処方薬
バクトラミン注

バクトラミン注の基本情報

バクトラミン注の概要

商品名 バクトラミン注
一般名 スルファメトキサゾール・トリメトプリム注射液
薬価・規格 455.0円 (5mL1管)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 太陽ファルマ
ブランド バクトラミン配合顆粒 他
YJコード 6419500A1020
レセプト電算コード 646410002
添付文書PDFファイル

バクトラミン注の主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • 微生物の葉酸の合成を阻害する成分と、葉酸の活性化を阻害する成分の2つの有効成分が配合された、ST合剤と呼ばれる抗菌剤です。

バクトラミン注の用途

バクトラミン注の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

血小板減少、顆粒球減少、悪心、嘔吐、Al-P上昇、ALT上昇、AST上昇、γ-GTP上昇、静脈炎、BUN上昇、腎障害

起こる可能性のある重大な副作用

再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、メトヘモグロビン血症、血小板減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、汎血球減少、血栓性血小板減少性紫斑病、TTP、溶血性尿毒症症候群、HUS、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、精神神経症状、発熱、腎機能障害、急性腎障害、ショック、アナフィラキシー、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、浮腫、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、多形紅斑、薬剤性過敏症症候群、発疹、肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6再活性化、HHV-6再活性化、ウイルス再活性化、急性膵炎、偽膜性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、腹痛、頻回の下痢、重度肝障害、間質性腎炎、無菌性髄膜炎、末梢神経炎、間質性肺炎、PIE症候群、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、低血糖発作、高カリウム血症、低ナトリウム血症、電解質異常、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急激に腎機能悪化

上記以外の副作用

紅斑、過敏症、下痢、脱力、そう痒感、水疱、蕁麻疹、光線過敏症、皮膚血管炎、白血球破砕性血管炎、IgA血管炎、食欲不振、舌炎、胃不快感、口渇、口内炎、口角炎、便秘、黄疸、血清クレアチニン上昇、血尿、幻覚、痙攣、抑うつ、いらいら感、頭痛、うとうと状態、ふらふら感、しびれ感、ふるえ、倦怠感、熱感、胸内苦悶、血圧下降、血圧上昇、動悸、顔面潮紅、関節痛、筋痛、血色素尿、ぶどう膜炎

バクトラミン注の用法・用量

  • 通常、トリメトプリムとして1日量15~20mg/kgを3回に分け、1~2時間かけて点滴静注する
    • なお、年齢、症状に応じて適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 14日以上の投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合のみ行うこと
  • 7.2. 腎機能障害のある患者では血清中半減期が延長するので、クレアチニン・クリアランス値を指標として適宜用量を調整する(参考:外国人経口投与データ)〔9.2腎機能障害患者の項参照〕[Ccrを指標とした用量設定の目安;1)30mL/min<Ccr:推奨用量は通常用量、2)15mL/min≦Ccr≦30mL/min:推奨用量は通常の1/2量、3)Ccr<15mL/min:投与しないことが望ましい]
  • Ccr:クレアチニンクリアランス
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

バクトラミン注の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • アレルギー
    • 気管支喘息
    • 血液障害
    • 蕁麻疹
    • 発疹
    • 薬剤に対し過敏症
    • Ccr<15mL/min
    • 肝機能障害
    • グルコース-6-リン酸脱水素酵素<G-6-PD>欠乏
    • AIDS
    • 腎機能障害
    • 先天性葉酸代謝異常症
    • 分娩後
    • 葉酸欠乏
    • 葉酸代謝異常
    • 胃の摘出術
    • 葉酸代謝拮抗剤投与中

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

バクトラミン注の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
葉酸代謝拮抗剤 葉酸欠乏を悪化、巨赤芽球性貧血
スルファドキシン・ピリメタミン 巨赤芽球性貧血
ジアフェニルスルホン 巨赤芽球性貧血、血液障害、汎血球減少
メトトレキサート製剤 作用を増強し汎血球減少
レパグリニド 血中濃度が上昇
ジゴキシン 血中濃度が上昇
スルホニルウレア系経口糖尿病用剤 血糖降下作用を増強し低血糖症状
グリクラジド 血糖降下作用を増強し低血糖症状
グリベンクラミド 血糖降下作用を増強し低血糖症状
クマリン系抗凝血剤 作用を増強し出血
ワルファリンカリウム 作用を増強し出血
フェニトイン 作用を増強
シクロスポリン 腎機能障害が増強
タクロリムス水和物 腎機能障害が増強
チアジド系薬剤 紫斑を伴う血小板減少症の発現率が増加
ヒドロクロロチアジド 紫斑を伴う血小板減少症の発現率が増加
ジドブジン製剤 毒性を増強し顆粒球減少
ガンシクロビル ガンシクロビルの腎クリアランス12.9%減少し消失半減期18.1%延長、トリメトプリムのCminが12.7%増加
バルガンシクロビル塩酸塩 ガンシクロビルの腎クリアランス12.9%減少し消失半減期18.1%延長、トリメトプリムのCminが12.7%増加
ラミブジン製剤 AUCが43%増加し全身クリアランスが30%・腎クリアランスが35%減少
三環系抗うつ剤 当該薬剤の効果が減弱
塩酸クロミプラミン 当該薬剤の効果が減弱
イミプラミン塩酸塩 当該薬剤の効果が減弱
アミトリプチリン塩酸塩 当該薬剤の効果が減弱
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 高カリウム血症
オルメサルタン メドキソミル製剤 高カリウム血症
ACE阻害剤 高カリウム血症
マレイン酸エナラプリル 高カリウム血症
抗アルドステロン剤 高カリウム血症
カリウム保持性利尿剤 高カリウム血症
スピロノラクトン 高カリウム血症

バクトラミン注と主成分が同じ薬

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    薬の形状 注射薬 > 液剤 > 注射液
    製造会社 太陽ファルマ
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バクトラミン注に関係する解説

ST合剤

  • バクトラミン注は、ST合剤に分類される。
  • ST合剤とは、細菌などが行う葉酸合成と葉酸の活性化を阻害し増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬。

ST合剤の代表的な商品名

  • バクタ
  • バクトラミン
  • ダイフェン
ST合剤についての詳しい解説を見る