処方薬
レトロビルカプセル100mg
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レトロビルカプセル100mgの基本情報

レトロビルカプセル100mgの概要

商品名 レトロビルカプセル100mg
一般名 ジドブジンカプセル
薬価・規格 217.4円 (100mg1カプセル)
薬の形状
内用薬 > カプセル剤 > カプセル
内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
製造会社 ヴィーブヘルスケア
YJコード 6250001M1038
レセプト電算コード 620005140
識別コード GSYJU
添付文書PDFファイル

レトロビルカプセル100mgの主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

レトロビルカプセル100mgの用途

レトロビルカプセル100mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

食欲不振、腹痛、嘔気、頭痛、下痢、嘔吐、便秘、鼓腸、発熱、倦怠感、肝機能検査値異常

起こる可能性のある重大な副作用

貧血、白血球減少、好中球減少、血小板減少、重篤な血液障害、再生不良性貧血、赤芽球癆、汎血球減少、うっ血性心不全、乳酸アシドーシス、脂肪沈着による重度肝腫大、脂肪肝、肝毒性、肝毒性が疑われる臨床症状、肝毒性が疑われる検査値異常、重篤な乳酸アシドーシス、全身倦怠、急な体重減少、胃腸障害、呼吸困難、頻呼吸、てんかん様発作、膵炎

上記以外の副作用

AST上昇、ALT上昇、頻尿、排尿障害、腎不全、眩暈、傾眠、発疹、そう痒感、じん麻疹、羞明、リンパ節腫脹、消化不良、嚥下困難、口唇浮腫、舌浮腫、曖気、歯肉出血、直腸出血、口内潰瘍、胃炎、無力症、悪寒、感冒症状、背痛、胸痛、疲労感、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、顔面脂肪減少、野牛肩、血清脂質増加、血糖増加、全身痛、インフルエンザ様疾患、無尿、多尿、筋肉痛、ミオパシー、関節痛、不眠症、手足のしびれ感、不安感、錯感覚、錯乱、筋痙攣、振戦、攣縮、痛覚過敏、うつ状態、情緒不安、神経過敏症、過敏症、失神、健忘症、見当識障害、嗄声、ストレス反応、空間の広がり感、血管拡張、心筋症、咳、鼻出血、咽頭炎、鼻炎、副鼻腔炎、ざ瘡、発汗、体臭変化、爪色素沈着、皮膚色素沈着、口腔粘膜色素沈着、味覚倒錯、弱視、難聴、霧視、女性化乳房、高乳酸塩血症

レトロビルカプセル100mgの用法・用量

  • 通常、成人には他の抗HIV薬と併用して、ジドブジンとして1日量500~600mgを2~6回に分けて経口投与する
    • なお、症状により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤投与中特に著しい好中球減少<750/mm3未満又は投与前値からの50%以上の減少>又は著しい貧血<Hb値7.5g/dL未満又は投与前値からの25%以上の減少>が認められた場合は、骨髄機能が回復するまで休薬する
  • これより軽度の貧血<Hb値が7.5~9.5g/dL>及び好中球減少<750~1000/mm3>の場合は、減量する
  • 著しい貧血がみられた場合、休薬及び減量を行っても輸血の必要な場合がある
  • 休薬又は減量後、骨髄機能が回復した場合には、血液学的所見及び患者の耐容性に応じて徐々に通常の投与量に増量する〔2.1、5.2、9.1.1-9.1.3参照〕(Hb:ヘモグロビン)
  • 7.2. 本剤と他の抗HIV薬との併用療法において、因果関係が特定されない重篤な副作用が発現し、治療の継続が困難であると判断された場合には、本剤若しくは併用している他の抗HIV薬の一部を減量又は休薬するのではなく、原則として本剤及び併用している他の抗HIV薬の投与をすべて一旦中止すること
  • 7.3. ジドブジンとして1日量が400mg(1回100mg、1日4回投与)による有効性及び安全性が認められたとの報告はあるが、1日量が400mg未満の用量による有効性は確認されていない
  • 7.4. HIVは感染初期から多種多様な変異株を生じ、薬剤耐性を発現しやすいことが知られているので、本剤は他の抗HIV薬と併用すること〔18.3参照〕
  • 7.5. 血液透析で病状を維持している重度腎疾患又は腹膜透析で病状を維持している重度腎疾患患者には1回100mgを6~8時間毎に投与することが望ましい〔9.2.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

