処方薬
ザルトラップ点滴静注200mg
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ザルトラップ点滴静注200mgの基本情報

ザルトラップ点滴静注200mgの概要

商品名 ザルトラップ点滴静注200mg
一般名 アフリベルセプトベータ(遺伝子組換え)注射液
薬価・規格 127409.0円 (200mg8mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 サノフィ
ブランド ザルトラップ点滴静注100mg 他
YJコード 4291436A2020
レセプト電算コード 622551901
添付文書PDFファイル

ザルトラップ点滴静注200mgの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞が成長するために必要な新しい血管ができるのを防ぐことにより、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ザルトラップ点滴静注200mgの用途

  • 治癒切除不能な進行・再発の結腸
  • 治癒切除不能な進行・再発の直腸癌

ザルトラップ点滴静注200mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、頭痛、発声障害、上腹部痛、食欲減退、口内炎、腹痛、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚色素過剰、無力症、脱水

起こる可能性のある重大な副作用

出血、消化管出血、鼻出血、高血圧、蛋白尿、好中球減少症、重度下痢、気管支痙攣、呼吸困難、血管浮腫、アナフィラキシー、infusion reaction、静脈血栓塞栓症、血尿、喀血、瘻孔、ネフローゼ症候群、発熱性好中球減少症、動脈血栓塞栓症、一過性脳虚血発作、脳血管発作、狭心症、心臓内血栓、心筋梗塞、動脈塞栓症、深部静脈血栓症、肺塞栓症、血栓性微小血管症、破砕赤血球を伴う貧血、血小板減少、腎機能障害、術後出血、頭蓋内出血、肺出血、消化管穿孔、高血圧クリーゼ、創離開、縫合不全、創傷治癒遅延による合併症、可逆性後白質脳症症候群、痙攣発作、精神状態変化、視覚障害、動脈解離、大動脈解離

上記以外の副作用

体重減少、疲労、血小板減少症、白血球減少症、口腔咽頭痛、鼻漏、アフタ性口内炎、肛門周囲痛、歯痛、虚血性大腸炎、痔核、血清クレアチニン上昇、AST上昇、ALT上昇、心不全、上気道感染、肺炎、カテーテル留置部位感染、歯感染、尿路感染、鼻咽頭炎、顎骨壊死、駆出率低下

