ノービア錠100mg - 添付文書 | MEDLEY(メドレー)
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ノービア錠100mg
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効果・効能

HIV感染症。

用法・用量

通常、成人にはリトナビルとして1回600mg(本剤6錠)を1日2回食後に経口投与する。ただし、投与初日は1回300mgを1日2回、2日目、3日目は1回400mgを1日2回、4日目は1回500mgを1日2回、5日目以降は1回600mgを1日2回食後に経口投与する。

投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用すること。

(用法及び用量に関連する注意)

    1. 本剤の投与初期において、高い血中濃度と副作用が高頻度に発現する傾向が認められている。投与初期における高い血中濃度と副作用発現を回避するため、低用量から投与を開始すること。
    1. 投与初日:1回投与量300mg(本剤3錠)、1日投与回数2回、1日投与量600mg。
    2. 2日目、3日目:1回投与量400mg(本剤4錠)、1日投与回数2回、1日投与量800mg。
    3. 4日目:1回投与量500mg(本剤5錠)、1日投与回数2回、1日投与量1000mg。
    4. 5日目以降:1回投与量600mg(本剤6錠)、1日投与回数2回、1日投与量1200mg。
    1. 本剤は他の抗HIV薬と併用すること。併用に際しては最新のガイドラインを確認すること。
    1. 本剤を薬物動態学的増強因子(ブースター)として使用する場合には、併用薬の添付文書(用法・用量、使用上の注意等)及び最新のガイドラインを確認すること。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

    1. 重大な副作用
  1. 1.1. 錯乱、痙攣発作(いずれも頻度不明)。

  2. 1.2. 脱水(頻度不明):下痢等に伴い、脱水、電解質異常があらわれることがある。

  3. 1.3. 高血糖、糖尿病(いずれも頻度不明):高血糖、糖尿病及び糖尿病悪化があらわれることがある。

  4. 1.4. 肝炎、肝不全(いずれも頻度不明)〔8.2参照〕。

  5. 1.5. 過敏症(頻度不明):アナフィラキシー、蕁麻疹、皮疹、気管支痙攣、血管性浮腫を含む過敏症状があらわれることがある。

  6. 1.6. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(いずれも頻度不明)。

  7. 1.7. 出血傾向(頻度不明):出血事象があらわれた場合には血液凝固因子を投与するなど適切な処置を行うこと〔9.1.1参照〕。

    1. その他の副作用
    1. 消化器:(2%以上)悪心(47.5%)、下痢(44.9%)、嘔吐(23.6%)、腹痛(11.6%)、消化不良(9.4%)、食欲不振(8.9%)、鼓腸(4.3%)、口渇(2.9%)、げっぷ(2.2%)、潰瘍性口内炎(2.0%)、(2%未満)便秘、食道炎、嚥下障害、膵炎、(頻度不明)アミラーゼ上昇。
    2. 精神神経系:(2%以上)異常感覚(21.5%)、頭痛(15.5%)、めまい(9.3%)、傾眠(5.1%)、不眠(4.3%)、不安(2.7%)、(2%未満)神経過敏、倦怠感、抑うつ、思考異常、末梢神経障害、異夢、失神、振戦、性欲減退、インポテンス。
    3. 感覚器:(2%以上)口周囲感覚異常(26.6%)、味覚倒錯(11.4%)、知覚過敏(5.1%)、(2%未満)ぶどう膜炎、視覚異常、眼痛、嗅覚錯誤、耳鳴、(頻度不明)網膜炎。
    4. 全身症状:(2%以上)無力症(22.3%)、発熱(4.8%)、疼痛(4.7%)、多汗(3.4%)、体重減少(2.3%)、(2%未満)悪寒、胸痛、背部痛、インフルエンザ様症候群、(頻度不明)体脂肪再分布/体脂肪蓄積(胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、野牛肩)。
    5. 肝臓:(2%以上)肝機能検査異常(2.8%)、(頻度不明)胆汁うっ滞性黄疸。
    6. 呼吸器:(2%以上)咽頭炎(9.8%)、咳(2.0%)、(2%未満)呼吸困難。
    7. 過敏症:(2%以上)発疹(7.6%)、そう痒(3.8%)、(2%未満)アレルギー反応。
    8. 循環器:(2%以上)血管拡張(8.8%)、(2%未満)末梢血管障害、末梢性浮腫、心悸亢進、頻脈、低血圧、(頻度不明)PR間隔延長。
    9. 代謝・栄養:(2%以上)高脂血症(4.5%)、(2%未満)高コレステロール血症、(頻度不明)血中尿酸上昇、トリグリセリド上昇。
    10. 筋骨格:(2%以上)筋肉痛(2.8%)、(2%未満)関節痛、関節症、筋力低下、筋痙直、(頻度不明)CK上昇。
    11. 皮膚:(2%以上)斑状丘疹性皮疹(2.8%)、(2%未満)皮膚乾燥、ざ瘡。
    12. 血液:(2%未満)白血球減少、貧血、リンパ節症、血小板減少、(頻度不明)好中球減少、好酸球増加。
    13. 腎臓:(2%未満)排尿障害、腎不全、腎結石、(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇、腎機能障害。

