2015.05.02 | ニュース

青少年の肥満治療には「動機付け面接+両親の参加」

ランダム化研究で有効性を確認
from Pediatrics
青少年の肥満治療には「動機付け面接+両親の参加」の写真
(C) Kletr - Fotolia.com

2型糖尿病や脂質異常症(高脂血症)は、大人だけの病気ではなく、若年者でも問題になることがあります。青少年の肥満治療に、「動機付け面接」 (MI) という、医師との対話によって対象者の行動を変えていく方法があります。この治療は両親の参加がある場合に有効性が増すと考えられています。イランでの研究で、青少年の肥満治療としてMIを行うときに、両親の参加にどの程度の意義があるのかが報告されました。

◆357人の対象者をランダム化

14歳から18歳で肥満がある357人のイラン人が対象となり、MIだけで治療されるグループ、MIに加えて両親の参加があるグループ (MI+PI) 、経過観察されるグループに振り分けられました。治療開始時と12か月後に、身体測定、血液生化学分析、心理社会的検査、行動評価のデータが取られました。
 

◆MI+PIグループで改善を確認

ほとんどの計測値はMI+PIグループで最もよい結果を示しました。BMIを同じ年齢の中での偏差値(数字が大きいほうが体重が重く、年齢平均のBMIだと偏差値50)に換算すると、経過観察グループのBMIは偏差値77.6、MIだけのグループでは偏差値78.1、MI+PIグループでは偏差値75.8でした。ほかの計測値にも同様に、MI+PIグループで改善する傾向がありました。

研究班は「青少年の肥満治療にMIを使うときには両親の参加を得ると効果が増すという知見が実際の治療で重要になるかもしれない」とまとめています。

 

ただ、BMIはMI+PIグループで改善したとされていますが、MIだけのグループでは改善していないようです。「両親の関与を前提にMIの有効性を認める」という解釈のほかに、「MIは有効ではなく、両親の関与だけが重要だった」という解釈もありえるのでしょうか? 肥満の治療をしたことのある方は、MIについてどう思われますか?

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Motivational interviewing with parents for obesity: an RCT.

Pediatrics. 2015 Mar

[PMID: 25667250]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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