処方薬
パクリタキセル注射液30mg「NP」
後発

パクリタキセル注射液30mg「NP」の基本情報

パクリタキセル注射液30mg「NP」の概要

商品名 パクリタキセル注射液30mg「NP」
一般名 パクリタキセル30mg5mL注射液
薬価・規格 1652.0円 (30mg5mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 ニプロ
ブランド パクリタキセル注射液30mg「NP」 他
YJコード 4240406A1082
レセプト電算コード 622259101
添付文書PDFファイル

パクリタキセル注射液30mg「NP」の主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の細胞分裂を停止させ、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

パクリタキセル注射液30mg「NP」の用途

パクリタキセル注射液30mg「NP」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

浮腫、出血、下痢、便秘、過敏症、発疹、発赤、不整脈、期外収縮、心悸亢進、心電図異常

起こる可能性のある重大な副作用

ショック、アナフィラキシー様症状、呼吸困難、胸痛、低血圧、頻脈、徐脈、潮紅、血管浮腫、発汗、白血球減少、骨髄抑制、好中球減少、貧血、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少、赤血球減少、血小板減少、汎血球減少、感染症、尿路感染、上気道感染、敗血症、帯状疱疹、肺炎、末梢神経障害、麻痺、しびれ、片麻痺、不全麻痺、間質性肺炎、肺線維症、発熱、咳嗽、胸部X線検査異常、急性呼吸窮迫症候群、急速に進行する呼吸困難、低酸素症、両側性びまん性肺浸潤影、胸部X線異常、心筋梗塞、うっ血性心不全、心伝導障害、肺塞栓、血栓性静脈炎、脳卒中、肺水腫、難聴、耳鳴、消化管壊死、消化管穿孔、消化管出血、消化管潰瘍、重篤な腸炎、出血性大腸炎、偽膜性大腸炎、虚血性大腸炎、激しい腹痛、腹痛、激しい下痢、腸管閉塞、腸管麻痺、食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞、麻痺性イレウス、肝機能障害、黄疸、膵炎、血清アミラーゼ値異常、急性腎障害、BUN値異常、血清クレアチニン値異常、クレアチニンクリアランス値異常、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、播種性血管内凝固症候群、DIC、血小板数異常、血清FDP値異常、血漿フィブリノゲン濃度異常、血液検査異常、腫瘍崩壊症候群、白質脳症、可逆性後白質脳症症候群、歩行時のふらつき、痙攣、頭痛、視覚障害、高血圧、意識障害

上記以外の副作用

心房細動、心室細動、心肥大、狭心症、口内炎、消化不良、鼓腸放屁、胃炎、腹部膨満感、直腸疼痛、疼痛、嚥下障害、歯肉炎、直腸障害、口唇炎、舌苔、歯肉痛、食道炎、粘膜炎、腹水、腸間膜血栓症、血栓症、AST上昇、Al-P上昇、LDH上昇、ALT上昇、ビリルビン上昇、電解質異常、BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿、排尿困難、血尿、尿失禁、尿閉、出血性膀胱炎、脱毛、皮膚そう痒、皮膚疾患、爪障害、皮膚潰瘍、蕁麻疹、皮膚炎、皮膚色素沈着、皮膚乾燥、表皮剥離、皮膚腫脹、爪変色、斑状丘疹性皮疹、皮膚強皮症様変化、亜急性皮膚エリテマトーデス、眩暈、不眠、不安、うつ病、傾眠、思考異常、振戦、失神、激越、神経学的疾患、運動失調、健忘症、緊張低下、寡動、言語障害、緊張亢進、精神症状、譫妄、眼振、不随意運動、嗄声、気分変動、味覚倒錯、味覚喪失、視力異常、眼疾患、結膜炎、耳痛、眼痛、霧視、流涙増加、眼精疲労、飛蚊症、眼乾燥、角膜炎、舌異常感、結膜出血、光視症、暗点、黄斑浮腫、咳増加、喀痰増加、咽頭不快感、無力症、倦怠感、インフルエンザ様症候群、腹部腫脹、寒気、体重増加、体重減少、関節痛、筋肉痛、骨痛、背部痛、頚部痛、腰痛、筋力低下、注射部反応、末梢性浮腫、総蛋白減少、アルブミン減少、骨盤痛、吃逆、口渇、不正出血、無月経、注射部痛、酩酊感、高血糖、低血糖、脱水