使用上の注意

(禁忌)

    1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
    1. 次の薬剤を投与中の患者:キニジン硫酸塩水和物投与中、ベプリジル塩酸塩水和物投与中、フレカイニド酢酸塩投与中、プロパフェノン塩酸塩投与中、アミオダロン塩酸塩投与中、ピモジド投与中、ピロキシカム投与中、アンピロキシカム投与中、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中、エルゴメトリンマレイン酸塩投与中、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩投与中、エレトリプタン臭化水素酸塩投与中、バルデナフィル塩酸塩水和物投与中、シルデナフィルクエン酸塩(レバチオ)投与中、タダラフィル(アドシルカ)投与中、アゼルニジピン投与中、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル投与中、リファブチン投与中、ブロナンセリン投与中、リバーロキサバン投与中、ロミタピドメシル酸塩投与中、ベネトクラクス(再発又は難治性の慢性リンパ性白血病の用量漸増期)投与中(ベネトクラクス(再発又は難治性の小リンパ球性リンパ腫の用量漸増期)投与中を含む)、ジアゼパム投与中、クロラゼプ酸二カリウム投与中、エスタゾラム投与中、フルラゼパム塩酸塩投与中、トリアゾラム投与中、ミダゾラム投与中、ルラシドン塩酸塩投与中、ボリコナゾール投与中〔10.1参照〕。
    1. 腎機能障害又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者〔9.2.1、9.3.1、10.2参照〕。

(重要な基本的注意)

    1. 本剤の使用に際しては、国内外のガイドライン等の最新の情報を参考に、患者又はそれに代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用すること。
  1. 1.1. 本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから、日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告すること。

  2. 1.2. 本剤の長期投与による影響については、現在のところ不明であること。

  3. 1.3. 抗HIV療法による効果的なウイルス抑制は、性的接触による他者へのHIV感染の危険性を低下させることが示されているが、その危険性を完全に排除することはできないこと。

  4. 1.4. 抗HIV療法が、血液等による他者へのHIV感染の危険性を低下させるかどうかは証明されていないこと。

  5. 1.5. 本剤投与開始後、担当医の指示なしに用量を変更したり、服用を中止したりしないこと。

  6. 1.6. 本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服用中のすべての薬剤を担当医に報告すること。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に担当医に相談すること〔10.相互作用の項、16.7.1参照〕。

    1. AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、CK上昇、尿酸上昇、コレステロール上昇、トリグリセリド上昇等があらわれることがあるので、定期的に生化学的検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.4参照〕。
    1. 動物実験(ラット)で、網膜障害が認められているので、定期的に眼科検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと〔15.2.2参照〕。
    1. 本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で、免疫再構築症候群が報告されている(投与開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染に対する炎症反応(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチス等によるもの)等が発現することがあり、また、免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ブドウ膜炎等)が発現するとの報告があるので、これらの症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮すること)。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

