2015.08.04 | ニュース

強迫性障害に新薬リルゾールの効果は?

イェール大、38人のパイロット試験
from The Journal of clinical psychiatry
強迫性障害に新薬リルゾールの効果は?の写真
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グルタミン酸が強迫性障害などの精神疾患に関わっているという説があります。グルタミン酸の作用を調節するリルゾールは筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療に使われる薬ですが、強迫性障害がある人に使った研究で、有効性を示唆する結果が得られました。

◆薬物治療中の人が対象

この研究では、強迫性障害と診断され、薬物治療中の患者38人が対象となりました。対象者は元の治療に加えてランダムに、リルゾールを使うグループと偽薬を使うグループに分けられ、12週間の治療を受けました。

 

◆リルゾール使用で改善効果

次の結果が得られました。

リルゾールはよく忍容された。1人の患者に中等度の吐き気が起こったが、副作用によって治療を中止した患者はいなかった。

外来患者の間で、部分応答(25%を上回る改善)以上の改善があった割合は偽薬群よりもリルゾール群で多かった(二次解析でP=0.02)。

対象者のうち外来で治療を受けていた人に限って、リルゾールを使ったグループで、偽薬のグループよりも症状のスコアに一定以上の改善が見られる割合が多くなっていました

 

リルゾールが実際の治療として有効かどうかを確かめるにはさらに進んだ研究が必要です。抗うつ薬や抗不安薬以外の選択肢として加わることができるかどうかに期待がかかります。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Riluzole augmentation in treatment-refractory obsessive-compulsive disorder: a pilot randomized placebo-controlled trial.

J Clin Psychiatry. 2015 Jul 7 [Epub ahead of print]

[PMID: 26214725]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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