処方薬
ダイフェン配合錠

ダイフェン配合錠の基本情報

ダイフェン配合錠の概要

商品名 ダイフェン配合錠
一般名 スルファメトキサゾール・トリメトプリム錠
薬価・規格 16.4円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 鶴原製薬
ブランド ダイフェン配合顆粒 他
YJコード 6290100F2107
レセプト電算コード 621148801
識別コード TSU341
添付文書PDFファイル

ダイフェン配合錠の主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • 微生物の葉酸の合成を阻害する成分と、葉酸の活性化を阻害する成分の2つの有効成分が配合された、ST合剤と呼ばれる抗菌剤です。

ダイフェン配合錠の用途

ダイフェン配合錠の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、そう痒感、食欲不振、悪心、嘔吐、便秘、胃不快感、舌炎、口角炎、口内炎、頭痛

起こる可能性のある重大な副作用

再生不良性貧血、溶血性貧血、巨赤芽球性貧血、メトヘモグロビン血症、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少症、血小板減少、血栓性血小板減少性紫斑病、TTP、溶血性尿毒症症候群、HUS、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、精神神経症状、発熱、腎機能障害、急性腎障害、ショック、アナフィラキシー、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、浮腫、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、薬剤性過敏症症候群、発疹、肝機能障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、ヒトヘルペスウイルス6再活性化、HHV-6再活性化、ウイルス再活性化、急性膵炎、偽膜性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、腹痛、頻回の下痢、重度肝障害、間質性腎炎、無菌性髄膜炎、末梢神経炎、間質性肺炎、PIE症候群、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、低血糖発作、高カリウム血症、低ナトリウム血症、電解質異常、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急激に腎機能悪化

上記以外の副作用

熱感、腎障害、過敏症、水疱、蕁麻疹、光線過敏症、皮膚血管炎、白血球破砕性血管炎、IgA血管炎、黄疸、Al-P上昇、BUN上昇、血尿、ふるえ、倦怠感、うとうと状態、関節痛、筋痛、ぶどう膜炎、血圧上昇、動悸、顔面潮紅、紅斑、顆粒球減少、口渇、AST上昇、ALT上昇、めまい、ふらふら感、しびれ感、血圧下降、胸内苦悶、血色素尿

ダイフェン配合錠の用法・用量

  • 〈一般感染症〉通常、成人には1日量4錠を2回に分割し、経口投与する
  • ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する
  • 〈ニューモシスチス肺炎の治療及び発症抑制〉(1). 治療に用いる場合通常、成人には1日量9~12錠を3~4回に分割し、経口投与する
  • 通常、小児にはトリメトプリムとして1日量15~20mg/kgを3~4回に分割し、経口投与する
  • ただし、年齢、症状に応じて適宜増減する
  • (2). 発症抑制に用いる場合通常、成人には1日1回1~2錠を連日又は週3日経口投与する
  • 通常、小児にはトリメトプリムとして1日量4~8mg/kgを2回に分割し、連日又は週3日経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉腎障害のある患者には、次を目安に投与量を調節し、慎重に投与すること〔9.2腎機能障害患者の項参照〕[Ccrを指標とした用量調節の目安;1)30mL/min<Ccr:推奨用量は通常用量、2)15mL/min≦Ccr≦30mL/min:推奨用量は通常の1/2量、3)Ccr<15mL/min:投与しないことが望ましい]
  • Ccr:クレアチニンクリアランス
  • 7.2. 〈ニューモシスチス肺炎〉ニューモシスチス肺炎の小児の用法・用量については、国内外の各種ガイドライン等、最新の情報を参考にして投与すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ダイフェン配合錠の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • グルコース-6-リン酸脱水素酵素<G-6-PD>欠乏
    • アレルギー
    • 気管支喘息
    • 血液障害
    • 蕁麻疹
    • 発疹
    • 薬剤に対し過敏症
    • Ccr<15mL/min
    • 腎障害
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • 先天性葉酸代謝異常症
    • 分娩後
    • 葉酸欠乏
    • 葉酸代謝異常
    • 胃の摘出術
    • 葉酸代謝拮抗剤投与中

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ダイフェン配合錠の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
葉酸代謝拮抗剤 葉酸欠乏を悪化、巨赤芽球性貧血
スルファドキシン・ピリメタミン 巨赤芽球性貧血
ジアフェニルスルホン 巨赤芽球性貧血、血液障害、汎血球減少
メトトレキサート製剤 作用を増強し汎血球減少
レパグリニド 血中濃度が上昇
ジゴキシン 血中濃度が上昇
スルホニルウレア系経口糖尿病用剤 血糖降下作用を増強し低血糖症状
グリクラジド 血糖降下作用を増強し低血糖症状
グリベンクラミド 血糖降下作用を増強し低血糖症状
クマリン系抗凝血剤 作用を増強し出血
ワルファリンカリウム 作用を増強し出血
フェニトイン 作用を増強
シクロスポリン 腎機能障害が増強
タクロリムス水和物 腎機能障害が増強
ジドブジン製剤 毒性を増強し顆粒球減少
ガンシクロビル ガンシクロビルの腎クリアランス12.9%減少し消失半減期18.1%延長、トリメトプリムのCminが12.7%増加
バルガンシクロビル塩酸塩 ガンシクロビルの腎クリアランス12.9%減少し消失半減期18.1%延長、トリメトプリムのCminが12.7%増加
ラミブジン製剤 AUCが43%増加し全身クリアランスが30%・腎クリアランスが35%減少
三環系抗うつ剤 当該薬剤の効果が減弱
塩酸クロミプラミン 当該薬剤の効果が減弱
イミプラミン塩酸塩 当該薬剤の効果が減弱
アミトリプチリン塩酸塩 当該薬剤の効果が減弱
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 高カリウム血症
オルメサルタン メドキソミル製剤 高カリウム血症
ACE阻害剤 高カリウム血症
マレイン酸エナラプリル 高カリウム血症
抗アルドステロン剤 高カリウム血症
カリウム保持性利尿剤 高カリウム血症
スピロノラクトン 高カリウム血症

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ダイフェン配合錠に関係する解説

ST合剤

  • ダイフェン配合錠は、ST合剤に分類される。
  • ST合剤とは、細菌などが行う葉酸合成と葉酸の活性化を阻害し増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬。

ST合剤の代表的な商品名

  • バクタ
  • バクトラミン
  • ダイフェン
ST合剤についての詳しい解説を見る