  1. 1.1. 血友病及び著しい出血傾向を有する患者:本剤投与による治療中の血友病患者において、突発性出血性関節症をはじめとする出血事象増加が報告されている〔11.1.7参照〕。

  2. 1.2. 器質的心疾患及び心伝導障害(房室ブロック等)のある患者:本剤は軽度の無症候性PR間隔延長が認められている〔10.2、17.3.1参照〕。

  3. 1.3. B型肝炎、C型肝炎を合併している患者:肝機能障害を増悪させるおそれがある。

(腎機能障害患者)

  1. 2.1. 腎機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者:投与しないこと(コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある)〔2.3、10.2参照〕。

(肝機能障害患者)

  1. 3.1. 肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者:投与しないこと(コルヒチンの血中濃度が上昇するおそれがある)〔2.3、10.2参照〕。

  2. 3.2. 肝機能障害のある患者(コルヒチンを投与中の患者を除く):本剤は主に肝臓で代謝されるため、高い血中濃度が持続するおそれがある。また、トランスアミナーゼ上昇を合併している患者では肝機能障害を増悪させるおそれがある。

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(ラット)で、胎盤を通過して胎仔へ移行することが報告されている)。

(授乳婦)

授乳を避けさせること(米国疾病管理センター(CDC)は、HIV伝播を避けるため、HIVに感染している女性は授乳を避けるよう勧告しており、リトナビルはヒト乳汁中に移行することが報告されている)。

(小児等)

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

(高齢者)

用量に留意して慎重に投与すること(本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多いため高い血中濃度が持続するおそれがある)〔16.4参照〕。

(相互作用)

本剤は肝チトクロームP450(CYP3A)と強い親和性を示し、他の薬剤(特にCYP3Aで代謝される薬剤)の代謝を競合的に阻害し、血中濃度を上昇させる可能性が高い。さらに、本剤の連用により肝チトクロームP450の各種アイソザイムを誘導する可能性もある。本剤は主に肝チトクロームP450(CYP3A)で代謝されるが、他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤による治療中に新たに本剤を併用したり、本剤投与による治療中に新たに他剤を併用したりする場合には、可能な限り薬物血中濃度を測定するなど、用量に留意して慎重に投与すること〔8.1.6、16.4、16.7.1参照〕。

