2015.04.20 | ニュース

漂白剤を使う家庭では子どもの感染症が多い

9,102人の多国籍集団を横断研究
from Occupational and environmental medicine
漂白剤を使う家庭では子どもの感染症が多いの写真
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子どもがいる方なら、子どものインフルエンザや扁桃炎が心配になったことはあるのではないでしょうか。そんな子どもの感染症のリスクに「家庭での漂白剤の使用」が関係しているという意外なデータが示されました。ベルギーなど多国籍の研究班が、ヨーロッパの広い地域から集めた患者9,102人のデータを調べた結果です。

◆対象者の親に病気の頻度と習慣を質問

対象者はスペインのバルセロナ州、オランダのユトレヒト州、フィンランドの東部と中部の学校に通う6歳から12歳の子ども。

それぞれの親に、子どもが最近12か月でインフルエンザ扁桃炎副鼻腔炎、耳炎、気管支炎肺炎にそれぞれ何回かかったか、また家庭で漂白剤を使うかどうかを、質問票で尋ねました。

 

◆漂白剤を使う家庭のほうが感染症が多い

回答を統計分析したところ、「漂白剤を使う」と答えた家庭の子どもは、「インフルエンザへの感染(1回)」、「扁桃炎の頻発」、また「何かしらの感染症」を多く起こしていたことがわかりました。

 

研究班は「漂白剤の刺激が感染しやすさに影響している可能性がある」という仮説を示しています。医師の方はこの結果をどう解釈されるでしょうか?

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Domestic use of bleach and infections in children: a multicentre cross-sectional study.

Occup Environ Med. 2015 Apr 2

[PMID: 25838260]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。