処方薬
パージェタ点滴静注420mg/14mL
先発

パージェタ点滴静注420mg/14mLの基本情報

パージェタ点滴静注420mg/14mLの概要

商品名 パージェタ点滴静注420mg/14mL
一般名 ペルツズマブ(遺伝子組換え)注射液
薬価・規格 206472.0円 (420mg14mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 中外製薬
YJコード 4291424A1020
レセプト電算コード 622255101
添付文書PDFファイル

パージェタ点滴静注420mg/14mLの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の傷害を促す働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

パージェタ点滴静注420mg/14mLの用途

  • HER2陽性乳癌
  • がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸
  • がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の直腸癌

パージェタ点滴静注420mg/14mLの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

疲労、悪心、末梢性ニューロパチー、末梢性感覚ニューロパチー、味覚異常、下痢、嘔吐、口内炎、食欲減退、腹痛、脱毛症

起こる可能性のある重大な副作用

好中球減少症、白血球減少症、発熱、発熱性好中球減少症、Infusion reaction、悪寒、紅斑、高血圧、呼吸困難、アナフィラキシー、過敏症、間質性肺疾患、感染症、重篤なInfusion reaction、腫瘍崩壊症候群

上記以外の副作用

発疹、爪障害、皮膚そう痒症、貧血、筋骨格痛、筋肉痛、無力症、粘膜障害、粘膜炎症、浮腫、末梢性浮腫、顔面浮腫、全身性浮腫、限局性浮腫、関節痛、頭痛、浮動性めまい、錯感覚、不眠症、感覚鈍麻、神経毒性、流涙増加、眼乾燥、結膜炎、霧視、視力障害、視力低下、便秘、消化不良、口内乾燥、胃食道逆流性疾患、腹部膨満、肛門直腸障害、肛門炎症、肛門周囲痛、肛門そう痒症、嚥下障害、胃腸炎、肛門出血、口唇炎、駆出率減少、ほてり、動悸、心不全、左室機能不全、頻脈、静脈炎、うっ血性心不全、鼻出血、上気道感染、鼻咽頭炎、咳嗽、鼻漏、口腔咽頭痛、鼻乾燥、胸水、発声障害、皮膚乾燥、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚炎、爪感染、爪囲炎、皮膚色素過剰、ざ瘡、ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、排尿困難、血小板減少症、ヘモグロビン減少、血小板数減少、リンパ球減少症、筋痙縮、注入に伴う反応、四肢痛、体重減少、背部痛、疼痛、低マグネシウム血症、低カリウム血症、尿路感染、脱水、倦怠感、胸痛、月経障害、カンジダ感染、インフルエンザ様疾患、胸部不快感、筋力低下、注射部位反応、体重増加、ヘルペスウイルス感染、蜂巣炎、体液貯留、熱感、リンパ浮腫

パージェタ点滴静注420mg/14mLの用法・用量

  • HER2陽性乳癌にはトラスツズマブ(遺伝子組換え)と他の抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人に対して1日1回、ペルツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には840mgを、2回目以降は420mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する(ただし、術前・術後薬物療法の場合には、投与期間は12カ月間までとする)
    • なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる
  • がん化学療法後に増悪したHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌にはトラスツズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人に対して1日1回、ペルツズマブ(遺伝子組換え)として初回投与時には840mgを、2回目以降は420mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する
    • なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉本剤を単独投与した場合の有効性及び安全性は確立していない
  • 7.2. 〈効能共通〉何らかの理由により予定された投与が遅れた場合には、次のとおり投与することが望ましい
  • 7.2.1. 〈効能共通〉前回投与日から6週間未満のときには、420mgを投与する
  • 7.2.2. 〈効能共通〉前回投与日から6週間以上のときには、改めて初回投与量の840mgで投与を行う(なお、次回以降は420mgを3週間間隔で投与する)
  • 7.3. 〈HER2陽性乳癌〉トラスツズマブ以外の他の抗悪性腫瘍剤の中止後に本剤を投与するときには、トラスツズマブと併用すること〔17.1.1-17.1.4参照〕
  • 7.4. 〈HER2陽性乳癌〉本剤と併用するトラスツズマブ以外の抗悪性腫瘍剤は「17.臨床成績」の項を熟知した上で選択すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

パージェタ点滴静注420mg/14mLの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 冠動脈疾患
    • 狭心症
    • 高血圧症
    • 心機能低下
    • 心筋梗塞
    • 左室駆出率<LVEF>が低下
    • アントラサイクリン系薬剤投与歴
    • 胸部への放射線治療歴
    • 治療を要する重篤な不整脈<心房細動・発作性上室性頻脈を除く>
    • うっ血性心不全
    • HER2陽性の早期乳癌の術後患者のうちリンパ節転移のない
    • HER2陽性の早期乳癌の術後患者のうち再発リスクの低い
    • フッ化ピリミジン系抗悪性腫瘍剤・オキサリプラチン・イリノテカン治療歴なし
    • RAS遺伝子変異陽性

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

パージェタ点滴静注420mg/14mLの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アントラサイクリン系薬剤 心不全等の心障害

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パージェタ点滴静注420mg/14mLに関係する解説

分子標的薬(ペルツズマブ〔抗HER2ヒト化モノクローナル抗体〕)

  • パージェタ点滴静注420mg/14mLは、分子標的薬(ペルツズマブ〔抗HER2ヒト化モノクローナル抗体〕)に分類される。
  • 分子標的薬(ペルツズマブ〔抗HER2ヒト化モノクローナル抗体〕)とは、がん細胞の増殖因子となるHER2の細胞外ドメインIIという部位に結合し、HER2の活性化阻害作用などにより抗腫瘍効果をあらわす薬。

分子標的薬(ペルツズマブ〔抗HER2ヒト化モノクローナル抗体〕)の代表的な商品名

  • パージェタ
分子標的薬(ペルツズマブ〔抗HER2ヒト化モノクローナル抗体〕)についての詳しい解説を見る