    1. 併用禁忌
    1. キニジン硫酸塩水和物(硫酸キニジン)、ベプリジル塩酸塩水和物(ベプリコール)、フレカイニド酢酸塩(タンボコール)、プロパフェノン塩酸塩(プロノン)、アミオダロン塩酸塩(アンカロン)、ピモジド(オーラップ)、ピロキシカム(フェルデン、バキソ)、アンピロキシカム(フルカム)、エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン)、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリン)、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(パルタン)、エレトリプタン臭化水素酸塩(レルパックス)、バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)、シルデナフィルクエン酸塩(レバチオ)、タダラフィル(アドシルカ)、アゼルニジピン(カルブロック)、アゼルニジピン・オルメサルタン メドキソミル(レザルタス配合錠)、リファブチン(ミコブティン)、ブロナンセリン(ロナセン)、リバーロキサバン(イグザレルト)、ロミタピドメシル酸塩(ジャクスタピッド)、ルラシドン塩酸塩(ラツーダ)〔2.2参照〕[不整脈、血液障害、血管攣縮等、これら薬剤による重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こるおそれがあるので併用しないこと(本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される)]。
    2. ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期〉(ベネクレクスタ)〔2.2参照〕[ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の用量漸増期に本剤を併用した場合、腫瘍崩壊症候群の発現が増強されるおそれがある(本剤がCYP3Aにおけるベネトクラクスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    3. ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)、クロラゼプ酸二カリウム(メンドン)、エスタゾラム(ユーロジン)、フルラゼパム塩酸塩(ダルメート)、トリアゾラム(ハルシオン)、ミダゾラム(ドルミカム、ミダフレッサ)〔2.2参照〕[過度の鎮静や呼吸抑制等が起こるおそれがあるので併用しないこと(本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの催眠鎮静薬及び抗不安薬の血中濃度が大幅に上昇することが予測される)]。
    4. ボリコナゾール(ブイフェンド)〔2.2参照〕[ボリコナゾールの血中濃度が低下したとの報告があるので併用しないこと(本剤のチトクロームP450の誘導作用によるものと考えられている)]。
    1. 併用注意
    1. フェンタニル、フェンタニルクエン酸塩、リドカイン塩酸塩、リドカイン、エリスロマイシン、カルバマゼピン、イトラコナゾール、ケトコナゾール、ミコナゾール、キニーネ、カルシウム拮抗薬(アゼルニジピンは併用禁忌)(アムロジピンベシル酸塩、ジルチアゼム塩酸塩、フェロジピン、ニカルジピン塩酸塩、ニフェジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、ベラパミル塩酸塩、ニルバジピン等)、タモキシフェンクエン酸塩、トレミフェンクエン酸塩、ブロモクリプチンメシル酸塩、シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物、クラリスロマイシン、シクロスポリン、タクロリムス水和物、エベロリムス、デキサメタゾン、シルデナフィルクエン酸塩(バイアグラ)、タダラフィル(シアリス・ザルティア)、ゲフィチニブ、ダサチニブ、ニロチニブ、イリノテカン塩酸塩水和物、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍薬(ビンクリスチン硫酸塩、ビンブラスチン硫酸塩等)、アルプラゾラム、サルメテロールキシナホ酸塩、ボセンタン水和物、コルヒチン、クエチアピンフマル酸塩、シメプレビルナトリウム〔2.3、9.2.1、9.3.1参照〕[これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、これら薬剤の副作用が発現しやすくなるおそれがあるため、充分な観察を行いながら慎重に投与し、必要に応じて減量や休薬等の適切な措置を講ずること(本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    2. フルチカゾンプロピオン酸エステル、ブデソニド、トリアムシノロンアセトニド[これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあり、これら薬剤との併用において、クッシング症候群、副腎皮質機能抑制等が報告されているので、併用は治療上の有益性がこれらの症状発現の危険性を上回ると判断される場合に限ること(本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    3. イブルチニブ、エンコラフェニブ[これら薬剤の血中濃度が上昇し副作用が増強されるおそれがあるので、本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮し、やむを得ず併用する際には、これら薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    4. ベネトクラクス〈再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期、急性骨髄性白血病〉[ベネトクラクスの再発又は難治性の慢性リンパ性白血病(小リンパ球性リンパ腫を含む)の維持投与期又は急性骨髄性白血病に対してベネトクラクス投与中に本剤を併用した場合、ベネトクラクスの副作用が増強されるおそれがあるので、ベネトクラクスを減量するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること(本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    5. アパルタミド[アパルタミドの血中濃度が上昇し副作用が増強されるおそれがあり、また、本剤の血中濃度が減少するおそれがあるので、本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮し、やむを得ず併用する際には、アパルタミドの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現や本剤の効果の減弱に十分に注意すること(本剤がCYP3Aによるアパルタミドの代謝を競合的に阻害するため、また、アパルタミドがCYP3Aを誘導するため)]。
