処方薬
ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」
後発

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の基本情報

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の概要

商品名 ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」
一般名 ボルテゾミブ水和物注射用
薬価・規格 12879.0円 (1mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 ファイザー
YJコード 4291412D3027
レセプト電算コード 622884601
添付文書PDFファイル

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の主な効果と作用

  • 悪性リンパ腫を治療するお薬です。
  • 多発性骨髄腫を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の増殖に関与するタンパク質の働きをおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の用途

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

肺炎、疼痛、感染、敗血症、腹部膨満、高尿酸血症、帯状疱疹、単純ヘルペス、口腔カンジダ症、鼻咽頭炎、感染性腸炎

起こる可能性のある重大な副作用

肺障害、間質性肺炎、急性肺水腫、胸水、急性呼吸窮迫症候群、息切れ、呼吸困難、咳、発熱、心障害、うっ血性心不全、心嚢液貯留、心原性ショック、心停止、心肺停止、左室駆出率低下、QT間隔延長、末梢神経障害、末梢性感覚ニューロパチー、神経障害性疼痛、錯感覚、末梢性ニューロパチー、感覚減退、末梢性運動ニューロパチー、灼熱感、重症感覚性ニューロパチー、ギラン・バレー症候群、脱髄性多発ニューロパチー、骨髄抑制、血小板減少、好中球減少、貧血、白血球減少、リンパ球減少、発熱性好中球減少症、汎血球減少、感染症、敗血症性ショック、イレウス、食欲不振、嘔吐、便秘、腹部膨満感、肝機能障害、AST増加、ALT増加、γ-GTP増加、Al-P増加、血中ビリルビン増加、B型肝炎ウイルス再活性化、低血圧、起立性低血圧、腫瘍崩壊症候群、tumor lysis syndrome、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、Grade1~2の薬剤性発熱、発熱が持続、呼吸器症状、可逆性後白質脳症症候群、痙攣、血圧上昇、頭痛、意識障害、錯乱、視覚障害、進行性多巣性白質脳症、PML、認知障害、麻痺症状、片麻痺、四肢麻痺、言語障害

上記以外の副作用

腸炎、麦粒腫、膀胱炎、蜂巣炎、中耳炎、毛包炎、気管支肺炎、白癬感染、外耳炎、出血、白血球数増加、好中球数増加、単球数増加、過敏症、体重減少、脱水、高血糖、低アルブミン血症、低血糖症、高アミラーゼ血症、高コレステロール血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症、高カリウム血症、高カルシウム血症、高ナトリウム血症、不眠症、浮動性眩暈、味覚異常、うつ病、失神、嗜眠、神経痛、不安、傾眠、体位性眩暈、嗅覚錯誤、霧視、結膜炎、眼部腫脹、ドライアイ、眼瞼炎、霰粒腫、角膜糜爛、眼瞼出血、後天性涙腺炎、視力障害、高血圧、心房細動、動悸、頻脈、期外収縮、不整脈、心房粗動、心電図QT延長、徐脈、咳嗽、鼻出血、咽喉頭疼痛、肺高血圧症、鼻漏、喀血、上気道炎症、咽頭不快感、無気肺、胸膜炎、気胸、下痢、悪心、腹痛、消化不良、口内炎、胃炎、鼓腸、胃腸出血、歯肉炎、嚥下障害、胃食道逆流、過敏性腸症候群、歯周炎、レッチング、舌潰瘍、おくび、う歯、口唇炎、耳下腺腫大、肝機能異常、肝障害、発疹、皮膚そう痒症、脱毛症、紅斑、多汗症、蕁麻疹、点状出血、顔面腫脹、紫斑、多形紅斑、薬疹、紅色汗疹、皮膚出血、好中球浸潤、有痛性紅斑、皮膚障害、Sweet症候群、丘疹、水疱性皮膚炎、筋骨格痛、筋痙縮、筋痛、筋力低下、骨痛、筋骨格硬直、関節炎、腎機能障害、排尿障害、尿閉、神経因性膀胱、尿中血陽性、蛋白尿、β2ミクログロブリン増加、尿沈渣異常、疲労、無力症、浮腫、悪寒、倦怠感、口渇、胸痛、顔面浮腫、注射部位反応、静脈炎、血中クレアチニン増加、総蛋白減少、ほてり、潮紅、PO2低下、末梢冷感、血中重炭酸塩減少、血中尿酸減少、LDH増加、CRP増加、腫瘍熱、PO2上昇、血中クレアチニン減少、総蛋白増加、血中重炭酸塩増加

