フェンタニルクエン酸塩1日用テープ1mg「第一三共」の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
傾眠、眩暈、頭痛、不眠、譫妄、幻覚、気分変動、健忘、不安、易刺激性、振戦
起こる可能性のある重大な副作用
呼吸抑制、無呼吸、呼吸困難、呼吸異常、呼吸緩慢、不規則呼吸、換気低下、意識障害、意識レベル低下、意識消失、薬物依存、退薬症候、過量投与、ショック、アナフィラキシー、痙攣、間代性痙攣、大発作型痙攣
上記以外の副作用
不快気分、感覚鈍麻、アカシジア、失見当識、構語障害、悪夢、血圧上昇、動悸、心房細動、上室性期外収縮、徐脈、貼付部位そう痒感、皮膚そう痒、貼付部位紅斑、紅斑、発疹、貼付部位皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、貼付部位湿疹、咽頭痛、過換気、口腔咽頭不快感、悪心、嘔吐、便秘、下痢、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満感、腹痛、胃炎、味覚異常、腹部不快感、消化不良、口内炎、憩室炎、ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、尿蛋白、BUN上昇、排尿困難、クレアチニン上昇、好中球増加、単球増加、白血球数増加、白血球数減少、リンパ球減少、血小板数増加、好酸球増加、倦怠感、発熱、発汗、血中カリウム減少、しゃっくり、口渇、薬剤離脱症候群、異常感、末梢性浮腫、血中カリウム増加、鼻咽頭炎、悪寒、胸部不快感、高血圧、筋痙縮、耳鳴、挫傷
フェンタニルクエン酸塩1日用テープ1mg「第一三共」の用法・用量
- 本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する
- 胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、1日(約24時間)毎に貼り替えて使用する
- 初回貼付用量は本剤貼付前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、1mg、2mg、4mg、6mgのいずれかの用量を選択する
- その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
フェンタニルクエン酸塩1日用テープ1mg「第一三共」の注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 |
血中濃度が高くなる、呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
ナルメフェン塩酸塩水和物 |
本剤の退薬症候、本剤の鎮痛作用を減弱 |
中枢抑制剤 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
フェノチアジン系薬剤 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
ベンゾジアゼピン系化合物 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
バルビツール酸誘導体 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
吸入麻酔剤 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡、セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
三環系抗うつ剤 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
骨格筋弛緩剤 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
鎮静抗ヒスタミン薬 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
エタノール摂取 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
オピオイド薬 |
呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡 |
リトナビル |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
イトラコナゾール |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
フルコナゾール |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
ボリコナゾール |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
アミオダロン |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
クラリスロマイシン |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
ジルチアゼム |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
フルボキサミン |
呼吸抑制、フェンタニルのAUCの増加・血中半減期の延長 |
セロトニン作用薬 |
セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 |
セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 |
セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 |
本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現 |
リファンピシン類 |
本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現 |
カルバマゼピン |
本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現 |
フェノバルビタール |
本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現 |
フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用が発現 |