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ジフォルタ注射液20mg
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ジフォルタ注射液20mgの基本情報

ジフォルタ注射液20mgの概要

商品名 ジフォルタ注射液20mg
一般名 プララトレキサート注射液
薬価・規格 91292.0円 (20mg1mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 ムンディファーマ
YJコード 4229404A1027
レセプト電算コード 622573401
添付文書PDFファイル

ジフォルタ注射液20mgの主な効果と作用

  • 悪性リンパ腫を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の核酸代謝をおさえることにより、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ジフォルタ注射液20mgの用途

  • 再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫

ジフォルタ注射液20mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発熱、頭痛、鼻出血、咽喉頭疼痛、咳嗽、呼吸困難、悪心、嘔吐、下痢、便秘、上腹部痛

起こる可能性のある重大な副作用

口内炎、骨髄抑制、血小板減少症、貧血、ヘモグロビン減少、好中球減少症、白血球減少症、リンパ球減少症、発熱性好中球減少症、重篤な感染症、敗血症、帯状疱疹、肺炎、ニューモシスチス肺炎、皮膚潰瘍、腫瘍崩壊症候群、間質性肺疾患、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑、重度皮膚障害

上記以外の副作用

四肢痛、食欲減退、低カリウム血症、体重減少、ALT増加、AST増加、末梢性浮腫、疲労、粘膜炎症、高尿酸血症、味覚異常、不眠症、錯感覚、浮動性めまい、うつ病、感覚鈍麻、末梢性ニューロパチー、蟻走感、記憶障害、神経痛、末梢性感覚ニューロパチー、感覚消失、失神、不安、激越、錯乱状態、妄想、リンパ節痛、脾腫、好酸球増加症、白血球数増加、頻脈、心肺停止、心拡大、駆出率減少、低血圧、頚静脈血栓症、鎖骨下静脈血栓症、血圧上昇、疼痛、発声障害、咽頭炎症、咽喉乾燥、胸水、湿性咳嗽、しゃっくり、低酸素症、肺硬化、鼻閉、胸膜痛、肺うっ血、肺塞栓症、逆流性喉頭炎、鼻漏、頻呼吸、咽喉絞扼感、鼻炎症、上気道炎症、口腔内痛、胃食道逆流性疾患、腹部不快感、口唇炎、肛門炎症、口の感覚鈍麻、腹痛、口渇、消化不良、痔核、鼓腸、胃炎、食道炎、口唇症、口唇乾燥、嚥下障害、歯肉浮腫、浮腫、歯肉痛、痔出血、口唇障害、口唇痛、口唇潰瘍、嚥下痛、食道痛、口腔障害、口腔粘膜紅斑、膵炎、口の錯感覚、肛門周囲紅斑、直腸出血、舌変色、歯痛、早期満腹、腹部膨満、口角口唇炎、心窩部不快感、軟便、齲歯、眼刺激、眼充血、流涙増加、結膜充血、霧視、結膜炎、眼乾燥、眼瞼紅斑、眼そう痒症、眼瞼浮腫、眼瞼下垂、眼瞼そう痒症、光視症、強膜充血、ぶどう膜炎、視力低下、耳鳴、難聴、聴力低下、回転性めまい、筋痙縮、筋肉痛、背部痛、関節痛、筋骨格痛、頚部痛、肋軟骨炎、関節硬直、関節腫脹、筋骨格系胸痛、胸痛、筋骨格不快感、筋骨格硬直、肉離れ、腎不全、排尿躊躇、血中クレアチン増加、頻尿、腎機能障害、血中クレアチニン増加、亀頭包皮炎、性器発疹、性器潰瘍、外陰腟そう痒症、包茎、精巣痛、低マグネシウム血症、高カリウム血症、脱水、低リン酸血症、細胞死、高カルシウム血症、高血糖、低血糖、血中尿酸増加、血中カリウム減少、血中ブドウ糖増加、血中リン増加、体重増加、低アルブミン血症、高ビリルビン血症、胆管炎、肝脾腫大、血中ビリルビン増加、肝機能検査異常、血中アルカリホスファターゼ増加、血中乳酸脱水素酵素増加、γ-グルタミルトランスフェラーゼ増加、肝機能検査値上昇、注入に伴う反応、注射部位反応、無力症、顔面浮腫、寝汗、腋窩痛、悪寒、インフルエンザ様疾患、限局性浮腫、局所腫脹、粘膜乾燥、挫傷、擦過傷、肛門性器疣贅、倦怠感、湿疹

