2015.05.27 | ニュース

カリウムの多い食事は思春期の児童に意外なメリットをもたらす?

アメリカで10年間の追跡調査から
from JAMA pediatrics
カリウムの多い食事は思春期の児童に意外なメリットをもたらす?の写真
(C) Robert Przybysz - Fotolia.com

高血圧は食生活と深く関係すると考えられています。未成年者も例外ではありません。アメリカの女子児童を対象とした研究で、食事から摂るナトリウム(食塩など)、カリウム(野菜などに多く含まれる)と血圧の変化の関係を調べた結果、カリウムの摂取量が多いと思春期の血圧上昇が少なかったという関連が報告されました。

◆アメリカの女児2,185人を追跡

研究班は、1987年3月から1988年2月にかけてアメリカの9歳から10歳の女子児童2,185人を対象者として集め、健康状態や食生活について調べた後、10年間追跡しました。

 

◆カリウム摂取が多いと思春期に血圧が上がりにくい

追跡した期間の血圧の変化とナトリウムおよびカリウムの摂取量について解析したところ、ナトリウムを1日あたり3,000mg以上摂取しても、2,500mg未満摂取したときと比べて思春期の血圧に差があるとは言えませんでした。

一方、カリウムの摂取量が多いときには、摂取量が少なかった女児に比べて思春期に血圧の上昇が少ない傾向がありました。

この結果から、研究班は「子ども時代にカリウムが多い食事を摂ると思春期に血圧が上がるのを抑える助けになるかもしれない」と結論しています。

 

食事はバランスが大事で、何かひとつの栄養素をたくさん摂れば健康になるということはありませんが、野菜に多いカリウムの影響のひとつとして、参考になるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Longitudinal Effects of Dietary Sodium and Potassium on Blood Pressure in Adolescent Girls.

JAMA Pediatr. 2015 Apr 27

[PMID: 25915457]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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