2015.08.07 | ニュース

血圧が120/80mmHg以上で死亡リスクに影響

67,309名の日本人を追跡調査
from Hypertension research : official journal of the Japanese Society of Hypertension
血圧が120/80mmHg以上で死亡リスクに影響 の写真
(C) max dallocco - Fotolia.com

高血圧治療ガイドラインでは、至適血圧を超えると死亡リスクが増大すると記載されています。その元となる論文のひとつを紹介します。収縮期血圧120mmHg、拡張期血圧80mmHg以上の人で心血管疾患による死亡リスクが大きかったことを報告しました。

◆追跡調査により血圧と死亡リスクの関連を検証

今回の調査では、10の研究をプールし、40歳から89歳の日本人67,309名を対象に、脳卒中などの心血管疾患による死亡リスクと血圧との関連を検証しました。

 

◆血圧が高い群ほど心血管系疾患による死亡リスクが増大

以下のことを報告しました。

すべての年齢層で、血圧カテゴリーと心血管疾患リスクの関連性はすべて正の関係であり、若年層でより強い関連性が観察された。

他の年齢層では120/80mmHg以上で有意にリスクが増大することが認められた。

収縮期血圧/拡張期血圧が120/80mmHg未満である場合に対して、心血管疾患による死亡の人口寄与割合は、後期高齢者の23.4%から中年者の60.3%の範囲であった。

若年層以外の年齢層では収縮期血圧120mmHg、拡張期血圧80mmHg以上でリスクが増大するという結果でした。

著者らは、「人口寄与割合から、血圧を低い状態で保つことは心血管系疾患の1次予防に重要な戦略であり、それは高齢者でも同様であることが示唆される」と述べています。

高血圧治療ガイドラインでは、血圧が高いことと病気の関連について、この他にも記載されています。随時、紹介していきます。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Blood pressure categories and long-term risk of cardiovascular disease according to age group in Japanese men and women.

Hypertens Res. 2012 Sep

[PMID: 22739419]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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