エクザール注射用10mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
口内炎、脱毛、歩行困難、注射局所痛、注射局所壊死、悪心、嘔吐、口唇炎、消化不良、食欲不振、口渇
起こる可能性のある重大な副作用
白血球減少、血小板減少、貧血、骨髄抑制、汎血球減少、致命的感染症、敗血症、肺炎、臓器出血、知覚異常、末梢神経炎、痙攣、錯乱、昏睡、昏蒙、イレウス、消化管出血、ショック、アナフィラキシー、蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、血圧低下、心筋虚血、心筋梗塞、狭心症、心電図上虚血所見、脳梗塞、一過性難聴、永続的難聴、気管支痙攣、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム増加、高張尿、意識障害、間質性肺炎
上記以外の副作用
腹痛、便秘、過敏症、発疹、皮膚水疱、味覚異常、不安、不眠、深部腱反射消失、関節痛、筋肉痛、倦怠感、脱力感、頭痛、眩暈、抑うつ、唾液腺痛、排尿障害、無精子症、無月経、性腺障害、睾丸障害、卵巣障害、高血圧、レイノー現象、頻脈、眼振、平衡感覚障害、発熱、静脈炎、腫瘤疼痛、リンパ節疼痛
エクザール注射用10mgの用法・用量
- 〈ビンブラスチン硫酸塩通常療法〉(1). 悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対しては、白血球数を指標とし、ビンブラスチン硫酸塩として、初め成人週1回0.1mg/kgを静脈内に注射する
- 次いで0.05mg/kgずつ増量して、週1回0.3mg/kgを静脈内に注射する
- (2). 再発又は難治性の胚細胞腫瘍に対しては、確立された標準的な他の抗悪性腫瘍剤との併用療法を行い、ビンブラスチン硫酸塩として、1日量0.11mg/kgを1日1回2日間静脈内に注射し、19~26日間休薬する
- これを1コースとし、投与を繰り返す
- (3). ランゲルハンス細胞組織球症に対しては、通常、ビンブラスチン硫酸塩として1回6mg/㎡(体表面積)を、導入療法においては週1回、維持療法においては2~3週に1回、静脈内に注射する
- (4). 注射液の調製法ビンブラスチン硫酸塩1mg当たり1mLの割合に注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する
- 〈M-VAC療法〉(5). メトトレキサート、ドキソルビシン塩酸塩及びシスプラチンとの併用において、通常、ビンブラスチン硫酸塩として、成人1回3mg/㎡(体表面積)を静脈内に注射する
- 前回の投与によって副作用があらわれた場合は、減量するか又は副作用が消失するまで休薬する
- 標準的な投与量及び投与方法は、メトトレキサート30mg/㎡を1日目に投与した後、2日目にビンブラスチン硫酸塩3mg/㎡、ドキソルビシン塩酸塩30mg(力価)/㎡及びシスプラチン70mg/㎡を静脈内に注射する
- 15日目及び22日目に、メトトレキサート30mg/㎡及びビンブラスチン硫酸塩3mg/㎡を静脈内に注射する
- これを1コースとして4週ごとに繰り返す
- (6). 注射液の調製法ビンブラスチン硫酸塩1mg当たり1mLの割合に注射用水又は生理食塩液を加えて溶解する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈ビンブラスチン硫酸塩通常療法〉本剤の投与量の決定にあたっては、次のように悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対して、白血球数を指標として1週間間隔で段階的に増量し、至適投与量に到達させる
- [増量の目安]1). 第1回目:0.1mg/kg
- 2). 第2回目:0.15mg/kg
- 3). 第3回目:0.2mg/kg
- 4). 第4回目:0.25mg/kg
- 5). 第5回目:0.3mg/kg
- 悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対して、白血球数が3000/μLまで低下した場合は4000/μL以上に回復するまでは投与を延期すること(多くの患者における1週間当たりの投与量は0.15~0.2mg/kgになるが、白血球数の減少の程度は一定ではなく、0.1mg/kgの投与で3000/μLまで低下する例もあり、維持量としては、約3000/μLの白血球減少を示した投与量より1段階少ない量を1から2週間の間隔で投与する)、ただし、白血球数が4000/μL以上に回復するまでは、前回の投与より7日間経過していても次回投与は行ってはならない(1週間1回投与すべき量を分割して少量連日投与しても効果の増強は認められない)
- 一方、悪性リンパ腫、絨毛性疾患に対して、1週間1回の投与量の数倍量を分割して連日長期に投与した場合には痙攣、重篤かつ不可逆的中枢神経障害を起こし、死に至った例が報告されているため、前記投与方法を厳格に守ること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
アゾール系抗真菌剤 |
本剤の筋神経系の副作用が増強 |
イトラコナゾール |
本剤の筋神経系の副作用が増強 |
ミコナゾール |
本剤の筋神経系の副作用が増強 |
マクロライド系抗生物質 |
作用が増強 |
エリスロマイシン |
作用が増強 |
フェニトイン |
血中濃度が低下し痙攣が増悪 |
神経毒性を有する薬剤 |
神経系副作用が増強、聴覚障害<難聴>が増強 |
白金含有の抗悪性腫瘍剤 |
神経系副作用が増強、聴覚障害<難聴>が増強 |
マイトマイシンC |
呼吸困難、気管支痙攣 |
抗悪性腫瘍剤 |
骨髄抑制等の副作用が増強、心筋梗塞、脳梗塞、レイノー現象 |