2015.06.01 | ニュース

一番血圧を下げるナッツはどれ?

これまでの研究を検証
from The American journal of clinical nutrition
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(C) denio109 - Fotolia.com

高血圧はさまざまな面で食生活の影響を受けます。食べ物には血圧を上げると考えられているものも、下げると考えられているものもありますが、ナッツについては議論があります。これまでにナッツと血圧の関係を調べた研究を集めて検証したところ、ピスタチオとミックスナッツが血圧を下げていたという結果がまとまりました。

◆1958年以来の論文を検証

研究班は、論文データベースを検索し、1958年から2013年10月までの間に18歳以上の成人を対象として、ナッツを食べることと血圧の関係を調べた研究を集め、データを統合して解析しました。

 

◆ピスタチオが収縮期血圧と拡張期血圧を下げた

集まった21件の研究を統合すると以下の結果が得られました。

解析の結果から、ナッツ消費は2型糖尿病ではない参加者の収縮期血圧有意に低下させる(平均して-1.29mmHgの変化、95%信頼区間-2.35から-0.22、P = 0.02)が、参加者全体に対しては有意な効果がないことが示唆された。異なるナッツの種類によるサブグループ解析からは、ピスタチオだけが収縮期血圧を有意に低下させる(平均-1.82mmHg、95%信頼区間-2.97から-0.67、P=0.002)ことが示唆された。ピスタチオ(平均-0.80mmHg、95%信頼区間-1.43から-0.17、P = 0.01)とミックスナッツ(平均-1.19mmHg、95%信頼区間-2.35から-0.03、P = 0.04)は拡張期血圧を有意に下げることが示唆された。

ナッツを食べた人を全体で見ると、2型糖尿病ではない人でだけ血圧が下がっていました。ナッツの種類ごとに分けて調べると、ピスタチオを食べた人は収縮期血圧と拡張期血圧が下がり、ミックスナッツ(クルミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、ヘーゼルナッツ、マカダミアナッツ、ピーカンナッツ、ピーナッツ、大豆)を食べた人は拡張期血圧が下がっていました

 

平均するとナッツが血圧を下げるかもしれない、という結果ですが、示された数字は食塩制限などの効果に比べるとわずかです。効果があるとしても、ナッツだけでなくバランスのよい食事を前提にして考える必要がありそうです。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

The effect of tree nut, peanut, and soy nut consumption on blood pressure: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled clinical trials.

Am J Clin Nutr. 2015 May

[PMID: 25809855]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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