イトリゾール注1%の基本情報
イトリゾール注1%の概要
商品名 | イトリゾール注1% |
---|---|
一般名 | イトラコナゾール注射液 |
薬価・規格 | 13864.0円 (1%20mL1管(溶解液付)) |
薬の形状 |
注射薬 > 液剤 > 注射液
|
製造会社 | ヤンセンファーマ |
ブランド | イトリゾールカプセル50 他 |
YJコード | 6290403A1020 |
レセプト電算コード | 620004424 |
イトリゾール注1%の主な効果と作用
真菌 (カビ)の感染が原因となる各種真菌感染症 を治療するお薬です。- 真菌(カビ)の発育をおさえ、殺す働きがあります。
イトリゾール注1%の用途
イトリゾール注1%の副作用
主な副作用
下痢、低カリウム血症、γ-GTP増加、発疹、便秘、好中球減少、肝機能異常、腎障害、Al-P増加、浮腫、紅斑
起こる可能性のある重大な副作用
発熱、肝障害、うっ血性心不全、剥脱性皮膚炎、紅皮症、間質性肺炎、咳嗽、肺音異常、捻髪音、ショック、アナフィラキシー、チアノーゼ、冷汗、血圧低下、呼吸困難、胸内苦悶、肺水腫、下肢浮腫、胆汁うっ滞、食欲不振、嘔気、嘔吐、倦怠感、腹痛、褐色尿、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、急性汎発性発疹性膿疱症、多形紅斑、黄疸
上記以外の副作用
低ナトリウム血症、高カリウム血症、食欲減退、血中コレステロール減少、高トリグリセリド血症、浮動性眩暈、頭痛、不安、振戦、不眠、傾眠、血圧上昇、徐脈、動悸、血管障害、不整脈、右脚ブロック、潮紅、低血圧、発声障害、悪心、軟便、腹部不快感、口内炎、腹部膨満、上腹部痛、鼓腸、胃炎、胃十二指腸潰瘍、AST増加、ALT増加、LDH増加、高ビリルビン血症、湿疹、蕁麻疹、皮膚そう痒症、皮膚乾燥、皮膚腫脹、腫脹、尿検査異常、血尿、頻尿、尿円柱、尿量減少、白血球減少、白血球増多、好中球増加、血小板減少、貧血、ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、BUN上昇、血中クレアチニン増加、体重増加、CRP増加、末梢性浮腫、投与部位反応、異常感、悪寒、自傷、無力症、筋硬直、投与部位疼痛、尿中β2ミクログロブリン増加、鼻炎、過敏症、血管浮腫、総コレステロール増加、錯感覚、末梢神経障害、感覚鈍麻、錯乱状態、心室性期外収縮、狭心症発作、心電図異常、頻脈、高血圧、咽喉頭疼痛、腹部痛、消化不良、おくび、舌炎、腰背部痛、口腔内痛、歯周炎、LAP増加、白血球破砕性血管炎、脱毛、光線過敏性反応、紅斑性発疹、尿失禁、腎機能検査値異常、β-NアセチルDグルコサミニダーゼ増加、尿中α1ミクログロブリン増加、腎尿細管障害、蛋白尿、顆粒球減少、好酸球増多、勃起不全、月経異常、尿糖陽性、血清尿酸上昇、血中リン増加、血中アミラーゼ増加、総蛋白増加、CK増加、CPK増加、血清病、視覚障害、霧視、複視、筋痛、関節痛、耳鳴、難聴、味覚異常、胸痛、高血糖、多汗症、顔面浮腫
イトリゾール注1%の用法・用量
- 投与開始から2日間はイトラコナゾールとして1日400mgを2回に分けて点滴静注する
- 3日目以降は1日1回200mgを点滴静注する
- 投与に際しては、必ず添付の専用フィルターセットを用いて、1時間かけて点滴静注する
イトリゾール注1%の使用上の注意
病気や症状に応じた注意喚起
- 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
患者の属性に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
年齢や性別に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
イトリゾール注1%の注意が必要な飲み合わせ
薬剤名 | 影響 |
---|---|
ピモジド | 血中濃度上昇によりQT延長 |
キニジン | 血中濃度上昇によりQT延長 |
ベプリジル | 血中濃度上昇によりQT延長 |
ジソピラミド | 血中濃度上昇によりQT延長、血中濃度を上昇 |
トリアゾラム | 血中濃度上昇、作用の増強、作用時間の延長 |
シンバスタチン | 血中濃度上昇により横紋筋融解症 |
アゼルニジピン | 血中濃度を上昇 |
アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル | 血中濃度を上昇 |
ニソルジピン | 血中濃度を上昇 |
エプレレノン | 血中濃度を上昇 |
シルデナフィル<レバチオ> | 血中濃度を上昇、リトナビルの併用によりシルデナフィルのCmaxが3.9倍に増加、リトナビルの併用によりシルデナフィルのAUCが10.5倍に増加 |