パクリタキセル注射液30mg「NP」の用法・用量

  • 非小細胞肺癌及び子宮体癌にはA法を使用する
  • 乳癌にはA法又はB法を使用する
  • 卵巣癌にはA法又はカルボプラチンとの併用でC法を使用する
  • 胃癌にはA法又はE法を使用する
  • 再発又は難治性の胚細胞腫瘍には他の抗悪性腫瘍剤と併用でA法を使用する
  • 再発又は遠隔転移を有する頭頚部癌、再発又は遠隔転移を有する食道癌、血管肉腫にはB法を使用する
  • 進行又は再発の子宮頚癌にはシスプラチンとの併用において、D法を使用する
  • A法:パクリタキセルとして、1日1回210mg/㎡(体表面積)を3時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する
  • これを1クールとして、投与を繰り返す
  • B法:パクリタキセルとして、1日1回100mg/㎡(体表面積)を1時間かけて点滴静注し、週1回投与を6週連続し、少なくとも2週間休薬する
  • これを1クールとして、投与を繰り返す
  • C法:パクリタキセルとして、1日1回80mg/㎡(体表面積)を1時間かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続する
  • これを1クールとして、投与を繰り返す
  • D法:パクリタキセルとして、1日1回135mg/㎡(体表面積)を24時間かけて点滴静注し、少なくとも3週間休薬する
  • これを1クールとして、投与を繰り返す
  • E法:パクリタキセルとして、1日1回80mg/㎡(体表面積)を1時間かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続し、少なくとも2週間休薬する
  • これを1クールとして、投与を繰り返す
    • なお、投与量は、患者の状態により適宜減量する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

パクリタキセル注射液30mg「NP」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 感染症
    • 重篤な骨髄抑制
    • シアナミド投与中
    • ジスルフィラム投与中
    • カルモフール投与中
    • プロカルバジン塩酸塩投与中
    • 間質性肺炎
    • 肝障害
    • 骨髄抑制
    • 腎障害
    • 肺線維症
    • アルコールに過敏
    • 放射線療法に関連した照射部位の皮膚異常
    • 投与前の臨床検査で白血球数が4000/mm3未満
    • 投与前の臨床検査で好中球数が2000/mm3未満
    • 各クール開始<初回含む>投与前の臨床検査で好中球数が1500/mm3未満
    • 各クール開始<初回含む>投与前の臨床検査で白血球数が3000/mm3未満
    • 同一クール内での投与前の臨床検査で好中球数が1000/mm3未満
    • 同一クール内での投与前の臨床検査で白血球数が2000/mm3未満

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

パクリタキセル注射液30mg「NP」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
塩酸ジフェンヒドラミン錠 中枢神経抑制作用の増強
ジスルフィラム アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、眩暈、呼吸困難、視力低下
シアナミド アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、眩暈、呼吸困難、視力低下
カルモフール アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、眩暈、呼吸困難、視力低下
プロカルバジン塩酸塩 アルコール反応、顔面潮紅、血圧降下、悪心、頻脈、眩暈、呼吸困難、視力低下
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制等の副作用が増強
ビタミンA製剤 骨髄抑制等の副作用が増強
アゾール系抗真菌剤 骨髄抑制等の副作用が増強
ミコナゾール 骨髄抑制等の副作用が増強
マクロライド系抗生物質 骨髄抑制等の副作用が増強
エリスロマイシン 骨髄抑制等の副作用が増強
副腎皮質ホルモン剤 骨髄抑制等の副作用が増強
エチニルエストラジオール 骨髄抑制等の副作用が増強
ジヒドロピリジン系Ca拮抗剤 骨髄抑制等の副作用が増強
ニフェジピン 骨髄抑制等の副作用が増強
シクロスポリン 骨髄抑制等の副作用が増強
ベラパミル 骨髄抑制等の副作用が増強
キニジン硫酸塩水和物 骨髄抑制等の副作用が増強
ミダゾラム 骨髄抑制等の副作用が増強
フェナセチン 骨髄抑制等の副作用が増強
ラパチニブトシル酸塩水和物 骨髄抑制等の副作用が増強
シスプラチン 骨髄抑制が増強、末梢神経障害が増強
ドキソルビシン塩酸塩 骨髄抑制が増強、心毒性が増強
N-メチルテトラゾールチオメチル基を有するセフェム系抗生物質 アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
塩酸セフメノキシム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
セフォペラゾンナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
セフブペラゾンナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
セフミノクスナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
セフメタゾールナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
ラタモキセフナトリウム アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>
メトロニダゾール アルコール反応<顔面潮紅・悪心・頻脈・多汗・頭痛等>

飲食物との組み合わせ注意

  • ビタミンAを含むもの<レバー、あんこう、うなぎ、あゆ、海苔 など>

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パクリタキセル注射液30mg「NP」に関係する解説

微小管阻害薬(タキサン系)

  • パクリタキセル注射液30mg「NP」は、微小管阻害薬(タキサン系)に分類される。
  • 微小管阻害薬(タキサン系)とは、細胞分裂で重要な役割を果たす微小管に作用し細胞分裂を阻害することで抗腫瘍効果をあらわす薬。

微小管阻害薬(タキサン系)の代表的な商品名

  • タキソール
  • タキソテール、ワンタキソテール
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