2015.05.02 | ニュース

空腹時の血糖値が上がると、膵臓がんのリスクが増えていた

血糖値10mg/dLごとに膵臓がんのリスクが14%増大
from BMJ (Clinical research ed.)
空腹時の血糖値が上がると、膵臓がんのリスクが増えていたの写真
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血糖値が高い人には膵臓がんが多いことが知られ、その関係はいくつかの研究で示されています。台湾の研究班が、これまでの研究をまとめ、血糖値がどれぐらい高いと膵臓がんがどれぐらい増えるのか、定量的に表すことを試みました。

◆9件の研究を分析

研究班は2013年までに発表された9件の研究を選び、メタアナリシスという手法で分析しました。

採用した研究は論文データベースから検索して見つかったもので、言語による制限はせず、今回の研究の目的に適したモデルで、血糖値と膵臓がんの関係についての情報を得ているものを選びました。

集まった情報から、血糖値と膵臓がんにどのような量の関係があるのかを統計分析しました。
 

◆2,408人分のデータを獲得

合計2,408人の膵臓がん患者についての情報が集まり、空腹時血糖値と膵臓がん発症する確率には強い相関関係が見られました。

糖尿病の診断がなされた人と、そうでない人を合わせて集計すると、空腹時血糖値が10mg/dL増えるごとに、膵臓がんのリスクは14%増えていました。糖尿病の人を除いても似た相関関係がありました。

 

 

糖尿病を治療されている医師の方から見れば、血糖値と膵臓がんの関連を明らかにしたこの結果はどう解釈できるでしょうか?

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Blood glucose concentration and risk of pancreatic cancer: systematic review and dose-response meta-analysis.

BMJ. 2015 Jan 2

[PMID: 25556126]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。