処方薬
診断用アレルゲン皮内エキス「トリイ」サバ1:1,000

診断用アレルゲン皮内エキス「トリイ」サバ1:1,000の添付文書

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効果・効能

診断:アレルギー性疾患のアレルゲンの確認。

用法・用量

診断:本品0.02mLを皮内に注射し、15~30分後に発赤径20mm以上又は膨疹径9mm以上を陽性と判定する。

副作用

  1. 重大な副作用

    ショック、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、くしゃみ、蕁麻疹、血管浮腫、不快感、口内異常感、喘鳴、耳鳴等の異常が現れた場合には、直ちに適切な処置を行う。

  2. その他の副作用:観察を十分に行い、次のような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。

    過敏症:(頻度不明)喘息発作の誘発、眼瞼浮腫又は口唇浮腫、発疹、そう痒等。

使用上の注意

(重要な基本的注意)

  1. ショック、アナフィラキシー等の発現を予測するため、十分な問診を行う。

  2. ショック、アナフィラキシー等の発現時に救急処置のとれる準備をしておく。

  3. 投与後患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行う。

  4. 小児、高齢者及び神経質な患者では、まず原則として乱刺(プリック)又は切皮(スクラッチ)法を試みてから皮内テストにうつることが望ましい(特に食餌性アレルゲンエキス投与に際して注意する)。

  5. 正確な皮膚反応テストを行うため、皮膚反応テスト検査前日から抗ヒスタミン薬やメディエータ遊離抑制薬等の投与を中止する。また、皮膚反応テストを実施する約1週間前から投与を中止することが望ましい薬剤があるので注意する。

  6. 反応が陰性を示したときでも、問診等から原因アレルゲンとして特に疑われる場合には、日を改めて再検査することが望ましい。

  7. 原因アレルゲンの特定に際しては、本剤による検査結果のみではなく、問診や特異的IgE抗体検査の結果等も踏まえて総合的に判定する。

  8. 非選択的β遮断薬服用の患者への注意:検査のために本剤が投与されたときに、本剤による反応(アレルギー反応)が強く現れることがある(また、本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が通常の用量では十分発現しないことがある)。

  9. 三環系抗うつ薬服用及びモノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAOI)服用の患者への注意:本剤によるアレルギー反応の処置のためにアドレナリンを投与したとき、アドレナリンの効果が増強されることがある。

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、検査に際しては注意する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

ヒスタミンは子宮筋収縮作用を有することが知られているので、妊娠中はヒスタミン遊離が考えられる広範な皮膚反応テストは避ける。

(適用上の注意)

  1. 投与時:別途販売の皮内反応用対照液(診断用アレルゲン皮内エキス対照液「トリイ」)を同時に用いて反応を比較する。

  2. 投与部位のアレルギー症状が数日持続する場合がある。

(保管上の注意)

2~8℃保存(凍結不可)。