2015.05.29 | ニュース

1日6杯のコーヒーを飲む女性は、胆のうの手術が4割少なかった

スウェーデン7万人の調査から
from Clinical gastroenterology and hepatology : the official clinical practice journal of the American Gastroenterological Association
1日6杯のコーヒーを飲む女性は、胆のうの手術が4割少なかったの写真
(C) Ocskay Bence - Fotolia.com

コーヒーはさまざまな面で健康に影響すると考えられています。スウェーデンの大規模データの統計解析から、コーヒーを1日に6杯以上飲んでいた女性は、2杯未満しか飲まなかった女性に比べて胆のう摘出手術を受けることが少なかったという関連が見つかりました。

◆スウェーデンの7万人のデータを統計解析

研究班は、スウェーデンの大規模健康調査のデータから、1914年から1948年生まれの女性30,989人と、1918年から1952年生まれの男性40,936人の情報を取り出し、調査開始時点で質問票を使って聞きだされた食習慣と、1998年から2011年の間に行われた胆のう摘出手術の関係を調べました。

胆のう摘出手術とは、肝臓で作られた胆汁を蓄える臓器である胆のうを取り出す手術のことで、胆石症などの場合に行われます。

 

◆1日6杯のコーヒーで手術4割減

対象者のうち、追跡した期間に胆のう摘出手術を受けていたのは女性が1,057人、男性が962人でした。

交絡している可能性のある因子を調整したあとで、1日6杯以上のコーヒーを飲む女性の、1日2杯未満を飲む女性に対する胆のう摘出手術のハザード比は0.58(95%信頼区間0.44-0.78)だった。

1日あたり6杯以上のコーヒーを飲むと答えた女性では、1日あたり2杯未満しか飲まないと答えた女性に比べて、胆のう摘出手術を受ける率が0.58倍と低くなっていました。

男性ではコーヒーを飲む量によって違いが見られませんでした。

女性を閉経前と閉経後、またホルモン補充療法を受けているかどうかで分けると、閉経前またはホルモン補充療法を受けていた人でだけ、コーヒーを飲む量と胆のう摘出手術に関連がありました。

 

この違いがコーヒー自体の作用によるものなのか、コーヒーをたくさん飲む人の背景にある生活習慣などほかの原因によるものなのかは、この研究では区別できません。手術についても、病気の発生や進行そのものを測ったわけではない点に注意が必要でしょう。スウェーデンと日本では平均的な体質や生活習慣が違う可能性もあります。

とはいえ食習慣と健康の関係は、コーヒーの効果も含めて、さまざまな研究で報告されています。食べ物・飲み物が体にどう影響するのかは、これからどんどんわかってくるのかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Inverse association between coffee consumption and risk of cholecystectomy in women but not in men.

Clin Gastroenterol Hepatol. 2015 Jun

 

[PMID: 25245628]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

MEDLEYニュース新着記事