処方薬
ザイボックス注射液600mg
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ザイボックス注射液600mgの基本情報

ザイボックス注射液600mgの概要

商品名 ザイボックス注射液600mg
一般名 リネゾリド注射液
薬価・規格 9864.0円 (600mg300mL1袋)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 ファイザー
ブランド ザイボックス錠600mg 他
YJコード 6249401A1025
レセプト電算コード 640451010
添付文書PDFファイル

ザイボックス注射液600mgの主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • オキサゾリジノン系の抗菌剤です。細菌のタンパク質の合成の開始段階を阻害して菌を殺す働きがあります。

ザイボックス注射液600mgの用途

  • 外傷の二次感染
  • 感染症
  • 手術創の二次感染
  • 熱傷の二次感染
  • 肺炎
  • 敗血症
  • 慢性皮症
  • 深在性皮膚感染症

ザイボックス注射液600mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、好酸球増加症、リパーゼ増加、アミラーゼ増加、低クロール血症、高血糖、高カリウム血症、低カリウム血症、高尿酸血症、浮動性めまい、呼吸困難

起こる可能性のある重大な副作用

骨髄抑制、血小板減少症、貧血、白血球減少症、汎血球減少症、代謝性アシドーシス、乳酸アシドーシス、嘔気、嘔吐、間質性肺炎、腎不全、クレアチニン上昇、BUN上昇、低ナトリウム血症、意識障害、食欲不振、アシドーシス、血中重炭酸塩減少、視神経症、ショック、アナフィラキシー、偽膜性大腸炎、腹痛、頻回の下痢、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急性腎障害

上記以外の副作用

悪心、食道炎、胃腸炎、肝機能検査値異常、ビリルビン血症、AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、ALP増加、発疹、網状赤血球減少症、血管痛、倦怠感、網状赤血球数増加、好中球減少症、紫斑、痛風、低カルシウム血症、体重増加、末梢神経障害、一過性脳虚血発作、回転性めまい、感覚鈍麻、錯感覚、不眠症、不安、多幸症、幻覚、霧視、眼障害、視覚異常、瞳孔反射障害、耳鳴、耳障害、味覚消失、味覚倒錯、血栓性静脈炎、静脈炎、QT延長、頻脈、低血圧、血管拡張、咳嗽、喘鳴、咽頭炎、気管炎、気管支炎、胸水、鼻出血、腹部膨満、口唇炎、口内炎、口腔内潰瘍、口腔内白斑症、舌障害、舌炎、舌変色、歯変色、食欲亢進、膵炎、消化不良、便秘、メレナ、LDH増加、肝炎、皮膚炎、斑状丘疹状皮疹、剥脱性皮膚炎、皮膚単純疱疹、湿疹、紅斑、蕁麻疹、皮膚感染、真菌性皮膚炎、皮膚びらん、皮膚そう痒、皮膚刺激、過敏性血管炎、腟痛、腟感染、性器分泌物、不正子宮出血、陰茎感染、浮腫、血管神経性浮腫、顔面浮腫、アレルギー反応、反応、光線過敏性反応、無力症、疲労、悪寒、発汗、粘膜乾燥、膿瘍、真菌感染、そう痒感、疼痛、肺炎、血小板血症、白血球増加症、CK増加、脱水、痙攣、意識消失、振戦、落ち着きのなさ、傾眠、失見当識、上室性期外収縮、高血圧、動悸、肺水腫、気胸、胃腸出血、麻痺性イレウス、口渇、胃食道逆流、皮膚水疱、筋痛、排尿困難、頻尿、多尿、頭痛、背部痛、発熱、カンジダ症、下肢脱力、β-HCG増加

ザイボックス注射液600mgの用法・用量

  • 通常、成人及び12歳以上の小児にはリネゾリドとして1日1200mgを2回に分け、1回600mgを12時間ごとに、それぞれ30分~2時間かけて点滴静注する
  • 通常、12歳未満の小児にはリネゾリドとして1回10mg/kgを8時間ごとに、それぞれ30分~2時間かけて点滴静注する
    • なお、1回投与量として600mgを超えないこと
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 点滴静注、経口投与及び切り替え投与のいずれの投与方法においても、28日を超える投与の安全性及び有効性は検討されていない
  • したがって、原則として本剤の投与は28日を超えないことが望ましい〔8.6参照〕
  • 7.2. 本剤はグラム陽性菌に対してのみ抗菌活性を有するため、グラム陰性菌等を含む混合感染と診断された場合、又は混合感染が疑われる場合は適切な薬剤を併用して治療を行うこと
  • 7.3. 注射剤から錠剤への切り替え注射剤からリネゾリドの投与を開始した患者において、経口投与可能であると医師が判断した場合は、同じ用量の錠剤に切り替えることができる
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ザイボックス注射液600mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 血液透析
    • 重度肝機能障害
    • 骨髄抑制作用を有する薬剤との併用が必要
    • 長期にわたり他の抗菌薬を本剤の投与前に投薬
    • 中等度肝機能障害
    • 重度腎機能障害
    • 投与前に貧血
    • 投与前に白血球減少症
    • 投与前に汎血球減少症
    • 投与前に血小板減少症
    • 投与前に骨髄抑制
    • 14日を超えて本剤を投与
    • 抗菌薬を本剤と併用

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ザイボックス注射液600mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤 貧血、白血球減少症、汎血球減少症、血小板減少症、骨髄抑制、貧血悪化、白血球減少症悪化、汎血球減少症悪化、血小板減少症悪化、骨髄抑制悪化
抗菌剤 貧血、白血球減少症、汎血球減少症、血小板減少症、骨髄抑制、貧血悪化、白血球減少症悪化、汎血球減少症悪化、血小板減少症悪化、骨髄抑制悪化
モノアミン酸化酵素阻害剤 両薬剤が相加的に作用し血圧上昇
セレギリン塩酸塩 両薬剤が相加的に作用し血圧上昇
交感神経作動薬 血圧上昇、動悸
塩酸ドパミン 血圧上昇、動悸
エピネフリン 血圧上昇、動悸
フェニルプロパノールアミン塩酸塩含有医薬品 血圧上昇、動悸
セロトニン作用薬 セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
炭酸リチウム セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
トリプタン系薬剤 セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
L-トリプトファン含有製剤 セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
塩酸トラマドール セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
フェンタニル セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
メサドン塩酸塩 セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
ペチジン塩酸塩 セロトニン症候群の徴候及び症状、錯乱、せん妄、情緒不安、振戦、潮紅、発汗、超高熱
リファンピシン類 本剤のCmax及びAUCがそれぞれ21%及び32%低下

飲食物との組み合わせ注意

  • L-トリプトファン(アミノ酸の一種)を含むもの<大豆、カゼイン、かつお節、小麦、豆腐 など>
  • チラミンを含むもの<コーヒー、そら豆、チーズ、ビール、赤ワイン など>

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ザイボックス注射液600mgに関係する解説

オキサゾリジノン系抗菌薬

  • ザイボックス注射液600mgは、オキサゾリジノン系抗菌薬に分類される。
  • オキサゾリジノン系抗菌薬とは、細菌の細胞壁合成に必要なタンパク合成の過程において、その開始段階(初期段階)を阻害することで抗菌作用をあらわす薬。

オキサゾリジノン系抗菌薬の代表的な商品名

  • ザイボックス
  • シベクトロ
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