処方薬
ロンサーフ配合錠T15
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ロンサーフ配合錠T15の基本情報

ロンサーフ配合錠T15の概要

商品名 ロンサーフ配合錠T15
一般名 トリフルリジン・チピラシル塩酸塩配合剤(1)錠
薬価・規格 2511.0円 (15mg1錠(トリフルリジン相当量))
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 大鵬薬品
ブランド ロンサーフ配合錠T15 他
YJコード 4299100F1026
レセプト電算コード 622336001
識別コード ロンサーフ15
添付文書PDFファイル

ロンサーフ配合錠T15の主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の核酸代謝をおさえることにより、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ロンサーフ配合錠T15の用途

  • がん化学療法後に増悪した治癒切除不能な進行・再発の胃癌
  • 治癒切除不能な進行・再発の結腸
  • 治癒切除不能な進行・再発の直腸癌

ロンサーフ配合錠T15の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、悪心、嘔吐、食欲減退、口内炎、便秘、疲労、無力症、脱毛症、腹痛、イレウス

起こる可能性のある重大な副作用

骨髄抑制、好中球減少、貧血、白血球減少、血小板減少、感染症、リンパ球減少、発熱性好中球減少症、肺炎、敗血症、発熱、間質性肺疾患、咳嗽、呼吸困難

上記以外の副作用

腸炎、胃炎、浮腫、脱水、血中ビリルビン増加、血中アルブミン減少、尿中蛋白陽性、心房細動、味覚異常、頭痛、めまい、末梢性感覚障害、筋肉痛、皮疹、落屑、手足症候群、皮膚そう痒症、体重減少、血中ナトリウム減少、血中カリウム減少、インフルエンザ様症状、鼻出血、低血圧、結膜炎、心筋虚血、心房粗動、尿糖陽性

