オキシコンチンTR錠10mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
嘔吐、眠気、傾眠、眩暈、便秘、嘔気、浮腫、発疹、低血圧、幻覚、意識障害
起こる可能性のある重大な副作用
麻痺性イレウス、ショック、アナフィラキシー、顔面蒼白、血圧低下、呼吸困難、頻脈、全身発赤、血管浮腫、蕁麻疹、薬物依存、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、譫妄、痙攣、振戦、全身筋肉痛、全身関節痛、呼吸促迫、動悸、退薬症候、呼吸抑制、息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常、錯乱、無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫、中毒性巨大結腸、肝機能障害、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl-P上昇
上記以外の副作用
しびれ、筋れん縮、頭重感、焦燥、異夢、悪夢、抑うつ、感情不安定、筋緊張亢進、健忘、構語障害、食欲不振、胃不快感、口渇、味覚異常、そう痒感、発熱、脱力感、倦怠感、胸部圧迫感、血管拡張、顔面潮紅、熱感、排尿障害、尿閉、脱水、悪寒、勃起障害、過敏症、不整脈、血圧変動、起立性低血圧、失神、興奮、縮瞳、神経過敏、感覚異常、多幸感、思考異常、視調節障害、痛覚過敏、痛みが増悪、アロディニア、おくび、嚥下障害、鼓腸、頭蓋内圧亢進、無月経、性欲減退、皮膚乾燥
オキシコンチンTR錠10mgの用法・用量
- 〈癌性疼痛〉通常、成人にはオキシコドン塩酸塩(無水物)として1日10~80mgを2回に分割経口投与する
- 〈慢性疼痛〉通常、成人にはオキシコドン塩酸塩(無水物)として1日10~60mgを2回に分割経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 初回投与〈効能共通〉初回投与時、本剤の投与開始前のオピオイド鎮痛薬による治療の有無を考慮して、1日投与量を決め、2分割して12時間ごとに投与すること
- 7.1.1. 〈癌性疼痛〉オピオイド鎮痛薬を使用していない癌性疼痛患者には、疼痛の程度に応じてオキシコドン塩酸塩として10~20mgを1日投与量とすることが望ましい
- 7.1.2. 〈癌性疼痛〉モルヒネ製剤の経口投与を本剤に変更する場合には、モルヒネ製剤1日投与量の2/3量を1日投与量の目安とすることが望ましい
- 7.1.3. 〈慢性疼痛〉オピオイド鎮痛薬を使用していない慢性疼痛患者には、オキシコドン塩酸塩として10mgを初回1日投与量とすることが望ましい
- 7.1.4. 〈慢性疼痛〉オピオイド鎮痛薬を使用している慢性疼痛患者には、次記換算を目安に適切な初回1日投与量を設定すること(なお、初回1日投与量として60mgを超える使用経験はない)
- [換算(慢性疼痛における切替え)]1). 〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤<30mg/日:本剤1日投与量10mg
- 2). 〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤30~59mg/日:本剤1日投与量20mg
- 3). 〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤60~89mg/日:本剤1日投与量40mg
- 4). 〈慢性疼痛〉経口モルヒネ製剤≧90mg/日:本剤1日投与量60mg
- 5). 〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤<200mg/日:本剤1日投与量10mg
- 6). 〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤200~399mg/日:本剤1日投与量20mg
- 7). 〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤400~599mg/日:本剤1日投与量40mg
- 8). 〈慢性疼痛〉経口コデイン製剤≧600mg/日:本剤1日投与量60mg
- 9). 〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度12.5μg/hr[定常状態における推定平均吸収量0.3mg/日]:本剤1日投与量10mg
- 10). 〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度25,37.5μg/hr[定常状態における推定平均吸収量0.6mg/日]:本剤1日投与量20mg
- 11). 〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度50,62.5μg/hr[定常状態における推定平均吸収量1.2mg/日]:本剤1日投与量40mg
- 12). 〈慢性疼痛〉フェンタニル貼付剤定常状態における推定平均吸収速度≧75μg/hr[定常状態における推定平均吸収量≧1.8mg/日]:本剤1日投与量60mg
- 13). 〈慢性疼痛〉ブプレノルフィン貼付剤7日貼付用量5mg:本剤1日投与量10mg
- 14). 〈慢性疼痛〉ブプレノルフィン貼付剤7日貼付用量10,20mg:本剤1日投与量20mg
- 15). 〈慢性疼痛〉経口トラマドール製剤<150mg/日:本剤1日投与量10mg
- 16). 〈慢性疼痛〉経口トラマドール製剤≧150mg/日:本剤1日投与量20mg
- 17). 〈慢性疼痛〉トラマドール/アセトアミノフェン配合錠*<4錠/日:本剤1日投与量10mg
- 18). 〈慢性疼痛〉トラマドール/アセトアミノフェン配合錠*≧4錠/日:本剤1日投与量20mg