タダラフィル<肺高血圧症を適応とする場合> | 血中濃度を上昇、ケトコナゾールの併用によりタダラフィルのAUCが312%増加、ケトコナゾールの併用によりタダラフィルのCmaxが22%増加 |
リオシグアト | 血中濃度を上昇、ケトコナゾールの併用によりリオシグアトのAUCが150%増加、ケトコナゾールの併用によりリオシグアトのCmaxが46%増加、ケトコナゾールの併用によりリオシグアトの消失半減期が延長、ケトコナゾールの併用によりリオシグアトのクリアランスも低下 |
アトルバスタチン | 血中濃度を上昇、横紋筋融解症 |
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤 | 血中濃度を上昇、副作用が増強 |
ビンクリスチン | 血中濃度を上昇、副作用が増強 |
ビンブラスチン | 血中濃度を上昇、副作用が増強 |
メチルプレドニゾロン | 血中濃度を上昇、副作用が増強 |
デキサメタゾン | 血中濃度を上昇、副作用が増強 |
ブデソニド | 血中濃度を上昇、副作用が増強 |
コルヒチン | 血中濃度を上昇、作用が増強 |
ベンゾジアゼピン系化合物 | 血中濃度を上昇 |
ミダゾラム | 血中濃度を上昇 |
ブロチゾラム | 血中濃度を上昇 |
アルプラゾラム | 血中濃度を上昇 |
抗精神病薬 | 血中濃度を上昇 |
ハロペリドール | 血中濃度を上昇 |
クエチアピン | 血中濃度を上昇 |
免疫抑制剤 | 血中濃度を上昇 |
シクロスポリン | 血中濃度を上昇 |
タクロリムス水和物 | 血中濃度を上昇 |
抗悪性腫瘍剤 | 血中濃度を上昇 |
ドセタキセル水和物 | 血中濃度を上昇 |
エベロリムス | 血中濃度を上昇 |
テムシロリムス | 血中濃度を上昇 |
ゲフィチニブ | 血中濃度を上昇 |
ダサチニブ | 血中濃度を上昇 |
エルロチニブ | 血中濃度を上昇 |
ラパチニブ | 血中濃度を上昇 |
ボルテゾミブ | 血中濃度を上昇 |
イマチニブ | 血中濃度を上昇 |
スニチニブ | 血中濃度を上昇 |
ボスチニブ水和物 | 血中濃度を上昇 |
カバジタキセル | 血中濃度を上昇 |
セリチニブ | 血中濃度を上昇 |
シロリムス<錠> | 血中濃度を上昇 |
パノビノスタット | 血中濃度を上昇 |
ポナチニブ | 血中濃度を上昇 |
ルキソリチニブ | 血中濃度を上昇 |
アパルタミド | 血中濃度を上昇 |
オピオイド系鎮痛剤 | 血中濃度を上昇 |
フェンタニール | 血中濃度を上昇 |
メサドン | 血中濃度を上昇 |
ブプレノルフィン | 血中濃度を上昇 |
セレギリン | 血中濃度を上昇 |
ガランタミン | 血中濃度を上昇 |
モザバプタン | 血中濃度を上昇 |
エレトリプタン | 血中濃度を上昇 |
サルメテロール | 血中濃度を上昇 |
シクレソニド | 血中濃度を上昇 |
フルチカゾン | 血中濃度を上昇 |
アプレピタント | 血中濃度を上昇 |
ソリフェナシン | 血中濃度を上昇 |
トルテロジン | 血中濃度を上昇 |
シロスタゾール | 血中濃度を上昇 |
シナカルセト | 血中濃度を上昇 |
エバスチン | 血中濃度を上昇 |
ダルナビル | 血中濃度を上昇、本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇、ケトコナゾールの併用によりダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇 |
マラビロク | 血中濃度を上昇 |
オキシブチニン | 血中濃度を上昇 |
ドンペリドン | 血中濃度を上昇 |
シロドシン | 血中濃度を上昇 |
キニーネ | 血中濃度を上昇 |
ゾピクロン | 血中濃度を上昇 |
ダクラタスビル | 血中濃度を上昇 |
グアンファシン | 血中濃度を上昇 |
ジエノゲスト | 血中濃度を上昇 |
アリピプラゾール | 血中濃度を上昇、Cmax・AUC・t1/2が各19.4%・48.0%・18.6%増加 |
ペロスピロン | 血中濃度を上昇、Cmax及びAUCがそれぞれ5.7倍及び6.8倍増加 |
クリゾチニブ | 血中濃度を上昇、AUCtau及びCmaxは単独投与と比べそれぞれ57%及び33%増加 |
オキシコドン | 血中濃度を上昇、クリアランスが32%減少しAUCが51%増加<オキシコドン注射剤>、AUCが144%上昇<オキシコドン経口剤> |
トルバプタン | 血中濃度を上昇 |
イミダフェナシン | 血中濃度を上昇、Cmax及びAUCがそれぞれ1.32倍及び1.78倍増加 |
シルデナフィル<バイアグラ> | 血中濃度を上昇、エリスロマイシンの併用によりシルデナフィルのCmax・AUCの増加 |
