処方薬
クラビット細粒10%
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クラビット細粒10%の基本情報

クラビット細粒10%の概要

商品名 クラビット細粒10%
一般名 レボフロキサシン水和物細粒(2)
薬価・規格 61.7円 (100mg1g(レボフロキサシンとして))
薬の形状
内用薬 > 散剤 > 細粒
内用薬 > 散剤 > 細粒のアイコン
製造会社 第一三共
ブランド クラビット点眼液0.5% 他
YJコード 6241013C2024
レセプト電算コード 621925901
添付文書PDFファイル

クラビット細粒10%の主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • ニューキノロン系の抗菌剤です。細菌のDNAが増えるのをおさえて菌を殺す働きがあります。
  • 結核菌の増殖をおさえる働きがあります。
  • 結核の治療に用いるお薬です。

クラビット細粒10%の用途

クラビット細粒10%の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

貧血、頭痛、下痢、発疹、そう痒症、めまい、不眠、傾眠、振戦、意識障害、血尿

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー、紅斑、悪寒、呼吸困難、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、痙攣、QT延長、心室頻拍、Torsades de pointes、急性腎障害、間質性腎炎、劇症肝炎、肝機能障害、黄疸、嘔気、嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒、汎血球減少症、無顆粒球症、溶血性貧血、血小板減少、発熱、咽頭痛、ヘモグロビン尿、間質性肺炎、好酸球性肺炎、咳嗽、胸部X線異常、好酸球増多、偽膜性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、腹痛、頻回の下痢、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急激な腎機能悪化、低血糖、低血糖性昏睡、アキレス腱炎、腱断裂、腱障害、腱周辺の痛み、痛み、浮腫、発赤、錯乱、せん妄、抑うつ、精神症状、過敏性血管炎、関節痛、紫斑、斑状丘疹、白血球破砕性血管炎、重症筋無力症悪化、大動脈瘤、大動脈解離、末梢神経障害、しびれ、筋力低下

上記以外の副作用

クレアチニン上昇、ALT上昇、LDH上昇、AST上昇、肝機能異常、γ-GTP上昇、血中ビリルビン増加、ALP上昇、白血球数減少、好酸球数増加、好中球数減少、血小板数減少、リンパ球数減少、悪心、腹部不快感、口渇、腹部膨満、胃腸障害、消化不良、便秘、味覚異常、耳鳴、動悸、胸部不快感、四肢痛、咽喉乾燥、尿中ブドウ糖陽性、熱感、過敏症、蕁麻疹、光線過敏症、幻覚、錐体外路障害、ぼんやり、しびれ感、頻尿、尿閉、無尿、尿蛋白陽性、BUN上昇、口内炎、舌炎、味覚消失、視覚異常、無嗅覚、嗅覚錯誤、低血圧、頻脈、高血糖、関節障害、発汗、胸痛

クラビット細粒10%の用法・用量

  • 通常、成人にはレボフロキサシンとして1回500mgを1日1回経口投与する
    • なお、疾患・症状に応じて適宜減量する
  • 肺結核及びその他の結核症については、原則として他の抗結核薬と併用すること
  • 腸チフス、パラチフスについては、レボフロキサシンとして1回500mgを1日1回14日間経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉耐性菌の出現を抑制するため、用量調節時を含め分割投与は避け、必ず1日量を1回で投与すること〔18.3参照〕
  • 7.2. 〈効能共通〉腎機能低下患者では高い血中濃度が持続するので、次の用法及び用量を目安として、必要に応じて投与量を減じ、投与間隔をあけて投与することが望ましい〔9.2腎機能障害患者の項、9.8.2、16.6.1参照〕[1)20mL/min≦CLcr<50mL/min:(用法及び用量)初日500mgを1回、2日目以降250mgを1日に1回投与する、2)CLcr<20mL/min:(用法及び用量)初日500mgを1回、3日目以降250mgを2日に1回投与する]
  • 7.3. 〈腸チフス、パラチフス〉レボフロキサシンとして(注射剤より本剤に切り替えた場合には注射剤の投与期間も含め)14日間投与すること
  • 7.4. 〈炭疽〉炭疽の発症及び進展の抑制には、欧州医薬品庁(EMA)が60日間の投与を推奨している
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

クラビット細粒10%の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 〈炭疽等の重篤な疾患〉小児等
    • 〈炭疽等の重篤な疾患〉妊婦又は妊娠している可能性
    • 虚血性心疾患
    • 痙攣性疾患
    • 血液透析
    • 重症筋無力症
    • 重篤な心疾患
    • 腎機能障害
    • 腎機能低下
    • てんかん
    • 不整脈
    • 大動脈瘤
    • CAPD
    • 大動脈解離
    • マルファン症候群
    • 大動脈解離のリスク因子を有する
    • 大動脈瘤のリスク因子を有する
    • 持続的外来腹膜透析

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

クラビット細粒10%の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
スルホニルウレア系薬剤 低血糖、低血糖性昏睡
インスリン製剤 低血糖、低血糖性昏睡
フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣
プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤 痙攣
フルルビプロフェン 痙攣
アルミニウムを含有する制酸剤<経口> 本剤の効果が減弱
マグネシウム含有制酸剤<経口> 本剤の効果が減弱
鉄剤<服用> 本剤の効果が減弱
水酸化アルミニウム<服用> 本剤の効果が減弱
酸化マグネシウム<経口> 本剤の効果が減弱
<経口>硫酸鉄 本剤の効果が減弱
クマリン系抗凝血剤 作用を増強しプロトロンビン時間の延長
ワルファリン 作用を増強しプロトロンビン時間の延長
QTを延長する薬剤 QT延長
デラマニド QT延長
副腎皮質ステロイド剤<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大
プレドニゾロン<注射剤・経口剤> 腱障害のリスクが増大
ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤> 腱障害のリスクが増大

飲食物との組み合わせ注意

  • 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>

クラビット細粒10%と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 散剤 > 細粒のアイコン
    薬価 61.7円 (100mg1g(レボフロキサシンとして))
    薬の形状 内用薬 > 散剤 > 細粒
    製造会社 第一三共
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クラビット細粒10%に関係する解説

ニューキノロン系抗菌薬

  • クラビット細粒10%は、ニューキノロン系抗菌薬に分類される。
  • ニューキノロン系抗菌薬とは、細菌の増殖に必要な酵素を阻害して殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

ニューキノロン系抗菌薬の代表的な商品名

  • ジェニナック
  • アベロックス
  • オゼックス
  • シプロキサン
  • クラビット
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