処方薬
イストダックス点滴静注用10mg
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イストダックス点滴静注用10mgの基本情報

イストダックス点滴静注用10mgの概要

商品名 イストダックス点滴静注用10mg
一般名 ロミデプシン注射用
薬価・規格 111785.0円 (10mg1瓶(溶解液付))
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 BMS
YJコード 4291440D1026
レセプト電算コード 622573001
添付文書PDFファイル

イストダックス点滴静注用10mgの主な効果と作用

  • 悪性リンパ腫を治療するお薬です。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。
  • 腫瘍細胞内の酵素の働きをおさえることにより、腫瘍細胞の増殖をおさえる働きがあります。

イストダックス点滴静注用10mgの用途

  • 再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫

イストダックス点滴静注用10mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

悪心、嘔吐、便秘、下痢、口内炎、心房細動、上気道炎症、低酸素症、AST増加、ALT増加、食欲減退

起こる可能性のある重大な副作用

骨髄抑制、血小板減少症、リンパ球減少症、白血球減少症、好中球減少症、貧血、腫瘍崩壊症候群、サイトメガロウイルス感染、肺炎、敗血症、重篤な感染症、B型肝炎ウイルス再活性化、EBウイルス再活性化、QT間隔延長、過敏症、呼吸困難、低血圧

上記以外の副作用

低リン酸血症、低カリウム血症、低カルシウム血症、体重減少、低ナトリウム血症、低アルブミン血症、低マグネシウム血症、味覚異常、頭痛、末梢性感覚ニューロパチー、発熱、疲労、倦怠感、静脈炎、ヘモグロビン減少、注射部位反応、発疹、心電図ST-T変化、心電図ST-T部分上昇、心電図T波逆転、悪寒、末梢性浮腫、腹痛、頻脈、咳嗽、深部静脈血栓症、肺塞栓症、出血

イストダックス点滴静注用10mgの用法・用量

  • 通常、成人にはロミデプシンとして14mg/㎡(体表面積)を1、8、15日目に4時間かけて点滴静注した後、休薬(16~28日目)する
  • この28日間を1サイクルとして投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していない
  • 7.2. 本剤の投与により副作用が発現した場合には、次の基準を目安に、休薬、減量又は投与中止を考慮すること
  • [副作用発現時の休薬・減量・投与中止基準]1). 血小板減少:①. 血小板数50000/μL未満に減少;血小板数が75000/μL以上又はベースラインに回復するまで本剤を休薬し、回復後は同一用量で再開してもよい
  • ②. 血小板数50000/μL未満に再び減少又は血小板数25000/μL未満に減少し血小板輸血が必要;血小板数が75000/μL以上又はベースラインに回復するまで本剤を休薬し、回復後に再開する場合の用量は10mg/㎡とし、減量後再発した場合には、本剤の投与を中止する
  • 2). 好中球減少:①. 好中球数1000/μL未満に減少;好中球数が1500/μL以上又はベースラインに回復するまで本剤を休薬し、回復後は同一用量で再開してもよい
  • ②. 好中球数1000/μL未満に再び減少又は好中球数500/μL未満に減少しかつ38.5℃以上の発熱を伴う;好中球数が1500/μL以上又はベースラインに回復するまで本剤を休薬し、回復後に再開する場合の用量は10mg/㎡とし、減量後再発した場合には、本剤の投与を中止する
  • 3). 非血液毒性*:①. Grade3の非血液毒性;Grade1以下又はベースラインに回復するまで本剤を休薬し、回復後は同一用量で再開してもよい
  • ②. Grade3の非血液毒性の再発又はGrade4の非血液毒性;Grade1以下又はベースラインに回復するまで本剤を休薬し、回復後に再開する場合の用量は10mg/㎡とし、減量後再発した場合には、本剤の投与を中止する
  • 4). QTc間隔:QTc間隔が500msを超える;本剤を休薬し、回復後に再開する場合の用量は10mg/㎡とし、減量後再発した場合には、本剤の投与を中止する
  • 5). 不整脈:洞性頻脈<140/分を超える>、心房性律動異常(上室性頻脈、心房細動、心房粗動)、心拍数<120/分を超えかつ前回評価時から20/分を超えて増加>、心室頻脈<3連発以上>;本剤を休薬し、回復後に再開する場合の用量は10mg/㎡とし、減量後再発した場合には、本剤の投与を中止する
  • *)GradeはCTCAEに基づく
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

イストダックス点滴静注用10mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

イストダックス点滴静注用10mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
CYP3A酵素阻害剤 本剤の血中濃度が上昇
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
ボリコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
クラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇、QT間隔延長等の重篤な心電図異常
硫酸アタザナビル 本剤の血中濃度が上昇
ネルフィナビルメシル酸塩 本剤の血中濃度が上昇
リトナビル 本剤の血中濃度が上昇
リファンピシン類 本剤の血中濃度が上昇
抗不整脈剤 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
アミオダロン塩酸塩 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
ジソピラミド QT間隔延長等の重篤な心電図異常
プロカインアミド塩酸塩 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
キニジン硫酸塩水和物 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
ソタロール塩酸塩 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
QTを延長する薬剤 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
オンダンセトロン塩酸塩水和物 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
メサドン塩酸塩 QT間隔延長等の重篤な心電図異常
塩酸モキシフロキサシン QT間隔延長等の重篤な心電図異常
塩酸ベプリジル QT間隔延長等の重篤な心電図異常
ピモジド QT間隔延長等の重篤な心電図異常

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イストダックス点滴静注用10mgに関係する解説

ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(ロミデプシン)

  • イストダックス点滴静注用10mgは、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(ロミデプシン)に分類される。
  • ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(ロミデプシン)とは、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)という酵素の活性を阻害し細胞周期及び細胞のアポトーシス(自滅)誘導をおこすことで主に末梢性T細胞リンパ腫に対して抗腫瘍効果をあらわす薬。

ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(ロミデプシン)の代表的な商品名

  • イストダックス
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