処方薬
テイコク小青竜湯エキス顆粒

テイコク小青竜湯エキス顆粒の添付文書

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効果・効能

次記疾患における水様の痰、水様鼻汁、鼻閉、くしゃみ、喘鳴、咳嗽、流涙:気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、感冒。

用法・用量

通常成人1日3回、1回3.0gを食前に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

副作用

本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。

  1. 重大な副作用

    1. 間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音異常(捻髪音)等が現れた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等が現れた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに連絡するよう患者に対し注意を行う。
    2. 偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム貯留・体液貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
    3. ミオパシー:低カリウム血症の結果としてミオパシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・四肢麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
    4. 肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
  2. その他の副作用(頻度不明)

    1. 過敏症:発疹、発赤、そう痒等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
    2. 自律神経系:不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等。
    3. 消化器:食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等。
    4. 泌尿器:排尿障害等。

使用上の注意

(禁忌)

  1. アルドステロン症の患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

  2. ミオパシーのある患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

  3. 低カリウム血症のある患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

(慎重投与)

  1. 病後の衰弱期、著しく体力の衰えている患者[副作用が現れやすくなり、その症状が増強される恐れがある]。

  2. 著しく胃腸虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹痛、下痢等が現れることがある]。

  3. 食欲不振、悪心、嘔吐のある患者[これらの症状が悪化する恐れがある]。

  4. 発汗傾向の著しい患者[発汗過多、全身脱力感等が現れることがある]。

  5. 狭心症、心筋梗塞等の循環器系障害のある患者、又はその既往歴のある患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

  6. 重症高血圧症の患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

  7. 高度腎障害のある患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

  8. 排尿障害のある患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

  9. 甲状腺機能亢進症の患者[これらの疾患及び症状が悪化する恐れがある]。

(重要な基本的注意)

  1. 本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける。

  2. 本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止する。

  3. 他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する。

(相互作用)

併用注意:

  1. マオウ含有製剤、エフェドリン類含有製剤、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤、甲状腺製剤(チロキシン、リオチロニン)、カテコールアミン製剤(アドレナリン、イソプレナリン)、キサンチン系製剤(テオフィリン、ジプロフィリン)[不眠、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮等が現れやすくなるので、減量するなど慎重に投与する(交感神経刺激作用が増強されることが考えられる)]。

  2. カンゾウ含有製剤、グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤、ループ系利尿剤(フロセミド、エタクリン酸)、チアジド系利尿剤(トリクロルメチアジド)[偽アルドステロン症が現れやすくなり、また、低カリウム血症の結果として、ミオパシーが現れやすくなる(グリチルリチン酸及び利尿剤は、尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる)]。

(高齢者への投与)

一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。

(小児等への投与)

小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。

(取扱い上の注意)

  1. 直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保存する。

  2. 吸湿性であるので、開封後は湿気に注意して保存する。

(保管上の注意)

気密容器。