ザルトラップ点滴静注200mgの用法・用量

  • イリノテカン塩酸塩水和物、レボホリナート及びフルオロウラシルとの併用において、通常、成人には2週間に1回、アフリベルセプト ベータ(遺伝子組換え)として1回4mg/kg(体重)を60分かけて点滴静注する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)本剤投与により副作用が発現した場合には、次の基準を参考に本剤を休薬・減量・中止すること
  • 7.1. 好中球減少:1500/mm3以上に回復するまで休薬する〔8.3、11.1.6参照〕
  • 7.2. 血小板減少:75000/mm3以上に回復するまで休薬する
  • 7.3. 高血圧1). Grade2の高血圧の場合:投与を継続し、降圧剤による治療を行う
  • 2). Grade3の高血圧の場合:150/100mmHg(高血圧を合併する場合は収縮期血圧180mmHg)以下に回復するまで休薬し、降圧剤による治療を行う[①2週間以内に回復した場合、1回目は減量せず投与し、2回目は2mg/kgに減量する、②2週間を超え4週間以内に回復した場合、2mg/kgに減量する、③4週間以内に回復しない場合及び2mg/kgに減量しても再発した場合、投与を中止する]
  • 3). Grade4の高血圧又は高血圧に伴う臓器障害が認められた場合:投与を中止する
  • GradeはNCI-CTCAE ver.3.0に準じる
  • 〔8.1、9.1.4、11.1.4参照〕
  • 7.4. 尿蛋白1). 1<UPCR≦2で、血尿が認められない場合:①. 1<UPCR≦2で血尿が認められない場合:a.今回の投与を継続する、b.今回投与後の尿蛋白量(最高値)<3.5g/日で次回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:投与を継続する、c.次々回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:投与を継続する
  • ②. 1<UPCR≦2で血尿が認められない場合:a.今回の投与を継続する、b.今回投与後の尿蛋白量(最高値)<3.5g/日で次回投与直近の尿蛋白量>2g/日:休薬する、c.次々回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:2mg/kgに減量する、次々回投与直近の尿蛋白量>2g/日:投与を中止する(2mg/kgに減量しても再発した場合は投与を中止する)
  • ③. 1<UPCR≦2で血尿が認められない場合:a.今回の投与を継続する、b.今回投与後の尿蛋白量(最高値)≧3.5g/日で次回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:2mg/kgに減量する、c.次々回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:2mg/kgに減量する(2mg/kgに減量しても再発した場合は投与を中止する)
  • ④. 1<UPCR≦2で血尿が認められない場合:a.今回の投与を継続する、b.今回投与後の尿蛋白量(最高値)≧3.5g/日で次回投与直近の尿蛋白量>2g/日かつ≦3.5g/日:休薬する、c.次々回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:2mg/kgに減量する、次々回投与直近の尿蛋白量>2g/日:投与を中止する(2mg/kgに減量しても再発した場合は投与を中止する)
  • ⑤. 1<UPCR≦2で血尿が認められない場合:a.今回の投与を継続する、b.今回投与後の尿蛋白量(最高値)≧3.5g/日で次回投与直近の尿蛋白量>3.5g/日:投与を中止する
  • 2). 1<UPCR≦2で、血尿が認められる場合、UPCR>2の場合:①. 1<UPCR≦2で血尿が認められる場合、UPCR>2の場合:a.今回の投与を休薬する、b.次回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:投与を継続する、c.次々回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:投与を継続する
  • ②. 1<UPCR≦2で血尿が認められる場合、UPCR>2の場合:a.今回の投与を休薬する、b.次回投与直近の尿蛋白量>2g/日かつ≦3.5g/日:休薬する、c.次々回投与直近の尿蛋白量≦2g/日:2mg/kgに減量する、次々回投与直近の尿蛋白量>2g/日:投与を中止する(2mg/kgに減量しても再発した場合は投与を中止する)
  • ③. 1<UPCR≦2で血尿が認められる場合、UPCR>2の場合:a.今回の投与を休薬する、b.次回投与直近の尿蛋白量>3.5g/日:投与を中止する
  • 3). 2mg/kgに減量しても尿蛋白が再発した場合:投与を中止する
  • 4). ネフローゼ症候群、血栓性微小血管症:投与を中止する
  • 投与前の尿中蛋白/クレアチニン比(UPCR)に基づき、前記を参考に対応する
  • UPCRが1を超える場合、次回は1日尿蛋白量に基づき判断する
  • 〔8.2、11.1.5、11.1.13参照〕
  • 7.5. Infusion reaction1). 軽度及び中等度Infusion reaction:直ちに投与を中断し、回復した場合、投与を再開する
  • 2). 重度Infusion reaction:直ちに投与を中止する
  • 〔11.1.8参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ザルトラップ点滴静注200mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ザルトラップ点滴静注200mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
血液凝固阻止剤 出血
ヘパリン製剤 出血
ワルファリン 出血

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ザルトラップ点滴静注200mgに関係する解説

アフリベルセプト ベータ製剤(VEGF阻害剤)

  • ザルトラップ点滴静注200mgは、アフリベルセプト ベータ製剤(VEGF阻害剤)に分類される。
  • アフリベルセプト ベータ製剤(VEGF阻害剤)とは、がん細胞の増殖に必要な血管新生に関わる血管内皮増殖因子(VEGF)とその受容体であるVEGFR(血管内皮増殖因子受容体)との結合を阻害し、血管新生を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす薬。

アフリベルセプト ベータ製剤(VEGF阻害剤)の代表的な商品名

  • ザルトラップ
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