ロンサーフ配合錠T15の用法・用量

  • 通常、成人には初回投与量(1回量)を体表面積に合わせて次の基準量とし(トリフルリジンとして約35mg/㎡/回)、朝食後及び夕食後の1日2回、5日間連続経口投与したのち2日間休薬する
  • これを2回繰り返したのち14日間休薬する
  • これを1コースとして投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • 1). 体表面積1.07㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)35mg/回(70mg/日)
  • 2). 体表面積1.07㎡以上~1.23㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)40mg/回(80mg/日)
  • 3). 体表面積1.23㎡以上~1.38㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)45mg/回(90mg/日)
  • 4). 体表面積1.38㎡以上~1.53㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)50mg/回(100mg/日)
  • 5). 体表面積1.53㎡以上~1.69㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)55mg/回(110mg/日)
  • 6). 体表面積1.69㎡以上~1.84㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)60mg/回(120mg/日)
  • 7). 体表面積1.84㎡以上~1.99㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)65mg/回(130mg/日)
  • 8). 体表面積1.99㎡以上~2.15㎡未満:初回基準量(トリフルリジン相当量)70mg/回(140mg/日)
  • 9). 体表面積2.15㎡以上:初回基準量(トリフルリジン相当量)75mg/回(150mg/日)
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない
  • 7.2. 空腹時に本剤を投与した場合、食後投与と比較してトリフルリジン(FTD)のCmaxの上昇が認められることから、空腹時投与を避けること〔16.2.1参照〕
  • 7.3. 本剤の投与にあたっては、次の基準を参考に必要に応じて、減量又は休薬すること〔8.重要な基本的注意の項参照〕
  • ・ 各コース開始時、「投与開始基準」を満たさない場合は本剤を投与しない
    • また、「休薬基準」に該当する有害事象が発現した場合は本剤を休薬し、「投与再開基準」まで回復を待って投与を再開する
  • 1). 投与開始基準・投与再開基準:血色素量8.0g/dL以上、好中球数1500/mm3以上、血小板数75000/mm3以上、総ビリルビン1.5mg/dL以下、AST(GOT)・ALT(GPT)施設基準値上限の2.5倍(肝転移症例では5倍)以下、クレアチニン1.5mg/dL以下、末梢神経障害Grade2以下、非血液毒性Grade1以下(脱毛、味覚異常、色素沈着、原疾患に伴う症状は除く)
  • 2). 休薬基準:血色素量<7.0g/dL未満>[血色素量8.0g/dL以上まで回復を待って投与を再開する]、好中球数<1000/mm3未満>[好中球数1500/mm3以上まで回復を待って投与を再開する]、血小板数<50000/mm3未満>[血小板数75000/mm3以上まで回復を待って投与を再開する]、総ビリルビン<2.0mg/dLを超える>[総ビリルビン1.5mg/dL以下まで回復を待って投与を再開する]、AST<施設基準値上限の2.5倍を超える>(GOT<施設基準値上限の2.5倍を超える>)・ALT<施設基準値上限の2.5倍を超える>(GPT<施設基準値上限の2.5倍を超える>)[AST(GOT)・ALT(GPT)施設基準値上限の2.5倍以下まで回復を待って投与を再開する](肝転移症例ではAST<施設基準値上限の5倍を超える>(GOT<施設基準値上限の5倍を超える>)・ALT<施設基準値上限の5倍を超える>(GPT<施設基準値上限の5倍を超える>)[AST(GOT)・ALT(GPT)施設基準値上限の5倍以下まで回復を待って投与を再開する])、クレアチニン<1.5mg/dLを超える>[クレアチニン1.5mg/dL以下まで回復を待って投与を再開する]、末梢神経障害<Grade3以上>[末梢神経障害Grade2以下まで回復を待って投与を再開する]、非血液毒性<Grade3以上>[非血液毒性Grade1以下まで回復を待って投与を再開する]
  • (GradeはCTCAE v3.0に基づく)
  • ・ 重度腎機能障害患者に対しては、投与開始基準を参考に本剤投与の可否を検討し、投与する際は減量を考慮するとともに、患者の状態をより慎重に観察し副作用の発現に十分注意すること〔9.2腎機能障害患者の項、16.6.1参照〕
  • ・ 前コース(休薬期間を含む)中に、「減量基準」に該当する有害事象が発現した場合には、本剤の投与再開時において、コース単位で1日単位量として10mg/日単位で減量する(ただし、最低投与量は30mg/日までとする);減量基準:好中球数500/mm3未満、血小板数50000/mm3未満
  • 7.4. 本剤50mg/日を投与する場合は、朝食後に20mgを、夕食後に30mgを投与する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ロンサーフ配合錠T15の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ロンサーフ配合錠T15の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤 重篤な骨髄抑制
フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤との併用療法 重篤な骨髄抑制
ホリナート・テガフール・ウラシル療法 重篤な骨髄抑制
フルシトシン 重篤な骨髄抑制
葉酸代謝拮抗剤 重篤な骨髄抑制
メトトレキサート製剤 重篤な骨髄抑制
ペメトレキセドナトリウム水和物 重篤な骨髄抑制
カペシタビン 重篤な骨髄抑制
テガフール製剤 重篤な骨髄抑制
ドキシフルリジン 重篤な骨髄抑制
フルオロウラシル 重篤な骨髄抑制
テガフール・ウラシル配合剤 重篤な骨髄抑制
テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤 重篤な骨髄抑制
レボホリナート・フルオロウラシル療法 重篤な骨髄抑制
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制・消化管障害等が増強
チミジン誘導体 両剤の効果が減弱

ロンサーフ配合錠T15と主成分が同じ薬

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ロンサーフ配合錠T15に関係する解説

代謝拮抗薬(その他の代謝拮抗薬)

  • ロンサーフ配合錠T15は、代謝拮抗薬(その他の代謝拮抗薬)に分類される。
  • 代謝拮抗薬(その他の代謝拮抗薬)とは、がん細胞増殖過程においてがん細胞の代謝を阻害し抗腫瘍効果をあらわす薬。

代謝拮抗薬(その他の代謝拮抗薬)の代表的な商品名

  • ハイドレア
  • ビターザ
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