ナルサス錠12mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
悪心、嘔吐、傾眠、便秘、発疹、そう痒症、めまい、味覚異常、食欲不振、肝機能異常、倦怠感
起こる可能性のある重大な副作用
意識障害、昏睡、昏迷、錯乱、依存性、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、せん妄、振戦、全身筋肉痛、全身関節痛、呼吸促迫、退薬症候、呼吸抑制、息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常、イレウス、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸
上記以外の副作用
異常感、過敏症、蕁麻疹、ミオクローヌス、縮瞳、呼吸困難、腹部不快感、口渇、発熱、尿閉
ナルサス錠12mgの用法・用量
- 通常、成人にはヒドロモルフォンとして4~24mgを1日1回経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 初回投与オピオイド鎮痛剤による治療の有無を考慮して初回投与量を設定すること
- 7.1.1. オピオイド鎮痛剤を使用していない患者:1日4mgから開始し、鎮痛効果及び副作用の発現状況を観察しながら用量調節を行うこと
- 7.1.2. オピオイド鎮痛剤を使用している患者:他のオピオイド鎮痛剤から本剤に変更する場合には、前治療薬の投与量等を考慮し、投与量を決めること(本剤の1日用量は、ヒドロモルフォンとして、モルヒネ経口剤1日用量の1/5量を目安とすること)
- 7.1.3. フェンタニル貼付剤を使用している患者:フェンタニル貼付剤から本剤へ変更する場合には、フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから、剥離直後の本剤の使用は避け、本剤の使用を開始するまでに、フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけるとともに、本剤の低用量から投与することを考慮すること
- 7.2. 疼痛増強時疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛が発現した場合は、直ちにヒドロモルフォン塩酸塩等の即放性製剤の臨時追加投与を行い鎮痛を図ること
- 7.3. 増量本剤投与開始後は患者の状態を観察し、適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調節を行うこと(増量の目安は使用量の30~50%増とする)〔8.5参照〕
- 7.4. 減量連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと(副作用等により減量する場合は、患者の状態を観察しながら慎重に行うこと)〔11.1.1参照〕
- 7.5. 投与の中止本剤の投与を中止する場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること〔11.1.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
ナルメフェン塩酸塩水和物 |
本剤の離脱症状、本剤の効果が減弱 |
中枢抑制剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
フェノチアジン系薬剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
バルビツール酸誘導体 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
吸入麻酔剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
三環系抗うつ剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
β-遮断剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
エタノール摂取 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
クマリン系抗凝血剤 |
作用が増強 |
ワルファリン |
作用が増強 |
抗コリン作用を有する薬剤 |
麻痺性イレウスに至る重篤な便秘、尿貯留 |
ブプレノルフィン |
本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候 |
ペンタゾシン |
本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候 |