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の用法・用量

  • 1.多発性骨髄腫:1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/㎡(体表面積)を次のA法又はB法で静脈内投与又は皮下投与する
  • 本剤は最低72時間空けて投与する
  • 1).A法:他の抗悪性腫瘍剤との併用において、週2回、2週間(1、4、8、11日目)投与した後、10日間休薬(12~21日目)する
  • この3週間を1サイクルとし、2又は8サイクルまで投与を繰り返す
  • 3又は9サイクル以降は、週1回、2週間(1、8日目)投与し、13日間休薬(9~21日目)する
  • この3週間を1サイクルとし、18サイクルまで投与を繰り返す
  • 週1回投与への移行時期は併用する抗悪性腫瘍剤を考慮して選択する
  • 2).B法(再発又は難治性の場合に限る):週2回、2週間(1、4、8、11日目)投与した後、10日間休薬(12~21日目)する
  • この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す
  • 8サイクルを超えて継続投与する場合には前記の用法・用量で投与を継続するか、又は維持療法として週1回、4週間(1、8、15、22日目)投与した後、13日間休薬(23~35日目)する
  • この5週間を1サイクルとし、投与を繰り返す
  • 2.原発性マクログロブリン血症及びリンパ形質細胞リンパ腫:1日1回、ボルテゾミブとして1.3mg/㎡(体表面積)を1、4、8、11日目に静脈内投与又は皮下投与した後、10日間休薬(12~21日目)する
  • この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す
  • 本剤は最低72時間空けて投与する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • ホウ素に対して過敏症
    • 間質性肺炎
    • 肝障害
    • 肺障害
    • 肺線維症
    • 投与前に間質性陰影
    • 急性骨髄性白血病
    • 失神
    • 心障害
    • 脱水状態
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • 低血圧が発現する可能性のある薬剤投与中
    • 末梢性ニューロパチー
    • HBs抗原陰性でHBc抗体陽性
    • HBs抗原陰性でHBs抗体陽性
    • 経口血糖降下剤を併用した糖尿病

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
降圧作用を有する薬剤 低血圧、起立性低血圧
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 副作用又は効果の減弱
薬物代謝酵素<CYP3A4>を阻害する薬剤 副作用又は効果の減弱、ボルテゾミブのAUCは35%増加
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>を誘導する薬剤 副作用又は効果の減弱、ボルテゾミブのAUCは45%低下
経口血糖降下剤 低血糖、高血糖
ケトコナゾール ボルテゾミブのAUCは35%増加
リファンピシン類 ボルテゾミブのAUCは45%低下

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ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」に関係する解説

プロテアソーム阻害薬

  • ボルテゾミブ注射用1mg「ファイザー」は、プロテアソーム阻害薬に分類される。
  • プロテアソーム阻害薬とは、細胞周期に重要な役割を果たすプロテアソームという酵素を阻害し、不要となったタンパク質を細胞に蓄積させたり、がん細胞の増殖、転移などを亢進する転写因子の活性阻害作用などにより、腫瘍細胞の自滅(アポトーシス)を誘導し抗腫瘍効果をあらわす薬。

プロテアソーム阻害薬の代表的な商品名

  • ベルケイド
  • カイプロリス
  • ニンラーロ
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