2015.08.16 | ニュース

子宮内膜増殖症が見つかったとき、すでに子宮体がんがあることが多い4つの場合

南カリフォルニア大学と大阪大学、211人のデータから
from Gynecologic oncology
子宮内膜増殖症が見つかったとき、すでに子宮体がんがあることが多い4つの場合の写真
(C) designua - Fotolia.com

子宮内膜増殖症は子宮体がんの手前の段階と考えられ、診断されたときにすでに子宮体がんができている場合もあります。患者のデータを解析した研究で、子宮体がんができていることが多い場合の特徴が見つかりました。

◆がんがあった人となかった人を比較

研究班は、手術前の生検子宮内膜増殖症が見つかった人を対象として、そのうち子宮摘出によって子宮体がんが見つかった人と、子宮摘出でも子宮内膜増殖症の診断が変わらなかった人を比較し、診療データの統計解析を行いました。

 

◆年齢、BMI、糖尿病、細胞・構造異型

次の結果が得られました。

多変量解析で、40歳から59歳(オッズ比3.07、P=0.021)、60歳以上(オッズ比6.65、P=0.005)、BMIが35以上(オッズ比2.32、P=0.029)、糖尿病(オッズ比2.51、P=0.019)、複雑型子宮内膜異型増殖症(オッズ比9.01、P=0.042)が、並存する子宮内膜がんの独立した予言因子だった。

以下の4つのいずれか1つ以上に当てはまる人では、子宮体がんがある場合が多くなっていました。

  • 40歳以上
  • BMI(体重÷身長の2乗)が35以上の重度の肥満
  • 糖尿病
  • 生検で複雑型子宮内膜異型増殖症(細胞と組織の構造の両方に異型があること)が見られた

 

この結果から、肥満糖尿病子宮体がんと因果関係があるかどうかはわかりません。診断の参考になるかもしれない情報ですが、予防や治療に結び付けるためには、違う角度からの情報もあわせて考えることが必要です。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Prediction of concurrent endometrial carcinoma in women with endometrial hyperplasia.

Gynecol Oncol. 2015 Jul 31 [Epub ahead of print]

[PMID: 26238457]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。