処方薬
パシル点滴静注液300mg
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パシル点滴静注液300mgの基本情報

パシル点滴静注液300mgの概要

商品名 パシル点滴静注液300mg
一般名 パズフロキサシンメシル酸塩キット
薬価・規格 1090.0円 (300mg100mL1キット)
薬の形状
注射薬 > キット類 > キット類
注射薬 > キット類 > キット類のアイコン
製造会社 富士フイルム富山化学
ブランド パシル点滴静注液300mg 他
YJコード 6241401G1020
レセプト電算コード 640462032
添付文書PDFファイル

パシル点滴静注液300mgの主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • ニューキノロン系の抗菌剤です。細菌のDNAが増えるのをおさえて菌を殺す働きがあります。

パシル点滴静注液300mgの用途

パシル点滴静注液300mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

ALT増加、AST増加、下痢、発疹、蕁麻疹、紅斑、BUN増加、尿中赤血球陽性、尿中蛋白陽性、尿中ウロビリン陽性、尿円柱陽性

起こる可能性のある重大な副作用

急性腎障害、肝機能障害、黄疸、偽膜性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、腹痛、頻回の下痢、無顆粒球症、血小板減少、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、錯乱、幻覚、精神症状、痙攣、ショック、アナフィラキシー、呼吸困難、浮腫、発赤、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、間質性肺炎、PIE症候群、発熱、咳嗽、胸部X線異常、好酸球増多、重篤な低血糖、アキレス腱炎、腱断裂、腱障害、腱周辺の痛み、大動脈瘤、大動脈解離、重症筋無力症悪化

上記以外の副作用

γ-GTP増加、ALP増加、LAP上昇、LDH増加、血中ビリルビン増加、好酸球数増加、白血球数減少、血小板数減少、貧血、悪心、嘔吐、腹部膨満、頭痛、精神障害、浮動性めまい、感覚鈍麻、注射部位反応、疼痛、腫脹、硬結、静脈炎、CK増加、電解質失調、異常感、気分不良、違和感、浮遊感、口内乾燥、舌炎、過敏症、そう痒症、潮紅、頻尿、血中クレアチニン増加、心窩部不快感、変色便、メレナ、意識変容状態、譫妄、灼熱感、関節痛、口内炎

パシル点滴静注液300mgの用法・用量

  • 〈敗血症、肺炎球菌による肺炎、重症・難治性の呼吸器感染症(肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染に限る)以外〉通常、成人にはパズフロキサシンとして1日1000mgを2回に分けて点滴静注する
    • なお、年齢、症状に応じ、1日600mgを2回に分けて点滴静注するなど、減量すること
  • 敗血症、肺炎球菌による肺炎、重症・難治性の呼吸器感染症(肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染に限る)以外の場合、点滴静注に際しては、30分~1時間かけて投与すること
  • 〈敗血症、肺炎球菌による肺炎、重症・難治性の呼吸器感染症(肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染に限る)〉通常、成人にはパズフロキサシンとして1日2000mgを2回に分けて点滴静注する
  • 敗血症、肺炎球菌による肺炎、重症・難治性の呼吸器感染症(肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染に限る)の場合、点滴静注に際しては、1時間かけて投与すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の使用に際しては、投与開始後3日を目安として継続投与が必要か判定し、投与中止又はより適切な他剤に切り替えるべきか検討を行うこと
    • 更に、本剤の投与期間は、原則として14日以内とすること〔8.1参照〕
  • 7.2. 本剤の臨床試験において、1日1000mg投与時と比較して1日2000mg投与時では、注射部位反応などの副作用発現率が高い傾向が認められたため、1日2000mg投与は、他の抗菌薬の投与を考慮した上で、必要な患者に限り、副作用の発現に十分注意して慎重に投与すること〔8.3参照〕
  • 7.3. 高度腎障害のある患者には、投与量及び投与間隔を適切に調節するなど慎重に投与すること(参考として、体内動態試験の結果より、次の用量が目安として推察されている)〔9.2.1、16.6.2参照〕[1)Ccr20以上30未満(mL/min)、通常用法・用量1回500mg1日2回投与対象の場合:1回500mg1日2回(用量調節不要)、2)Ccr20以上30未満(mL/min)、通常用法・用量1回1000mg1日2回投与対象の場合:1回500mg1日2回、3)Ccr20未満(mL/min)、通常用法・用量1回500mg1日2回投与対象の場合:1回500mg1日1回、4)Ccr20未満(mL/min)、通常用法・用量1回1000mg1日2回投与対象の場合:1回500mg1日1回]
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

パシル点滴静注液300mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 血液透析
    • 高度腎障害
    • アレルギー
    • 気管支喘息
    • 痙攣性疾患
    • 重症筋無力症
    • 循環器系機能障害
    • 腎機能障害
    • 心臓機能障害
    • 蕁麻疹
    • てんかん
    • 発疹
    • 大動脈瘤
    • 大動脈解離
    • マルファン症候群
    • 大動脈解離のリスク因子を有する
    • 大動脈瘤のリスク因子を有する

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

パシル点滴静注液300mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
テオフィリン 中毒症状<消化器障害・頭痛・不整脈・痙攣等>
アミノフィリン製剤 中毒症状<消化器障害・頭痛・不整脈・痙攣等>
フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣
プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣
ジクロフェナク 痙攣
ロキソプロフェン 痙攣
ワルファリン 作用を増強し出血・プロトロンビン時間の延長
副腎皮質ステロイド剤<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大
プレドニゾロン<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大
ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤> 腱障害のリスクが増大

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パシル点滴静注液300mgに関係する解説

ニューキノロン系抗菌薬

  • パシル点滴静注液300mgは、ニューキノロン系抗菌薬に分類される。
  • ニューキノロン系抗菌薬とは、細菌の増殖に必要な酵素を阻害して殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

ニューキノロン系抗菌薬の代表的な商品名

  • ジェニナック
  • アベロックス
  • オゼックス
  • シプロキサン
  • クラビット
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