ジフォルタ注射液20mgの用法・用量

  • 通常、成人には、プララトレキサートとして、1日1回30mg/㎡(体表面積)を3~5分間かけて、週1回、静脈内投与する
  • これを6週連続で行い、7週目は休薬する
  • これを1サイクルとして、投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない
  • 7.2. 本剤投与前に患者が次の基準を満たすことを確認すること
  • [投与可能条件]粘膜炎:Grade1以下、血小板数:初回投与時は10万/μL以上、2回目投与時以降は5万/μL以上、好中球数:1000/μL以上
  • GradeはNCI-CTCAE v3.0による
  • 7.3. 本剤の投与により、副作用が発現した場合には、次の基準を参考に、本剤を休薬、減量又は投与中止すること(なお、減量後、再度増量はしないこと)
  • [休薬、減量又は中止基準]1). 粘膜炎:①. Grade2の粘膜炎;a.Grade1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は30mg/㎡とする、b.30mg/㎡で再開後に再発した場合には、Grade1に回復するまで休薬し、再度再開する場合の用量は20mg/㎡とする、c.20mg/㎡で再開後に再発した場合には、投与中止する
  • ②. Grade3の粘膜炎;a.Grade1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は20mg/㎡とする、b.20mg/㎡で再開後に再発した場合には、投与中止する
  • ③. Grade4の粘膜炎;投与中止する
  • 2). 血小板数:血小板数5万/μL未満;a.5万/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は次の用量とする(持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量、持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/㎡)、b.持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回目)の場合には、投与中止する
  • 3). 好中球数:①. 好中球数500/μL以上1000/μL未満<発熱なし>;a.1000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は休薬前と同一用量とする、b.持続期間が3週間以上の場合には、投与中止する
  • ②. 好中球数500/μL以上1000/μL未満<発熱あり>又は好中球数500/μL未満;a.1000/μL以上に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は次の用量とする(持続期間が2週間未満の場合:休薬前と同一用量、持続期間が2週間以上(1回目)の場合:20mg/㎡)、b.持続期間が3週間以上の場合又は持続期間2週間以上(2回目)の場合には、投与中止する
  • 4). 前記以外:①. Grade3;a.Grade1以下に回復するまで休薬し、再開する場合の用量は20mg/㎡とする、b.20mg/㎡で再開後に再発した場合には、投与中止する
  • ②. Grade4;投与中止する
  • GradeはNCI-CTCAE v3.0による
  • 7.4. 本剤による副作用を軽減するため、次のように葉酸及びビタミンB12を投与すること
  • ・ 本剤初回投与日の10日以上前から、葉酸として1日1回1.0~1.25mgを連日経口投与し、本剤の投与終了日から30日間は投与を継続する
  • ・ 本剤初回投与日の10日以上前から、ビタミンB12として1回1mgを8~10週ごとに筋肉内投与し、本剤投与中は、投与を継続する
  • 7.5. 本剤によると思われる口内炎等の副作用を軽減するため、ホリナートの経口投与を考慮すること(ホリナートを経口投与する場合、葉酸及びビタミンB12の投与は本剤初回投与日の7日以上前からとすることができる)
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ジフォルタ注射液20mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ジフォルタ注射液20mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
プロベネシド 本剤の血中濃度が上昇

ジフォルタ注射液20mgと主成分が同じ薬

  • 注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
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ジフォルタ注射液20mgに関係する解説

代謝拮抗薬(葉酸代謝拮抗薬)

  • ジフォルタ注射液20mgは、代謝拮抗薬(葉酸代謝拮抗薬)に分類される。
  • 代謝拮抗薬(葉酸代謝拮抗薬)とは、DNA合成に必要な葉酸代謝酵素を阻害し細胞増殖を抑えることで抗がん効果をあらわす薬。

代謝拮抗薬(葉酸代謝拮抗薬)の代表的な商品名

  • アリムタ
  • メソトレキセート
  • ジフォルタ
代謝拮抗薬(葉酸代謝拮抗薬)についての詳しい解説を見る