処方薬
フルダラ静注用50mg
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フルダラ静注用50mgの基本情報

フルダラ静注用50mgの概要

商品名 フルダラ静注用50mg
一般名 フルダラビンリン酸エステル注射用
薬価・規格 28118.0円 (50mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 サノフィ
ブランド フルダラ錠10mg 他
YJコード 4229400D1033
レセプト電算コード 620002600
添付文書PDFファイル

フルダラ静注用50mgの主な効果と作用

  • 移植した造血幹細胞骨髄中で正常に働くのを助けるお薬です。
  • 悪性リンパ腫白血病を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の核酸代謝をおさえることにより、増殖をおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。
  • 腫瘍の増殖や骨髄の働きをおさえることにより、移植した造血幹細胞が骨髄中で正常に働くのを助ける働きがあります。
  • 投与したT細胞の治療効果を高める働きがあります。
  • T細胞による治療の前に用いるお薬です。

フルダラ静注用50mgの用途

フルダラ静注用50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

発熱、悪心、嘔吐、脱力感、LDH上昇、AST上昇、ALT上昇、総ビリルビン上昇、BUN上昇、蛋白尿、疲労

起こる可能性のある重大な副作用

骨髄抑制、汎血球減少、好中球減少、血小板減少、ヘモグロビン減少、赤血球減少、汎血球減少増悪、好中球減少増悪、血小板減少増悪、ヘモグロビン減少増悪、赤血球減少増悪、間質性肺炎、肺炎、呼吸困難、咳、精神神経障害、錯乱、昏睡、興奮、けいれん発作、失明、末梢神経障害、腫瘍崩壊症候群、側腹部痛、血尿、高尿酸血症、高リン酸血症、低カルシウム血症、代謝性アシドーシス、高カリウム血症、腎不全、重症日和見感染、敗血症、B型肝炎ウイルスによる肝炎増悪、B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎、致命的自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性血小板減少症、赤芽球癆、脳出血、肺出血、消化管出血、出血性膀胱炎、重篤な皮膚障害、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、口腔粘膜発疹、口内炎、心不全、進行性多巣性白質脳症、PML、意識障害、認知障害、麻痺症状、片麻痺、四肢麻痺、言語障害

上記以外の副作用

喘鳴、呼吸障害、低酸素、低酸素症、便秘、口唇疱疹、下肢知覚異常、手指感覚異常、不整脈、脈拍数増加、黄疸、ALP上昇、γ-GTP上昇、血清総蛋白減少、血清アルブミン低下、皮膚そう痒症、クレアチニン上昇、疼痛、水痘、体重減少、発疹、上気道炎、鼻咽頭炎、咽頭炎、アレルギー性鼻炎、食欲不振、下痢、胃部不快感、腹痛、消化不良、視力障害、視神経炎、視神経障害、下垂手、頭痛、不眠、めまい、感覚減退、しびれ、錯感覚、浮腫、動悸、代謝異常、膵酵素変化、ウロビリン尿、表皮剥離、低ナトリウム血症、尿中結晶、悪寒、倦怠感、腰痛、CRP上昇、筋肉痛、神経痛、味覚異常、多汗、潮紅、無力症、インフルエンザ様症状、末梢性浮腫、四肢痛、粘膜障害

フルダラ静注用50mgの用法・用量

  • 〈貧血又は血小板減少症を伴う慢性リンパ性白血病、再発又は難治性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫〉通常、成人にはフルダラビンリン酸エステルとして、1日量20mg/㎡(体表面積)を5日間連日点滴静注(約30分)し、23日間休薬する
  • これを1クールとし、投薬を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜増減する
  • 〈同種造血幹細胞移植の前治療〉フルダラビンリン酸エステルとして、1日量30mg/㎡(体表面積)を6日間連日点滴静注(約30分)する
    • なお、患者の状態により、投与量及び投与日数は適宜減ずる
  • 〈腫瘍特異的T細胞輸注療法の前処置〉再生医療等製品の用法及び用量又は使用方法に基づき使用する
  • 〈再発又は難治性の急性骨髄性白血病〉他の抗悪性腫瘍剤等との併用において、通常、フルダラビンリン酸エステルとして、1日量30mg/㎡(体表面積)を5日間連日点滴静注(約30分)する
    • なお、患者の状態により、投与量及び投与日数は適宜減ずる
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈慢性リンパ性白血病、低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫〉腎機能低下している患者(クレアチニンクリアランスが30~70mL/分)では、腎機能の低下に応じて次のような目安により投与量を減量し、安全性を確認しながら慎重に投与すること〔9.2.2、16.6.1参照〕
  • 7.1.1. 〈慢性リンパ性白血病、低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫〉減量の目安:腎機能低下している患者(クレアチニンクリアランスが30~70mL/分)[1)クレアチニンクリアランス70mL/分:投与量18mg/㎡、2)クレアチニンクリアランス50mL/分:投与量14mg/㎡、3)クレアチニンクリアランス30mL/分:投与量12mg/㎡]
  • 7.2. 〈慢性リンパ性白血病、低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫及びマントル細胞リンパ腫〉本剤投与にあたっては、好中球、血小板等の変動に十分留意し、前クールにおいて、高度の骨髄抑制が認められなかった場合に限り増量(最大25mg/㎡/日)を考慮する
  • 7.3. 〈同種造血幹細胞移植の前治療〉他の抗悪性腫瘍剤や全身放射線照射と併用すること
  • 7.4. 〈同種造血幹細胞移植の前治療〉小児における本剤の有効性及び安全性は確立していない(使用経験が限られている)
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

フルダラ静注用50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 重症感染症
    • 重篤な腎障害
    • 溶血性貧血
    • ペントスタチン投与中
    • クレアチニンクリアランス<24時間蓄尿により測定>が30mL/分未満
    • 腎機能低下
    • クレアチニンクリアランスが30~70mL/分
    • B型肝炎
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性
    • HBs抗原陰性かつHBs抗体陽性
    • 腫瘍崩壊症候群

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

フルダラ静注用50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
ペントスタチン 致命的な肺毒性
シタラビン 骨髄抑制等の副作用が増強
抗悪性腫瘍剤 骨髄抑制等の副作用が増強

フルダラ静注用50mgと主成分が同じ薬

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    薬の形状 注射薬 > 散剤 > 注射用
    製造会社 サノフィ
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フルダラ静注用50mgに関係する解説

代謝拮抗薬(プリン拮抗薬)

  • フルダラ静注用50mgは、代謝拮抗薬(プリン拮抗薬)に分類される。
  • 代謝拮抗薬(プリン拮抗薬)とは、DNAの構成成分に類似した化学構造をもち、細胞増殖に必要なDNA合成を阻害して抗腫瘍効果をあらわす薬。

代謝拮抗薬(プリン拮抗薬)の代表的な商品名

  • アラノンジー
  • フルダラ
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