- *:1錠中トラマドール塩酸塩37.5mg及びアセトアミノフェン325mgを含有
- 7.1.5. 〈効能共通〉経皮フェンタニル貼付剤から本剤へ変更する場合には、経皮フェンタニル貼付剤剥離後にフェンタニルの血中濃度が50%に減少するまで17時間以上かかることから、剥離直後の本剤の使用は避け、本剤の使用を開始するまでに、フェンタニルの血中濃度が適切な濃度に低下するまでの時間をあけるとともに、本剤の低用量から投与することを考慮すること
- 7.2. 疼痛増強時7.2.1. 〈癌性疼痛〉本剤服用中に疼痛が増強した場合や鎮痛効果が得られている患者で突発性の疼痛が発現した場合は、直ちにオキシコドン塩酸塩等の即放性製剤の追加投与(レスキュー薬の投与)を行い鎮痛を図ること
- 7.2.2. 〈慢性疼痛〉突発性の疼痛に対してオピオイド鎮痛薬の追加投与(レスキュー薬の投与)は行わないこと
- 7.3. 増量7.3.1. 〈効能共通〉本剤投与開始後は患者の状態を観察し、適切な鎮痛効果が得られ副作用が最小となるよう用量調整を行うこと(5mgから10mgへの増量の場合を除き増量の目安は、使用量の25~50%増とする)〔8.6参照〕
- 7.3.2. 〈慢性疼痛〉本剤の1日投与量として60mgを超える用量への増量を行う場合には、その必要性について特に慎重に検討すること〔8.6参照〕
- 7.4. 減量〈効能共通〉連用中における急激な減量は、退薬症候があらわれることがあるので行わないこと(副作用等により減量する場合は、患者の状態を観察しながら慎重に行うこと)〔7.6、11.1.2参照〕
- 7.5. 投与の継続〈慢性疼痛〉本剤投与開始後4週間を経過してもなお期待する効果が得られない場合は、他の適切な治療への変更を検討し、また、定期的に症状及び効果を確認した上で、投与の継続の必要性について検討し、漫然と投与を継続しないこと
- 7.6. 投与の中止〈効能共通〉本剤の投与を必要としなくなった場合には、退薬症候の発現を防ぐために徐々に減量すること〔7.4、11.1.2参照〕
- 7.7. 食事の影響〈効能共通〉食事の影響により本剤のCmax及びAUCが上昇することから、食後に投与する場合には、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること
- また、食後又は空腹時のいずれか一定の条件下で投与すること〔16.2.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
オキシコンチンTR錠10mgの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
ナルメフェン塩酸塩水和物 |
本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候 |
ブプレノルフィン |
本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候 |
ペンタゾシン |
本剤の鎮痛作用を減弱、退薬症候 |
中枢抑制剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
フェノチアジン系薬剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡、麻痺性イレウスに至る重篤な便秘、尿貯留 |
バルビツール酸誘導体 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
吸入麻酔剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
三環系抗うつ剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡、麻痺性イレウスに至る重篤な便秘、尿貯留 |
β-遮断剤 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
エタノール摂取 |
呼吸抑制、低血圧、顕著な鎮静、昏睡 |
クマリン系抗凝血剤 |
作用が増強 |
ワルファリンカリウム |
作用が増強 |
抗コリン作用を有する薬剤 |
麻痺性イレウスに至る重篤な便秘、尿貯留 |
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 |
本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
ボリコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
フルコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
リトナビル |
本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
クラリスロマイシン |
本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 |
本剤の血中濃度が低下し作用が減弱、これらの薬剤の中止後に本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
リファンピシン類 |
本剤の血中濃度が低下し作用が減弱、これらの薬剤の中止後に本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
カルバマゼピン |
本剤の血中濃度が低下し作用が減弱、これらの薬剤の中止後に本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |
フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下し作用が減弱、これらの薬剤の中止後に本剤の血中濃度が上昇し副作用が発現 |