ハイスタミン注2mgの添付文書
添付文書PDFファイル
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効果・効能
皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、薬疹、中毒疹)、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、感冒等上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽。
用法・用量
1回ジフェニルピラリン塩酸塩として2~4mgを1日1~2回皮下又は筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
副作用
本剤の皮下注の総症例249例中、11例(4.42%)の副作用が報告されている(再評価結果時)。
重大な副作用(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状:ショック(意識消失、血圧低下等)、アナフィラキシー様症状(発汗、嘔吐、顔面蒼白、蕁麻疹等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行う。
その他の副作用
- 過敏症:(頻度不明)発疹[このような場合には投与を中止する]。
- 泌尿器:(頻度不明)排尿困難。
- 精神神経系:(0.1~5%未満)眠気、頭痛、(頻度不明)眩暈、倦怠感、神経過敏。
- 消化器:(頻度不明)口渇、悪心・嘔吐、下痢、便秘。
- 呼吸器:(頻度不明)喀痰喀出困難。
使用上の注意
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧を上昇させる恐れがある]。
前立腺肥大等下部尿路に閉塞性疾患のある患者[抗コリン作用により排尿困難、尿閉等が現れる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
眠気を催すことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作には従事させないように十分注意する。
(相互作用)
併用注意:
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体、フェノチアジン誘導体等)、アルコール[相互に作用を増強することがあるので、併用する場合は減量するなど慎重に投与する(本剤の中枢抑制作用により作用が増強される)]。
モノアミン酸化酵素阻害剤[相互に作用を増強することがあるので、併用する場合は減量するなど慎重に投与する(本剤の解毒機構に干渉し作用を遷延化し増強する)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
(適用上の注意)
筋肉内注射時:筋肉内に投与する場合は、組織・神経などへの影響を避けるため、次記の点に注意する。
- 筋肉内注射時同一部位への反復注射は避ける。なお、新生児、低出生体重児、乳児、小児には特に注意する。
- 筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。
- 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流を見た場合には、直ちに針を抜き、部位をかえて注射する。
アンプルカット時:本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。