ロンサーフ配合錠T15の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
下痢、悪心、嘔吐、食欲減退、口内炎、便秘、疲労、無力症、脱毛症、腹痛、イレウス
起こる可能性のある重大な副作用
骨髄抑制、好中球減少、貧血、白血球減少、血小板減少、感染症、リンパ球減少、発熱性好中球減少症、肺炎、敗血症、発熱、間質性肺疾患、咳嗽、呼吸困難
上記以外の副作用
腸炎、胃炎、浮腫、脱水、血中ビリルビン増加、血中アルブミン減少、尿中蛋白陽性、心房細動、味覚異常、頭痛、めまい、末梢性感覚障害、筋肉痛、皮疹、落屑、手足症候群、皮膚そう痒症、体重減少、血中ナトリウム減少、血中カリウム減少、インフルエンザ様症状、鼻出血、低血圧、結膜炎、心筋虚血、心房粗動、尿糖陽性
ロンサーフ配合錠T15の用法・用量
- 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし(トリフルリジンとして約35mg/㎡/回)、朝食後及び夕食後の1日2回、5日間連続経口投与したのち2日間休薬する
- これを2回繰り返したのち14日間休薬する
- これを1コースとして投与を繰り返す
- 1). 体表面積1.07㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)35mg/回(70mg/日)
- 2). 体表面積1.07㎡以上~1.23㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)40mg/回(80mg/日)
- 3). 体表面積1.23㎡以上~1.38㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)45mg/回(90mg/日)
- 4). 体表面積1.38㎡以上~1.53㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)50mg/回(100mg/日)
- 5). 体表面積1.53㎡以上~1.69㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)55mg/回(110mg/日)
- 6). 体表面積1.69㎡以上~1.84㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)60mg/回(120mg/日)
- 7). 体表面積1.84㎡以上~1.99㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)65mg/回(130mg/日)
- 8). 体表面積1.99㎡以上~2.15㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)70mg/回(140mg/日)
- 9). 体表面積2.15㎡以上:初回基準量(トリフルリジン相当量)75mg/回(150mg/日)
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない
- 7.2. 空腹時に本剤を投与した場合、食後投与と比較してトリフルリジン(FTD)のCmaxの上昇が認められることから、空腹時投与を避けること〔16.2.1参照〕
- 7.3. 本剤の投与にあたっては、次の基準を参考に必要に応じて、減量又は休薬すること〔8.重要な基本的注意の項参照〕
- ・ 各コース開始時、「投与開始基準」を満たさない場合は本剤を投与しない
- また、「休薬基準」に該当する有害事象が発現した場合は本剤を休薬し、「投与再開基準」まで回復を待って投与を再開する
- 1). 投与開始基準・投与再開基準:血色素量8.0g/dL以上、好中球数1500/mm3以上、血小板数75000/mm3以上、総ビリルビン1.5mg/dL以下、AST(GOT)・ALT(GPT)施設基準値上限の2.5倍(肝転移症例では5倍)以下、クレアチニン1.5mg/dL以下、末梢神経障害Grade2以下、非血液毒性Grade1以下(脱毛、味覚異常、色素沈着、原疾患に伴う症状は除く)
- 2). 休薬基準:血色素量<7.0g/dL未満>[血色素量8.0g/dL以上まで回復を待って投与を再開する]、好中球数<1000/mm3未満>[好中球数1500/mm3以上まで回復を待って投与を再開する]、血小板数<50000/mm3未満>[血小板数75000/mm3以上まで回復を待って投与を再開する]、総ビリルビン<2.0mg/dLを超える>[総ビリルビン1.5mg/dL以下まで回復を待って投与を再開する]、AST<施設基準値上限の2.5倍を超える>(GOT<施設基準値上限の2.5倍を超える>)・ALT<施設基準値上限の2.5倍を超える>(GPT<施設基準値上限の2.5倍を超える>)[AST(GOT)・ALT(GPT)施設基準値上限の2.5倍以下まで回復を待って投与を再開する](肝転移症例ではAST<施設基準値上限の5倍を超える>(GOT<施設基準値上限の5倍を超える>)・ALT<施設基準値上限の5倍を超える>(GPT<施設基準値上限の5倍を超える>)[AST(GOT)・ALT(GPT)施設基準値上限の5倍以下まで回復を待って投与を再開する])、クレアチニン<1.5mg/dLを超える>[クレアチニン1.5mg/dL以下まで回復を待って投与を再開する]、末梢神経障害<Grade3以上>[末梢神経障害Grade2以下まで回復を待って投与を再開する]、非血液毒性<Grade3以上>[非血液毒性Grade1以下まで回復を待って投与を再開する]
- (GradeはCTCAE v3.0に基づく)
- ・ 重度腎機能障害患者に対しては、投与開始基準を参考に本剤投与の可否を検討し、投与する際は減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し副作用の発現に十分注意すること〔9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
- ・ 前コース(休薬期間を含む)中に、「減量基準」に該当する有害事象が発現した場合には、本剤の投与再開時において、コース単位で1日単位量として10mg/日単位で減量する(ただし、最低投与量は30mg/日までとする);減量基準:好中球数500/mm3未満、血小板数50000/mm3未満
- 7.4. 本剤50mg/日を投与する場合は、朝食後に20mgを、夕食後に30mgを投与する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤 |
重篤な骨髄抑制 |
フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤との併用療法 |
重篤な骨髄抑制 |
ホリナート・テガフール・ウラシル療法 |
重篤な骨髄抑制 |
フルシトシン |
重篤な骨髄抑制 |
葉酸代謝拮抗剤 |
重篤な骨髄抑制 |
メトトレキサート製剤 |
重篤な骨髄抑制 |
ペメトレキセドナトリウム水和物 |
重篤な骨髄抑制 |
カペシタビン |
重篤な骨髄抑制 |
テガフール製剤 |
重篤な骨髄抑制 |
ドキシフルリジン |
重篤な骨髄抑制 |
フルオロウラシル |
重篤な骨髄抑制 |
テガフール・ウラシル配合剤 |
重篤な骨髄抑制 |
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤 |
重篤な骨髄抑制 |
レボホリナート・フルオロウラシル療法 |
重篤な骨髄抑制 |
抗悪性腫瘍剤 |
骨髄抑制・消化管障害等が増強 |
チミジン誘導体 |
両剤の効果が減弱 |