2015.05.01 | ニュース

子どもへの指導で、親子の減塩に成功

中国の小学校8校の子どもに授業を通して指導
from BMJ open
子どもへの指導で、親子の減塩に成功の写真
(C) kei u - Fotolia.com

高血圧症や心臓病、腎臓病といった生活習慣病の原因に過剰な塩分摂取が挙げられます。 今回、中国の研究チームは、小学校に通う子どもに対して、授業を通して減塩指導を行うと、指導した子どもとその親の塩分摂取量が低下したと報告しました。

◆子供に塩分を控える教育を行い、親を指導する

中国の28の小学校に通う279人の小学生(平均年齢10.1歳)を、介入群と対照群にランダムに振り分けました。

子どもとその親(平均年齢43.8歳)553人の塩分摂取量の指標として尿中のナトリウム排泄量を測定し、その値の変化と血圧の変化を両群で比較しました。

介入群には学校の授業の中で以下のとおり3.5か月間指導しました。

  • 食塩が健康に及ぼす悪影響を伝える
  • 食塩の摂取を減らす方法を教える

 

◆介入群で親の血圧低下

研究開始時の介入群の食塩の平均摂取量は子どもが1日あたり7.3g、親が1日あたり12.6gでした。

それに対し、対照群は子どもが1日あたり6.8g、親が1日あたり11.3gでした。

統計解析の結果、介入群では1日あたりの食塩摂取量が子どもで0.7g、親で2.1g減ったのに対して、対照群では子どもで1.2g、親で0.8g増えていました。
また親の収縮期血圧は介入群と対照群ともに上昇していましたが、介入群は対照群に比べ1.6mmHg低い値を示しています。

研究チームは、「小学生に対して授業に組み込まれた減塩指導をすることによって、子どもとその親の食塩摂取量を下げることができた。」と主張しています。

 

もしこの結果が再現できるなら、学校の授業で減塩食を教えることが食塩摂取量を減らす有用な方法の1つになるかもしれません。

食事の塩分を減らすための具体的な方法が記載されている厚生労働省のページはこちらです。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kouketuatu/meal.html

執筆者

佐々木 康治

参考文献

A school-based education programme to reduce salt intake in children and their families (School-EduSalt): protocol of a cluster randomised controlled trial.

BMJ Open. 2013 Jul 16

[PMID: 23864214]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。