処方薬
パラプラチン注射液50mg
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パラプラチン注射液50mgの基本情報

パラプラチン注射液50mgの概要

商品名 パラプラチン注射液50mg
一般名 カルボプラチン注射液
薬価・規格 1691.0円 (50mg5mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 クリニジェン
ブランド パラプラチン注射液50mg 他
YJコード 4291403A1088
レセプト電算コード 620004732
添付文書PDFファイル

パラプラチン注射液50mgの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 悪性リンパ腫を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の核酸代謝をおさえることにより、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

パラプラチン注射液50mgの用途

パラプラチン注射液50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発熱、腹痛、下痢、食欲不振、悪心、嘔吐、便秘、頭痛、口内炎、血尿、蛋白尿

起こる可能性のある重大な副作用

骨髄抑制、貧血、ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット値減少、白血球減少、好中球減少、血小板減少、間質性肺炎、咳嗽、痙攣、胸部X線異常、ファンコニー症候群、BUN値異常、血清クレアチニン値異常、クレアチニン・クリアランス値異常、肝不全、肝機能障害、黄疸、消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍、出血性腸炎、偽膜性大腸炎、激しい腹痛、激しい下痢、肺梗塞、血栓・塞栓症、肺塞栓、脳血栓、動脈血栓症、静脈血栓症、心筋梗塞、うっ血性心不全、溶血性尿毒症症候群、溶血性貧血、腎不全、急性呼吸窮迫症候群、急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影、播種性血管内凝固症候群、DIC、血小板数異常、血清FDP値異常、血漿フィブリノゲン濃度異常、血液検査異常、急性膵炎、血清アミラーゼ値異常、血清リパーゼ値異常、白質脳症、可逆性後白質脳症症候群、歩行時のふらつき、舌のもつれ、錯乱、視覚障害、腫瘍崩壊症候群、うっ血乳頭、球後視神経炎、皮質盲、クームス陽性の溶血性貧血、汎血球減少、出血、ショック、アナフィラキシー、チアノーゼ、胸内苦悶、気管支痙攣、急性腎障害、麻痺性イレウス、腸管麻痺、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞、脳梗塞、難聴

上記以外の副作用

発疹、末梢神経障害、しびれ、ALT上昇、AST上昇、Al-P上昇、ビリルビン上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、血清ナトリウム異常、血清カリウム異常、血清クロール異常、血清カルシウム異常、血清リン異常、血清マグネシウム異常、脱毛、全身倦怠感、浮腫、血圧低下、耳鳴、口渇、乏尿、そう痒感、聴力低下、視力障害、眩暈、異常感覚、味覚異常、神経過敏、不安、不眠、心電図異常、期外収縮、心悸亢進、血圧上昇、不整脈、頻脈、徐脈、心房細動、心房粗動、房室ブロック、抗利尿ホルモン分泌異常症候群、皮膚色素沈着、爪変色、皮膚疾患、疼痛、潮紅、ほてり、胸部不快感、吃逆、注射部位反応、注射部位発赤、注射部位腫脹、注射部位疼痛、注射部位壊死、注射部位硬結、低蛋白血症、呼吸困難、過敏症、蕁麻疹、無力症、尿酸上昇、悪寒、脱水、体重減少、アルブミン低下

パラプラチン注射液50mgの用法・用量

  • 〈頭頸部癌、肺小細胞癌、睾丸腫瘍、卵巣癌、子宮頸癌、悪性リンパ腫、非小細胞肺癌〉通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300~400mg/㎡(体表面積)を投与し、少なくとも4週間休薬する
  • これを1クールとし、投与を繰り返す
    • なお、投与量は、年齢、疾患、症状により適宜増減する
  • 〈乳癌〉トラスツズマブ(遺伝子組換え)及びタキサン系抗悪性腫瘍剤との併用において、通常、成人にはカルボプラチンとして、1日1回300~400mg/㎡(体表面積)を投与し、少なくとも3週間休薬する
  • これを1クールとし、投与を繰り返す
    • なお、投与量は、患者の状態により適宜減ずる
  • 〈小児悪性固形腫瘍(神経芽腫・網膜芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫)に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法〉(1). 神経芽腫・肝芽腫・中枢神経系胚細胞腫瘍、再発又は難治性のユーイング肉腫ファミリー腫瘍・腎芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法イホスファミドとエトポシドとの併用療法において、カルボプラチンの投与量及び投与方法は、カルボプラチンとして635mg/㎡(体表面積)を1日間点滴静注又は400mg/㎡(体表面積)を2日間点滴静注し、少なくとも3~4週間休薬する
  • これを1クールとし、投与を繰り返す
    • なお、投与量及び投与日数は疾患、症状、併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる
    • また、1歳未満もしくは体重10kg未満の小児に対して、投与量には十分配慮すること
  • (2). 網膜芽腫に対する他の抗悪性腫瘍剤との併用療法ビンクリスチン硫酸塩とエトポシドとの併用療法において、カルボプラチンの投与量及び投与方法は、カルボプラチンとして560mg/㎡(体表面積)を1日間点滴静注し、少なくとも3~4週間休薬する
  • これを1クールとし、投与を繰り返す
  • ただし、36ヵ月齢以下の患児にはカルボプラチンを18.6mg/kgとする
    • なお、投与量及び投与日数は疾患、症状、併用する他の抗悪性腫瘍剤により適宜減ずる
  • 〈効能共通〉本剤投与時、投与量に応じて250mL以上のブドウ糖注射液又は生理食塩液に混和し、30分以上かけて点滴静注する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

パラプラチン注射液50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 重篤な過敏症
    • 重篤な骨髄抑制
    • 腎機能低下している小児悪性固形腫瘍
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • 骨髄抑制
    • 腎機能障害
    • 水痘
    • シスプラチンの投与を受け腎機能低下
    • 前治療を受け腎機能低下
    • シスプラチン投与で効果が認められなかった

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

パラプラチン注射液50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制等の副作用が増強、肝中心静脈閉塞症、VOD
腎毒性及び聴器毒性を有する薬剤 腎障害及び聴器障害が増強
アミノグリコシド系抗生物質 腎障害及び聴器障害が増強

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パラプラチン注射液50mgに関係する解説

白金製剤(プラチナ製剤)

  • パラプラチン注射液50mgは、白金製剤(プラチナ製剤)に分類される。
  • 白金製剤(プラチナ製剤)とは、細胞増殖に必要なDNAに結合することでDNA複製阻害やがん細胞の自滅を誘導し抗腫瘍効果をあらわす薬。

白金製剤(プラチナ製剤)の代表的な商品名

  • ランダ
  • パラプラチン
  • エルプラット
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