    6. ワルファリンカリウム[ワルファリンの血中濃度に影響を与えるおそれがあるので、頻回なINRのモニタリングを行うことが望ましい(肝薬物代謝酵素の関与が考えられるが機序不明)]。
    7. テオフィリン、エチニルエストラジオール、エストラジオール安息香酸エステル[これら薬剤の血中濃度が減少するおそれがあり、これら薬剤の増量が必要となる場合がある(本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている)]。
    8. リファンピシン[本剤の血中濃度が減少するおそれがある(リファンピシンがCYP3Aを誘導するためと考えられている)]。
    9. セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品(St.John’s Wort)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること(セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている)]。
    10. フルコナゾール、ホスフルコナゾール、キヌプリスチン・ダルホプリスチン[本剤の血中濃度が上昇するおそれがある(これら薬剤がCYP3Aにおける本剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    11. タバコ[喫煙により本剤のAUCが減少するおそれがある(機序不明)]。
    12. ジドブジン[本剤との併用によりジドブジンのCmax及びAUCがそれぞれ減少するとの報告がある(本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている)]。
    13. ラモトリギン、バルプロ酸ナトリウム[これら薬剤の血中濃度が低下するおそれがある(本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている)]。
    14. ネビラピン[本剤の血中濃度が減少するおそれがある(ネビラピンがCYP3Aを誘導するためと考えられている)]。
    15. エファビレンツ[本剤及びエファビレンツの血中濃度が上昇するおそれがあり、高頻度に有害事象が発生する可能性があるので、臨床検査値等のモニタリングを行いながら慎重に投与すること(機序不明)]。
    16. リオシグアト[リオシグアトの血中濃度が上昇するおそれがあるので、本剤との併用が必要な場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてリオシグアトの減量を考慮すること(本剤のCYP1A1及びCYP3A阻害によりリオシグアトのクリアランスが低下する)]。
    17. ジゴキシン[ジゴキシンの血中濃度が有意に増加したとの報告があるので、ジゴキシンの血中濃度モニタリングを行うなど注意すること(本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている)]。
    18. ロペラミド塩酸塩[ロペラミドの血中濃度が上昇するおそれがある(本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている)]。
    19. アファチニブマレイン酸塩[アファチニブの血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなるおそれがあるので、本剤はアファチニブと同時かアファチニブ投与後に投与すること(本剤のP-gp阻害作用によるものと考えられている)]。
    20. ロスバスタチンカルシウム[ロスバスタチンの血中濃度が上昇するおそれがある(本剤のBCRP阻害作用が関与している可能性がある)]。
    21. グレカプレビル・ピブレンタスビル[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇するおそれがある(本剤のP-gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。
    22. トラゾドン塩酸塩[トラゾドンの血中濃度が上昇し悪心・めまい・低血圧・失神を起こす可能性があるので、本剤と併用する場合は、患者の状態に注意し、必要に応じてトラゾドンの減量等を考慮すること(本剤がCYP3Aにおけるトラゾドンの代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    23. PR間隔を延長させる薬剤(ベラパミル塩酸塩、アタザナビル硫酸塩等)〔9.1.2、17.3.1参照〕[PR間隔が延長するおそれがある(本剤は軽度の無症候性PR間隔の延長が認められている)]。
    24. エトラビリン[エトラビリンの血中濃度が低下したとの報告があるので、本剤600mg1日2回との併用は推奨されない(本剤の肝薬物代謝酵素誘導作用によるものと考えられている)]。
    25. ネルフィナビルメシル酸塩〔16.7.3参照〕[ネルフィナビルの血中濃度が上昇するとの報告がある(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    26. その他のHIVプロテアーゼ阻害薬(アタザナビル硫酸塩等)[これら薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
    27. マラビロク[マラビロクの血中濃度が上昇するおそれがある(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。

(過量投与)

    1. 処置

    過量投与時、本剤の蛋白結合率が高いため、透析による除去効果は低い。

(適用上の注意)

    1. 薬剤交付時の注意

    本剤の吸収に影響を与えるおそれがあるので、本剤を噛んだり砕いたりせずそのまま服用すること。

(その他の注意)

    1. 臨床使用に基づく情報

    海外において、本剤とサキナビルメシル酸塩を併用中の患者で糖尿病性ケトアシドーシスが発現したとの報告がある。

    1. 非臨床試験に基づく情報
  1. 2.1. ラットの反復投与毒性試験において、25mg/kg/日投与で単細胞壊死を含む肝障害が認められ、この変化は3ヵ月の休薬によっても回復しなかったとの報告がある。

  2. 2.2. ラットの反復投与毒性試験において、75mg/kg/日投与で網膜色素上皮細胞肥大等の網膜障害が認められ、この変化は3ヵ月の休薬によっても回復しなかったとの報告がある〔8.3参照〕。

  3. 2.3. 2年間長期投与がん原性試験で、雄性マウスの高用量200mg/kg/日群において肝細胞性腫瘍の発生頻度に有意な増加が認められたとの報告がある。

(保管上の注意)

室温保存。