ベージニオ錠150mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
下痢、腹痛、悪心、嘔吐、食欲減退、口内炎、脱毛症、発疹、血中クレアチニン増加、疲労、ほてり
起こる可能性のある重大な副作用
肝機能障害、ALT増加、AST増加、重度下痢、骨髄抑制、好中球減少、白血球減少、貧血、血小板減少、リンパ球減少、間質性肺疾患、静脈血栓塞栓症、深部静脈血栓症、肺塞栓症
上記以外の副作用
頭痛、消化不良、便秘、胃炎、咳嗽、呼吸困難、高血圧、上気道感染、尿路感染、肺感染、上咽頭炎、咽頭炎、結膜炎、副鼻腔炎、膣感染、敗血症、皮膚そう痒症、皮膚乾燥、爪障害、ざ瘡様皮膚炎、浮動性めまい、味覚異常、うつ病、低カリウム血症、γ-GTP増加、高カリウム血症、低カルシウム血症、流涙増加、体重減少、倦怠感、発熱、四肢痛、末梢性浮腫、眼乾燥、脱水、筋力低下、インフルエンザ様疾患、悪寒
ベージニオ錠150mgの用法・用量
- 内分泌療法剤との併用において、通常、成人にはアベマシクリブとして1回150mgを1日2回経口投与する
- ただし、術後薬物療法の場合には、投与期間は24ヵ月間までとする
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 併用する内分泌療法剤等について、「17.臨床成績」の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、選択を行うこと〔17.1.1-17.1.3参照〕
- 7.2. 副作用があらわれた場合は、次の基準を考慮して、休薬・減量・中止すること
- [減量の基準]1). 通常投与量:1回150mg1日2回
- 2). 1段階減量:1回100mg1日2回
- 3). 2段階減量:1回50mg1日2回
- [副作用発現時の用量調節基準]1). 肝機能障害:①. 持続するグレード2のAST増加又は持続するグレード2のALT増加又は再発のグレード2のAST増加又は再発のグレード2のALT増加、グレード3のAST増加又はグレード3のALT増加:ベースライン又はグレード1以下に回復するまで休薬し、再開する場合には投与量を1段階減量する
- ②. グレード2以上AST増加・明らかな胆汁うっ滞認めない総Bil>2×ULN又はグレード2以上ALT増加・明らかな胆汁うっ滞認めない総Bil>2×ULN、グレード4のAST増加又はグレード4のALT増加:投与を中止する(Bil:ビリルビン、ULN:基準値上限)
- 2). 下痢:①. グレード2で24時間以内に回復しない下痢の場合:グレード1以下に回復するまで休薬し、再開する場合には減量は不要である
- ②. 治療しても症状が継続するグレード2の下痢又は減量せずに再開後に再発したグレード2の下痢、入院を要する下痢又はグレード3の下痢もしくはグレード4の下痢:グレード1以下に回復するまで休薬し、再開する場合には投与量を1段階減量する
- 3). 血液毒性:①. グレード3の血液毒性<初回発現>:グレード2以下に回復するまで休薬し、再開する場合には必要に応じて投与量を1段階減量する
- ②. グレード3の血液毒性<2回目以降の発現>又はグレード4の血液毒性:グレード2以下に回復するまで休薬し、再開する場合には投与量を1段階減量する
- ③. G-CSF製剤を投与した場合の血液毒性:G-CSF製剤の最終投与後少なくとも48時間以上経過し、かつグレード2以下になるまで休薬し、再開する場合には、投与量を1段階減量する
- 4). 間質性肺疾患〔1.3、8.2.2、9.1.1、11.1.4参照〕:投与を中止する
- 5). グレード2~4の静脈血栓塞栓症(術後薬物療法としての投与時):投与を中止する、又は適切な治療を行い、状態が安定するまで休薬し、再開する場合には必要に応じて投与量を1段階減量する
- 6). 前記以外の副作用:①. 治療して症状継続するグレード2で7日以内にベースラインに回復しない副作用又は治療して症状継続するグレード2で7日以内にグレード1まで回復しない副作用又は再発のグレード2で7日以内にベースラインまで回復しない副作用又は再発のグレード2で7日以内にグレード1まで回復しない副作用の場合:ベースライン又はグレード1以下に回復するまで必要に応じて休薬し、再開する場合には必要に応じて投与量を1段階減量する
- ②. グレード3の副作用又はグレード4の副作用:ベースライン又はグレード1以下に回復するまで休薬し、再開する場合には投与量を1段階減量する
- グレードはNCI-CTCAE ver.4.0に準じる
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
CYP3A酵素阻害剤 |
本剤の血中濃度が上昇 |
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇 |
クラリスロマイシン |
本剤の血中濃度が上昇 |
ジルチアゼム |
本剤の血中濃度が上昇 |
ベラパミル |
本剤の血中濃度が上昇 |
CYP3A酵素誘導剤 |
本剤の血中濃度が低下し効果が減弱 |
リファンピシン類 |
本剤の血中濃度が低下し効果が減弱 |
フェニトイン |
本剤の血中濃度が低下し効果が減弱 |
カルバマゼピン |
本剤の血中濃度が低下し効果が減弱 |