処方薬
バルトレックス顆粒50%
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バルトレックス顆粒50%の基本情報

バルトレックス顆粒50%の概要

商品名 バルトレックス顆粒50%
一般名 バラシクロビル塩酸塩顆粒
薬価・規格 210.9円 (50%1g)
薬の形状
内用薬 > 散剤 > 顆粒
内用薬 > 散剤 > 顆粒のアイコン
製造会社 GSK
ブランド バルトレックス顆粒50% 他
YJコード 6250019D1020
レセプト電算コード 610462012
識別コード VALTREX1g
添付文書PDFファイル

バルトレックス顆粒50%の主な効果と作用

バルトレックス顆粒50%の用途

バルトレックス顆粒50%の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

腎障害、肝機能検査値上昇、腹痛、下痢、腹部不快感、嘔気、嘔吐、頭痛、めまい、排尿困難、過敏症

起こる可能性のある重大な副作用

汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、急性腎障害、精神神経症状、意識障害、昏睡、せん妄、妄想、幻覚、錯乱、痙攣、てんかん発作、麻痺、脳症、アナフィラキシー、アナフィラキシーショック、呼吸困難、血管性浮腫、播種性血管内凝固症候群、DIC、血小板減少性紫斑病、尿細管間質性腎炎、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、呼吸抑制、無呼吸、間質性肺炎、肝炎、肝機能障害、黄疸、急性膵炎

