イーフェンバッカル錠200μgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
眠気、傾眠、めまい、悪心、嘔吐、貧血、徐脈、上室性期外収縮、心室性期外収縮、低血圧、呼吸数減少
起こる可能性のある重大な副作用
薬物依存、退薬症候、過量投与、呼吸抑制、無呼吸、呼吸困難、呼吸異常、呼吸緩慢、不規則呼吸、換気低下、意識障害、意識レベル低下、意識消失、ショック、アナフィラキシー、痙攣
上記以外の副作用
低酸素症、頭痛、せん妄、多幸気分、幻覚、便秘、口内炎、口内乾燥、口唇炎、下痢、紅斑、血中ビリルビン増加、γ-GTP増加、ALT増加、AST増加、Al-P増加、排尿困難、皮膚そう痒症、皮膚乾燥、目異常感、倦怠感、血中ブドウ糖増加、尿中ブドウ糖陽性、尿中蛋白陽性、尿中ウロビリノーゲン増加、発熱、口渇、ほてり、灼熱感、血中カルシウム減少、血中カリウム減少、血中尿酸増加、血中アルブミン減少、睡眠時無呼吸症候群、錯乱状態、鎮静、精神状態変化、うつ病、不安、適用部位出血、適用部位疼痛、適用部位潰瘍、適用部位刺激感、適用部位錯感覚、適用部位感覚消失、適用部位紅斑、適用部位浮腫、適用部位腫脹、適用部位小水疱、適用部位反応、腹痛、イレウス、胃食道逆流疾患、味覚異常、胆管拡張、尿閉、多汗症、霧視、性腺機能低下、末梢性浮腫、無力症、体重減少、食欲不振
イーフェンバッカル錠200μgの用法・用量
- 通常、成人には1回の突出痛に対して、フェンタニルとして50又は100μgを開始用量とし、上顎臼歯の歯茎と頬の間で溶解させる
- 用量調節期に、症状に応じて、フェンタニルとして1回50、100、200、400、600、800μgの順に一段階ずつ適宜調節し、至適用量を決定する
- なお、用量調節期に1回の突出痛に対してフェンタニルとして1回50~600μgのいずれかの用量で十分な鎮痛効果が得られない場合には、投与から30分後以降に同一用量までの本剤を1回のみ追加投与できる
- 至適用量決定後の維持期には、1回の突出痛に対して至適用量を1回投与することとし、1回用量の上限はフェンタニルとして800μgとする
- ただし、用量調節期の追加投与を除き、前回の投与から4時間以上の投与間隔をあけ、1日当たり4回以下の突出痛に対する投与にとどめること
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 処方時7.1.1. 突出痛の回数や受診可能な頻度等を考慮して、必要最小限の錠数を処方すること
- 7.1.2. 誤用防止のため、含量の異なる本剤を同時に処方しないこと
- 7.2. 開始用量7.2.1. 定時投与中の強オピオイド鎮痛剤としてモルヒネ経口剤30mg/日以上60mg/日未満又はモルヒネ経口剤30mg/日以上60mg/日未満と同等の鎮痛効果を示す用量の他の強オピオイド鎮痛剤を定時投与中の患者では、1回の突出痛に対してフェンタニルとして50μgから投与を開始することが望ましい
- 7.2.2. すべての患者において開始用量は1回の突出痛に対してフェンタニルとして50又は100μgであり、他のフェンタニル速放性製剤から本剤に変更する場合でも、必ずフェンタニルとして1回50又は100μgから投与を開始すること(フェンタニルの含量が同じであっても本剤と吸収が異なるため)
- 7.3. 用量調節と維持7.3.1. 1回の突出痛に対して1回の本剤投与で十分な鎮痛効果が得られるよう、一段階ずつ漸増して、患者毎に用量調節を行うこと
- 7.3.2. 1回の突出痛に対して本剤の追加投与を必要とする状態が複数回続く場合には、本剤の1回用量の増量を検討すること
- 7.3.3. 1回あたりの投与錠数は4錠(左右の上顎臼歯の歯茎と頬との間に2錠ずつ)までとする(また、用量調節後は同じ含量の規格に切り替えて1回1錠を投与することが望ましい)
- 7.3.4. 定時投与中のオピオイド鎮痛剤を増量する場合や種類を変更する場合には、副作用に十分注意し、必要に応じて本剤の減量を考慮すること
- 7.3.5. 1回の突出痛に対してフェンタニルとして1回800μgで十分な鎮痛効果が得られない場合には、他の治療法への変更を考慮すること
- 7.3.6. 1日に4回を超える突出痛の発現が続く場合には、定時投与中の強オピオイド鎮痛剤の増量を検討すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
イーフェンバッカル錠200μgの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
ナルメフェン塩酸塩水和物 |
本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候 |
中枢抑制剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
フェノチアジン系薬剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
ベンゾジアゼピン系化合物 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
バルビツール酸誘導体 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
全身麻酔 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡、セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
三環系抗うつ剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
骨格筋弛緩剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
鎮静抗ヒスタミン薬 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
エタノール摂取 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
オピオイド薬 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
セロトニン作用薬 |
セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 |
セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 |
セロトニン症候群、不安、焦燥、興奮、錯乱、発熱、発汗、頻脈、振戦、ミオクローヌス |
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 |
本剤の血中濃度を上昇 |
リトナビル |
本剤の血中濃度を上昇 |
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度を上昇 |
アミオダロン |
本剤の血中濃度を上昇 |
クラリスロマイシン |
本剤の血中濃度を上昇 |
ジルチアゼム |
本剤の血中濃度を上昇 |
フルボキサミン |
本剤の血中濃度を上昇 |
キニジン |
本剤の血中濃度を上昇 |
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 |
本剤の血中濃度を低下、本剤の効果が増強 |
リファンピシン類 |
本剤の血中濃度を低下、本剤の効果が増強 |
フェニトイン |
本剤の血中濃度を低下、本剤の効果が増強 |