処方薬
タペンタ錠100mg
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タペンタ錠100mgの基本情報

タペンタ錠100mgの概要

商品名 タペンタ錠100mg
一般名 タペンタドール塩酸塩徐放錠
薬価・規格 399.0円 (100mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 徐放錠
内用薬 > 錠剤 > 徐放錠のアイコン
製造会社 ヤンセンファーマ
ブランド タペンタ錠25mg 他
YJコード 8219003G3027
レセプト電算コード 622350701
識別コード OMJ100
添付文書PDFファイル

タペンタ錠100mgの主な効果と作用

  • 中枢神経に働いて、痛みをやわらげる働きがあります。
  • 激しい痛みをおさえるお薬です。

タペンタ錠100mgの用途

  • 中等度から高度の疼痛を伴う各種の鎮痛

タペンタ錠100mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

傾眠、便秘、悪心、嘔吐、薬物過敏症、食欲減退、不安、知覚障害、睡眠障害、異常な夢、浮動性めまい

起こる可能性のある重大な副作用

呼吸抑制、錯乱状態、譫妄、アナフィラキシー、依存性、痙攣

上記以外の副作用

頭痛、構語障害、感覚鈍麻、心拍数減少、心拍数増加、潮紅、下痢、腹部不快感、消化不良、皮膚そう痒症、発疹、多汗症、蕁麻疹、筋痙縮、排尿困難、無力症、疲労、体温変動感、浮腫、体重減少、抑うつ気分、失見当識、激越、神経過敏、落ち着きのなさ、多幸気分、思考異常、パニック発作、振戦、注意力障害、記憶障害、失神、失神寸前状態、鎮静、運動失調、錯感覚、意識レベル低下、協調運動異常、平衡障害、精神的機能障害、視覚障害、動悸、血圧低下、酸素飽和度低下、呼吸困難、口内乾燥、胃排出不全、頻尿、性機能不全、薬剤離脱症候群、異常感、酩酊感、易刺激性、粘膜乾燥

タペンタ錠100mgの用法・用量

  • 通常、成人にはタペンタドールとして1日50~400mgを2回に分けて経口投与する
    • なお、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 初回投与初回投与時、本剤投与開始前のオピオイド鎮痛剤による治療の有無を考慮し、本剤の1日投与量を決め、2分割して12時間ごとに投与すること
  • 7.1.1. オピオイド鎮痛剤を使用していない患者に本剤を投与する場合には、タペンタドールとして25mg1日2回より開始すること
  • 7.1.2. 他のオピオイド鎮痛剤から本剤に変更する場合には、前治療薬の投与量等を考慮し、投与量を決めること(本剤の1日投与量は、タペンタドールとして、オキシコドン徐放錠1日投与量の5倍を目安とするが、初回投与量として400mg/日を超える用量は推奨されない(タペンタドールとして400mg/日を超える用量を初回投与量とした使用経験はない))
  • 7.1.3. フェンタニル経皮吸収型製剤から本剤へ変更する場合には、フェンタニル経皮吸収型製剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから、剥離直後の本剤の使用は避け、本剤の使用を開始するまでに、フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけるとともに、本剤の低用量から投与することを考慮すること
  • 7.2. 疼痛増強時本剤服用中に疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突出痛(一時的にあらわれる強い痛み)が発現した場合には、直ちに速放性オピオイド鎮痛剤の追加投与(レスキュー)により鎮痛を図ること
  • 7.3. 増量本剤投与開始後は患者の状態を観察し、適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整を行うこと(50mg/日から100mg/日への増量の場合を除き増量の目安は使用量の25~50%増とし、増量は投与開始又は前回の増量から3日目以降とすることが望ましい)
    • なお、1日投与量が500mgを超える使用に関する成績は得られていないため、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ投与すること
  • 7.4. 減量連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと(副作用等により減量する場合は、患者の状態を観察しながら慎重に行うこと)
  • 7.5. 投与の中止本剤の投与を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

タペンタ錠100mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 気管支喘息発作中
    • 重篤な呼吸抑制
    • 重篤な慢性閉塞性肺疾患
    • 出血性大腸炎
    • 麻痺性イレウス
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中
    • アルコールによる急性中毒
    • 睡眠剤による急性中毒
    • 向精神薬による急性中毒
    • 重篤な感染性下痢
    • 中枢性鎮痛剤による急性中毒
    • ナルメフェン塩酸塩投与中
    • ナルメフェン塩酸塩投与中止後1週間以内
    • モノアミン酸化酵素<MAO>阻害剤投与中止後14日以内
    • Child PughスコアB
    • Child PughスコアC
    • 重度肝機能障害
    • 中等度肝機能障害
    • 器質的幽門狭窄
    • 痙攣性疾患
    • 呼吸機能障害
    • 尿道狭窄
    • ショック状態
    • 腎機能障害
    • 膵炎
    • 前立腺肥大による排尿障害
    • 代謝異常
    • 胆石症
    • てんかん
    • 頭部外傷
    • 胆嚢障害
    • 脳器質的障害
    • 最近消化管手術を行った
    • 重篤な炎症性腸疾患
    • 薬物依存
    • アルコール依存
    • 薬物離脱症状
    • 感染性下痢
    • アルコール離脱症状
    • 中枢性感染症
    • 痙攣発作の危険因子を有する
    • 鎮静剤併用
    • オピオイド鎮痛剤を使用していない
    • 尿路手術後
    • 投与開始時
    • 用量変更時
    • 飲酒時

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

タペンタ錠100mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
催眠・鎮静剤 眠気・めまいが増強
モノアミン酸化酵素阻害剤 心血管系副作用の増強、セロトニン症候群等の重篤な副作用
セレギリン塩酸塩 心血管系副作用の増強、セロトニン症候群等の重篤な副作用
ラサギリンメシル酸塩 心血管系副作用の増強、セロトニン症候群等の重篤な副作用
サフィナミドメシル酸塩 心血管系副作用の増強、セロトニン症候群等の重篤な副作用
ナルメフェン塩酸塩水和物 離脱症状、鎮痛作用が減弱
オピオイド系鎮痛剤 呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡
中枢抑制剤 呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡
フェノチアジン系薬剤 呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡
バルビツール酸誘導体 呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡
エタノール摂取 呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡
三環系抗うつ剤 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射亢進、ミオクローヌス、下痢
セロトニン作用薬 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射亢進、ミオクローヌス、下痢
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射亢進、ミオクローヌス、下痢
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群、錯乱、激越、発熱、発汗、運動失調、反射亢進、ミオクローヌス、下痢
ブプレノルフィン 本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候
ペンタゾシン 本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候
プロベネシド 本剤の血中濃度が上昇

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

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タペンタ錠100mgに関係する解説

オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)

  • タペンタ錠100mgは、オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)に分類される。
  • オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)とは、鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することでより強い鎮痛作用をあらわす薬。

オピオイド鎮痛薬(医療用麻薬製剤)の代表的な商品名

  • デュロテップMTパッチ、ワンデュロパッチ
  • フェントステープ
  • イーフェンバッカル錠、アブストラル舌下錠
  • オキシコンチン
  • オキノーム散
  • オキファスト注
  • MSコンチン錠
  • オプソ内服液
  • ナルサス錠
  • ナルラピド錠
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