2015.05.06 | ニュース

緩和ケア施設では土日や祝日に死亡者が多い!?

ドイツの施設利用者8,390名を調査
from BMJ (Clinical research ed.)
緩和ケア施設では土日や祝日に死亡者が多い!?の写真
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医療機関には、週末や祝日に死亡率が高くなる「weekend effect(週末効果)」があると言われており、要因として、平日に比べて手術や集中治療ができないことが挙げられます。 緩和ケア施設では、緊急の救命治療が必ずしも第一には考えられていないため、週末効果は起きないものと考えられていましたが、今回、ドイツの研究チームは週末及び祝日は平日に比べ死亡率が18%増大していたと報告しました。

◆8,390名の緩和ケア施設利用者を調査

ドイツの研究チームは、研究対象とした施設を1997年から2008年までに利用した患者のうち、入院患者2,565名と死亡者1,325名のデータから、平日と週末及び祝日の死亡率を比較しました。

 

◆「週末や祝日」の死亡率は平日より18%高い

死亡者のうち、448名が週末もしくは祝日に亡くなっていました。
週末や祝日の死亡率は平日に比べて18%高くなっていました。

研究チームは「緩和ケア施設の患者は、平日に比べて週末もしくは祝日に死亡するリスクが高い。計画調査(前向き研究)がなされていないため、この相関の正確な理由ははっきりとしない」と考察しています。

 

緩和ケア施設においてどのような理由で「週末効果」が起こるのかは推論の域をでません。
実際に施設などで働かれた方はどのような原因があると思われるのでしょうか?

執筆者

佐々木 康治

参考文献

Silent night: retrospective database study assessing possibility of “weekend effect” in palliative care.

BMJ. 2014 Dec 16

[PMID: 25515670]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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