処方薬
動注用アイエーコール100mg
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動注用アイエーコール100mgの基本情報

動注用アイエーコール100mgの概要

商品名 動注用アイエーコール100mg
一般名 シスプラチン注射用
薬価・規格 55751.0円 (100mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 日本化薬
ブランド 動注用アイエーコール100mg 他
YJコード 4291401D1026
レセプト電算コード 620001919
添付文書PDFファイル

動注用アイエーコール100mgの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の核酸代謝をおさえることにより、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

動注用アイエーコール100mgの用途

動注用アイエーコール100mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

呼吸困難、発熱、食欲不振、悪心、嘔吐、下痢、便秘、上腹部痛、口内炎、腹痛、胃不快感

起こる可能性のある重大な副作用

白血球減少、好中球減少、血小板減少、心筋梗塞、不整脈、心室細動、心停止、心房細動、徐脈、肺結核、重大な感染症、聴覚障害、高音域の聴力低下、難聴、耳鳴、急性腎障害、重篤な腎障害、BUN値異常、血清クレアチニン値異常、クレアチニン・クリアランス値異常、血尿、尿蛋白、乏尿、無尿、骨髄抑制、汎血球減少、貧血、急激な血小板減少、ショック、アナフィラキシー、顔面浮腫、気管支痙攣、痙攣、チアノーゼ、胸痛、血圧低下、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、LDH上昇、γ-GTP上昇、血清ビリルビン値上昇、重篤な劇症肝炎、血清アルブミン値異常、血清総蛋白値異常、ICG値異常、胆汁うっ滞、胆道障害、胆嚢炎、胆汁性嚢胞、肝膿瘍、肝障害、狭心症、うっ血性心不全、異型狭心症、失神、息切れ、動悸、心電図異常、乳頭浮腫、球後視神経炎、皮質盲、うっ血乳頭、視覚障害、脳梗塞、溶血性尿毒症症候群、溶血性貧血、腎不全、クームス試験陽性の溶血性貧血、間質性肺炎、咳嗽、胸部X線異常、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、意識障害、SIADH、消化管出血、消化性潰瘍、消化管穿孔、急性膵炎、血清アミラーゼ値異常、血清リパーゼ値異常、高血糖、糖尿病悪化、昏睡、ケトアシドーシス、横紋筋融解症、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇

上記以外の副作用

腹部不快感、腹部膨満、しゃっくり、十二指腸潰瘍、倦怠感、頭痛、腹水、発疹、脱毛症、背部痛、不眠症、浮動性めまい、血圧上昇、味覚異常、失見当識、鼻咽頭炎、咽頭炎、鼻出血、血中ナトリウム異常、血中カリウム異常、血中塩化物異常、尿中蛋白陽性、尿糖陽性、フィブリン分解産物増加、プロトロンビン量増加、総蛋白減少、麻痺、麻痺性イレウス、口角炎、過敏症、ほてり、発赤、皮膚色素沈着障害、皮膚そう痒症、末梢神経障害、感覚減退、表出性言語障害、意識レベル低下、レルミット徴候、頻脈、レイノー現象、血中カルシウム異常、血中リン酸塩異常、血中マグネシウム異常、テタニー、高尿酸血症、疼痛、全身浮腫、脱水

動注用アイエーコール100mgの用法・用量

  • シスプラチン100mgあたり70mLの生理食塩液を加えて溶解し、65mg/㎡(体表面積)を肝動脈内に挿入されたカテーテルから、1日1回肝動脈内に20~40分間で投与し、4~6週間休薬する
  • これを1クールとし、投与を繰り返す
    • なお、投与量は症状等により適宜減量する
  • 本剤の投与時には腎毒性を軽減するために次記の処置を行うこと
  • ・ 本剤投与前、腎毒性を軽減するために、1000~2000mLの適当な輸液を4時間以上かけて投与する
  • ・ 本剤投与時から投与終了後、腎毒性を軽減するために、1500~3000mLの適当な輸液を6時間以上かけて投与する
  • ・ 本剤投与中は、腎毒性を軽減するために、尿量確保に注意し、必要に応じてマンニトール及びフロセミド等の利尿剤を投与すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

動注用アイエーコール100mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重篤な腎障害
    • 高度肝機能障害
    • 肝障害度<Liver damage>C
    • 感染症
    • 骨髄抑制
    • 水痘
    • 聴器障害
    • 進行精巣腫瘍
    • 腎障害<重篤な腎障害を除く>
    • 肝機能障害<高度肝機能障害を除く>

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

動注用アイエーコール100mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制を増強
パクリタキセル 骨髄抑制が増強、末梢神経障害が増強
アミノグリコシド系抗生物質 腎障害及び聴器障害が増強
ストレプトマイシン 腎障害及び聴器障害が増強
ゲンタマイシン 腎障害及び聴器障害が増強
アミカシン 腎障害及び聴器障害が増強
バンコマイシン 腎障害及び聴器障害が増強
フロセミド 腎障害及び聴器障害が増強
注射用アムホテリシンB 腎障害が増強
ピレタニド 聴器障害が増強
フェニトイン 血漿中濃度が低下

動注用アイエーコール100mgと主成分が同じ薬

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動注用アイエーコール100mgに関係する解説

白金製剤(プラチナ製剤)

  • 動注用アイエーコール100mgは、白金製剤(プラチナ製剤)に分類される。
  • 白金製剤(プラチナ製剤)とは、細胞増殖に必要なDNAに結合することでDNA複製阻害やがん細胞の自滅を誘導し抗腫瘍効果をあらわす薬。

白金製剤(プラチナ製剤)の代表的な商品名

  • ランダ
  • パラプラチン
  • エルプラット
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