処方薬
ラフェンタテープ8.25mg

ラフェンタテープ8.25mgの基本情報

ラフェンタテープ8.25mgの概要

商品名 ラフェンタテープ8.25mg
一般名 フェンタニル8.25mg貼付剤
薬価・規格 5643.5円 (8.25mg1枚)
薬の形状
外用薬 > 貼付剤 > 貼付剤
外用薬 > 貼付剤 > 貼付剤のアイコン
製造会社 日本臓器製薬
YJコード 8219700T9027
レセプト電算コード 622701101
添付文書PDFファイル

ラフェンタテープ8.25mgの主な効果と作用

  • 中枢神経に働いて、痛みをやわらげる働きがあります。
  • 激しい痛みをおさえるお薬です。

ラフェンタテープ8.25mgの用途

  • 中等度から高度の疼痛を伴う各種がんの鎮痛

ラフェンタテープ8.25mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

傾眠、嘔気、嘔吐、右脚ブロック、眩暈、味覚異常、頭痛、譫妄、皮膚そう痒、排便回数増加、LDH増加

起こる可能性のある重大な副作用

薬物依存、退薬症候、過量投与、呼吸抑制、無呼吸、呼吸困難、呼吸異常、呼吸緩慢、不規則呼吸、換気低下、意識障害、意識レベル低下、意識消失、ショック、アナフィラキシー、痙攣、間代性痙攣、大発作型痙攣

上記以外の副作用

ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、血中Al-P増加、血中尿素窒素上昇、倦怠感、転倒、高血圧、低血圧、頻脈、動悸、徐脈、チアノーゼ、不穏、不眠、不安、幻覚、いらいら感、健忘、錯乱、多幸症、うつ病、振戦、激越、錯感覚、感覚鈍麻、回転性眩暈、無感情、注意力障害、記憶障害、錐体外路障害、貼付部位反応、貼付部位そう痒、貼付部位紅斑、紅斑、貼付部位発疹、発疹、貼付部位湿疹、湿疹、貼付部位小水疱、貼付部位皮膚炎、皮膚炎、接触性皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、汗疹、便秘、下痢、口渇、腹痛、胃部不快感、消化不良、イレウス、痔核、口内炎、肝機能異常、尿閉、排尿困難、縮瞳、霧視、結膜炎、複視、鼻咽頭炎、膀胱炎、帯状疱疹、白血球数減少、血小板数減少、血中カリウム減少、蛋白尿、血中ビリルビン増加、尿糖陽性、総蛋白減少、体重減少、白血球数増加、発熱、発汗、しゃっくり、末梢性浮腫、性機能不全、勃起不全、無力症、筋痙縮、疲労、インフルエンザ様疾患、冷感、体温変動感、体熱感、薬剤離脱症候群、貧血、白血球増加症、食欲減退、耳鳴、背部痛、筋骨格痛、四肢痛、不正子宮出血、胸部不快感、胸痛、悪寒、異常感

ラフェンタテープ8.25mgの用法・用量

  • 本剤は、オピオイド鎮痛剤から切り替えて使用する
  • 胸部、腹部、上腕部、大腿部等に貼付し、3日毎(約72時間)に貼り替えて使用する
  • 初回貼付用量は本剤投与前に使用していたオピオイド鎮痛剤の用法・用量を勘案して、1.38mg(12.5μg/hr)、2.75mg(25μg/hr)、5.5mg(50μg/hr)、8.25mg(75μg/hr)のいずれかの用量を選択する
  • その後の貼付用量は患者の症状や状態により適宜増減する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ラフェンタテープ8.25mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • ナルメフェン塩酸塩投与中
    • ナルメフェン塩酸塩投与中止後1週間以内
    • 意識障害
    • 肝機能障害
    • 呼吸機能障害
    • 昏睡
    • 腎機能障害
    • 喘息
    • 脳器質的障害
    • 脳腫瘍
    • 徐脈性不整脈
    • 慢性肺疾患
    • 薬物依存
    • 頭蓋内圧亢進
    • 40℃以上の発熱
    • CYP3A4阻害作用を有する薬剤を併用
    • 発熱

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ラフェンタテープ8.25mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 血中濃度が高くなる、呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
ナルメフェン塩酸塩水和物 離脱症状、鎮痛作用が減弱
中枢抑制剤 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
フェノチアジン系薬剤 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
ベンゾジアゼピン系化合物 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
バルビツール酸誘導体 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
全身麻酔 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
モノアミン酸化酵素阻害剤 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡、セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス
三環系抗うつ剤 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
骨格筋弛緩剤 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
鎮静抗ヒスタミン薬 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
エタノール摂取 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
オピオイド薬 呼吸抑制、低血圧、眩暈、口渇、顕著な鎮静、昏睡
リトナビル 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
イトラコナゾール 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
フルコナゾール 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
ボリコナゾール 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
アミオダロン 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
クラリスロマイシン 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
ジルチアゼム 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
フルボキサミン 呼吸抑制、本剤の有効成分のAUCの増加・血中半減期の延長
セロトニン作用薬 セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 本剤の有効成分の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤有効成分の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用発現
リファンピシン類 本剤の有効成分の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤有効成分の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用発現
カルバマゼピン 本剤の有効成分の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤有効成分の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用発現
フェノバルビタール 本剤の有効成分の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤有効成分の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用発現
フェニトイン 本剤の有効成分の血中濃度が低下し治療効果が減弱、併用薬剤中止後本剤有効成分の血中濃度が上昇し重篤な呼吸抑制等の副作用発現

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

ラフェンタテープ8.25mgと主成分が同じ薬

  • 外用薬 > 貼付剤 > 貼付剤のアイコン
    薬価 5643.5円 (8.25mg1枚)
    薬の形状 外用薬 > 貼付剤 > 貼付剤
    製造会社 日本臓器製薬
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ラフェンタテープ8.25mgに関係する解説

オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)

  • ラフェンタテープ8.25mgは、オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)に分類される。
  • オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)とは、鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することでより強い鎮痛作用をあらわす薬。

オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)の代表的な商品名

  • デュロテップMTパッチ、ワンデュロパッチ
  • フェントステープ
  • イーフェンバッカル錠、アブストラル舌下錠
  • オキシコンチン
  • オキノーム散
  • オキファスト注
  • MSコンチン錠
  • オプソ内服液
  • ナルサス錠
  • ナルラピド錠
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