レトロビルカプセル100mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • イブプロフェン投与中
    • Hb値7.5g/dL未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無しを除く>
    • 好中球数750/mm3未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無しを除く>
    • 他の抗HIV薬で治療経験無くHIV感染でヘモグロビン値7.5g/dL未満
    • 他の抗HIV薬で治療経験無くHIV感染で好中球数750/mm3未満
    • 本剤で治療経験無くHIV感染で好中球数750/mm3未満
    • 本剤で治療経験無くHIV感染でヘモグロビン値7.5g/dL未満
    • 肝機能障害
    • AIDS
    • ビタミンB12欠乏
    • 肝疾患の危険因子を有する
    • 成人AIDS
    • HIVによる神経機能障害
    • ヘモグロビン値7.5g/dL以上9.5g/dL未満
    • ヘモグロビン値7.5g/dL未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無し>
    • 血液透析で病状を維持している重度腎疾患
    • 好中球数750/mm3以上1000/mm3未満
    • 好中球数750/mm3未満<HIV感染起因でHIV薬治療経験無し>
    • 腎機能障害<血液透析又は腹膜透析で病状を維持している重度腎疾患を除く>
    • 投与前CD4リンパ球数500/mm3以上
    • 腹膜透析で病状を維持している重度腎疾患

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

レトロビルカプセル100mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
イブプロフェン 出血傾向が増強
イセチオン酸ペンタミジン 本剤の毒性作用が増強
ピリメタミン 本剤の毒性作用が増強
スルファメトキサゾール・トリメトプリム 本剤の毒性作用が増強
フルシトシン 本剤の毒性作用が増強
ガンシクロビル 本剤の毒性作用が増強
インターフェロン 本剤の毒性作用が増強
ビンクリスチン硫酸塩 本剤の毒性作用が増強
硫酸ビンブラスチン 本剤の毒性作用が増強
ドキソルビシン塩酸塩 本剤の毒性作用が増強
プロベネシド 本剤の全身クリアランスが約1/3に減少し半減期が約1.5倍延長
フルコナゾール 本剤の最高血中濃度が84%上昇
ホスフルコナゾール 本剤の最高血中濃度が84%上昇
リトナビル 本剤の最高血中濃度が27%減少しAUCが25%減少
リファンピシン類 本剤の全身クリアランスが約2.5倍増加しAUCが約1/2減少
フェニトイン 血中フェニトイン濃度が約1/2に減少、血中フェニトイン濃度が上昇
サニルブジン 細胞内におけるサニルブジン三リン酸化体が減少しサニルブジンの効果が減弱
リバビリン 本剤の効果が減弱
アトバコン 本剤のAUCが33%上昇、本剤のグルクロン酸抱合体の最高血中濃度が19%低下

レトロビルカプセル100mgと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
    薬価 217.4円 (100mg1カプセル)
    薬の形状 内用薬 > カプセル剤 > カプセル
    製造会社 ヴィーブヘルスケア
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レトロビルカプセル100mgに関係する解説

核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)

  • レトロビルカプセル100mgは、核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • 核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全(HIV)が宿主細胞に感染するために必要な逆転写酵素の働きを阻害し、HIVの体内における感染拡大を抑える薬。

核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • コンビビル
  • ザイアジェン
  • ビリアード
  • エプジコム
  • エムトリバ
  • ツルバダ
  • デシコビ
核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)についての詳しい解説を見る