タダラフィル<シアリス・ザルティア> | 血中濃度を上昇、ケトコナゾールの併用によりタダラフィルのAUCが312%増加、ケトコナゾールの併用によりタダラフィルのCmaxが22%増加 |
ワルファリン | 血中濃度を上昇、作用が増強し著しいINR上昇 |
ボセンタン | 血中濃度を上昇、血中濃度が上昇しボセンタンの副作用が発現しやすくなる |
アルテメテル・ルメファントリン | 血中濃度を上昇、血中濃度が上昇しQT延長 |
デソゲストレル・エチニルエストラジオール | 血中濃度を上昇 |
ベネトクラクス | 血中濃度を上昇、血中濃度が上昇し副作用が増強、血中濃度が上昇し腫瘍崩壊症候群の発現が増強 |
ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤<アゼルニジピン・ニソルジピンは併用禁忌> | 血中濃度を上昇、心機能が低下 |
ニフェジピン | 血中濃度を上昇、心機能が低下 |
ニルバジピン | 血中濃度を上昇、心機能が低下 |
フェロジピン | 血中濃度を上昇、心機能が低下 |
ベラパミル | 血中濃度を上昇、心機能が低下 |
ニロチニブ | 血中濃度を上昇、血中濃度が上昇しQT延長 |
アピキサバン | 血中濃度を上昇 |
ジゴキシン | 血中濃度を上昇 |
ブスルファン | 血中濃度を上昇、クリアランスが20%減少 |
エルゴタミン・カフェイン・イソプロピルアンチピリン | 血中濃度上昇により血管攣縮等の副作用 |
ジヒドロエルゴタミン | 血中濃度上昇により血管攣縮等の副作用 |
エルゴメトリン | 血中濃度上昇により血管攣縮等の副作用 |
メチルエルゴメトリン | 血中濃度上昇により血管攣縮等の副作用 |
バルデナフィル | AUCが増加しCmaxが上昇 |
ブロナンセリン | 血中濃度が上昇し作用が増強 |
ルラシドン塩酸塩 | 血中濃度が上昇し作用が増強 |
スボレキサント | 作用を著しく増強 |
イブルチニブ | 血中濃度が上昇し副作用が増強 |
チカグレロル | 血中濃度が上昇し出血の危険性が増大 |
リバーロキサバン | 血中濃度が上昇し出血の危険性が増大、ケトコナゾールの併用によりリバーロキサバンのAUCが158%増加、ケトコナゾールの併用によりリバーロキサバンのCmaxが72%増加 |
ロミタピド | 血中濃度が著しく上昇 |
イバブラジン | 血中濃度が上昇し過度の徐脈 |
アナモレリン塩酸塩 | 血中濃度が上昇し副作用の発現が増強 |
アリスキレン | Cmax及びAUCがそれぞれ約5.8倍及び約6.5倍に上昇 |
アキシチニブ | 血中濃度が上昇し副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
フェソテロジン | 活性代謝物5-HMTの血漿中濃度の上昇に伴い効果や副作用の増強 |
イリノテカン | 活性代謝物の血中濃度が上昇 |
ロペラミド | 血中濃度が上昇 |
カルバマゼピン | 血中濃度が上昇、本剤の血中濃度が低下 |
エトラビリン | 血中濃度が上昇、本剤の血中濃度が低下 |
リファブチン | 血中濃度が上昇、本剤の血中濃度が低下 |
クラリスロマイシン | 本剤の血中濃度が上昇 |
リトナビル | 本剤の血中濃度が上昇、本剤又はダルナビルの血中濃度が上昇、ケトコナゾールの併用によりダルナビルとケトコナゾールの血中濃度の上昇 |
ホスアンプレナビル | 本剤の血中濃度が上昇 |
エリスロマイシン | 本剤の血中濃度が上昇 |
シプロフロキサシン | 本剤の血中濃度が上昇、イトラコナゾールのCmax及びAUCが各53.13%及び82.46%増加 |
EVG・COBI・FTC・TAF<配合剤> | 本剤・エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇 |
EVG・COBI・FTC・TDF<配合剤> | 本剤・エルビテグラビル及びコビシスタットの血中濃度が上昇 |
ダルナビル エタノール付加物・コビシスタット | 本剤・ダルナビル又はコビシスタットの血中濃度が上昇 |
DRV・COBI・FTC・TAF | 本剤・ダルナビル・コビシスタット・テノホビルアラフェナミドの血中濃度上昇 |
リファンピシン類 | 本剤の血中濃度が低下 |
フェニトイン | 本剤の血中濃度が低下 |
イソニアジド | 本剤の血中濃度が低下 |
フェノバルビタール | 本剤の血中濃度が低下 |
エファビレンツ | 本剤の血中濃度が低下 |
ネビラピン | 本剤の血中濃度が低下、本剤のCmax・AUC及びt1/2がそれぞれ38%・61%及び31%減少 |
メロキシカム<経口> | 血中濃度が低下、Cmax及びAUCがそれぞれ64%及び37%減少 |
血糖降下剤 | 類似化合物<ミコナゾール>では著しい血糖低下 |