上記以外の副作用

発疹、蕁麻疹、そう痒、光線過敏症、意識低下、尿閉

バルトレックス顆粒50%の用法・用量

  • [成人]〈単純疱疹〉通常、成人にはバラシクロビルとして1回500mgを1日2回経口投与する
  • 〈造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制〉通常、成人にはバラシクロビルとして1回500mgを1日2回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する
  • 〈帯状疱疹〉通常、成人にはバラシクロビルとして1回1000mgを1日3回経口投与する
  • 〈水痘〉通常、成人にはバラシクロビルとして1回1000mgを1日3回経口投与する
  • 〈性器ヘルペスの再発抑制〉通常、成人にはバラシクロビルとして1回500mgを1日1回経口投与する
    • なお、HIV感染症の患者(CD4リンパ球数100/mm3以上)にはバラシクロビルとして1回500mgを1日2回経口投与する
  • [小児]〈単純疱疹〉通常、体重10kg未満の小児には体重1kg当たりバラシクロビルとして1回25mgを1日3回、体重10kg以上の小児には体重1kg当たりバラシクロビルとして1回25mgを1日2回経口投与する
  • ただし、1回最高用量は500mgとする
  • 〈造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制〉通常、体重10kg未満の小児には体重1kg当たりバラシクロビルとして1回25mgを1日3回、体重10kg以上の小児には体重1kg当たりバラシクロビルとして1回25mgを1日2回造血幹細胞移植施行7日前より施行後35日まで経口投与する
  • ただし、1回最高用量は500mgとする
  • 〈帯状疱疹〉通常、小児には体重1kg当たりバラシクロビルとして1回25mgを1日3回経口投与する
  • ただし、1回最高用量は1000mgとする
  • 〈水痘〉通常、小児には体重1kg当たりバラシクロビルとして1回25mgを1日3回経口投与する
  • ただし、1回最高用量は1000mgとする
  • 〈性器ヘルペスの再発抑制〉通常、体重40kg以上の小児にはバラシクロビルとして1回500mgを1日1回経口投与する
    • なお、HIV感染症の患者(CD4リンパ球数100/mm3以上)にはバラシクロビルとして1回500mgを1日2回経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉本剤の投与は、発病初期に近いほど効果が期待できるので、早期に投与を開始することが望ましい
  • 7.2. 〈効能共通〉腎障害を有する成人患者におけるクレアチニンクリアランスに応じた本剤の投与間隔及び投与量の目安は次のとおりである、また、血液透析を受けている患者に対しては、患者の腎機能、体重又は臨床症状に応じ、クレアチニンクリアランス10mL/min未満の目安よりさらに減量(250mgを24時間毎等)することを考慮すること(また、血液透析日には透析後に投与すること)〔8.2、9.2.1、9.8高齢者の項、13.1、16.6.1、16.6.3参照〕[1)クレアチニンクリアランス≧50mL/min:単純疱疹、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制には、500mgを12時間毎、2)クレアチニンクリアランス≧50mL/min:帯状疱疹、水痘には、1000mgを8時間毎、3)クレアチニンクリアランス≧50mL/min:性器ヘルペスの再発抑制には、500mgを24時間毎、なお、HIV感染症の患者(CD4リンパ球数100/mm3以上)には、500mgを12時間毎、4)クレアチニンクリアランス30~49mL/min:単純疱疹、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制には、500mgを12時間毎、5)クレアチニンクリアランス30~49mL/min:帯状疱疹、水痘には、1000mgを12時間毎、6)クレアチニンクリアランス30~49mL/min:性器ヘルペスの再発抑制には、500mgを24時間毎、なお、HIV感染症の患者(CD4リンパ球数100/mm3以上)には、500mgを12時間毎、7)クレアチニンクリアランス10~29mL/min:単純疱疹、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制には、500mgを24時間毎、8)クレアチニンクリアランス10~29mL/min:帯状疱疹、水痘には、1000mgを24時間毎、9)クレアチニンクリアランス10~29mL/min:性器ヘルペスの再発抑制には、250mgを24時間毎、なお、HIV感染症の患者(CD4リンパ球数100/mm3以上)には、500mgを24時間毎、10)クレアチニンクリアランス<10mL/min:単純疱疹、造血幹細胞移植における単純ヘルペスウイルス感染症(単純疱疹)の発症抑制には、500mgを24時間毎、11)クレアチニンクリアランス<10mL/min:帯状疱疹、水痘には、500mgを24時間毎、12)クレアチニンクリアランス<10mL/min:性器ヘルペスの再発抑制には、250mgを24時間毎、なお、HIV感染症の患者(CD4リンパ球数100/mm3以上)には、500mgを24時間毎]
    • なお、腎障害を有する小児患者における本剤の投与間隔及び投与量調節の目安は確立していない
  • 7.3. 〈単純疱疹〉本剤を5日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること
  • ただし、初発型性器ヘルペスは重症化する場合があるため、本剤を10日間まで使用可能とする
  • 7.4. 〈帯状疱疹〉目安として、皮疹出現後5日以内に投与を開始することが望ましい
  • 7.5. 〈帯状疱疹〉本剤を7日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること
  • 7.6. 〈水痘〉目安として、皮疹出現後2日以内に投与を開始することが望ましい
  • 7.7. 〈水痘〉成人の水痘においては本剤を5~7日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替え、小児の水痘においては本剤を5日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること
  • 7.8. 〈性器ヘルペスの再発抑制〉免疫正常患者において、性器ヘルペスの再発抑制に本剤を使用している際に性器ヘルペスの再発が認められた場合には、1回500mg1日1回投与(性器ヘルペスの再発抑制に対する用法及び用量)から1回500mg1日2回投与(単純疱疹の治療に対する用法及び用量)に変更し治癒後は必要に応じ1回500mg1日1回投与(性器ヘルペスの再発抑制に対する用法及び用量)の再開を考慮すること
    • また、再発抑制に対して本剤を投与しているにもかかわらず頻回に性器ヘルペス再発を繰り返すような患者に対しては、症状に応じて1回250mg1日2回又は1回1000mg1日1回投与に変更することを考慮すること〔17.1.8、17.1.9参照〕
  • 7.9. 〈性器ヘルペスの再発抑制〉本剤を1年間投与後、投与継続の必要性について検討することが推奨される〔17.1.8、17.1.9参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

バルトレックス顆粒50%の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

バルトレックス顆粒50%の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
プロベネシド 本剤の活性代謝物のアシクロビルの排泄が抑制、アシクロビルの平均血漿中濃度曲線下面積<AUC>が48%増加
シメチジン 本剤の活性代謝物のアシクロビルの排泄が抑制、アシクロビルのAUCが27%増加
ミコフェノール酸モフェチル アシクロビル及びミコフェノール酸 モフェチル代謝物の排泄が抑制、両方のAUCが増加
テオフィリン 本剤の活性代謝物のアシクロビルとの併用によりテオフィリンの中毒症状

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バルトレックス顆粒50%に関係する解説

ヘルペスウイルス感染症治療薬

  • バルトレックス顆粒50%は、ヘルペスウイルス感染症治療薬に分類される。
  • ヘルペスウイルス感染症治療薬とは、ウイルス増殖に必要なDNAの複製を阻害することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑え単純疱疹や水痘、帯状疱疹などを治療する薬。

ヘルペスウイルス感染症治療薬の代表的な商品名

  • ゾビラックス
  • バルトレックス
  • ファムビル
  • アメナリーフ
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