メソトレキセート錠2.5mg - 添付文書 | MEDLEY(メドレー)
処方薬
メソトレキセート錠2.5mg

メソトレキセート錠2.5mgの添付文書

添付文書PDFファイル

PDFファイルを開く

※添付文書のPDFファイルは随時更新しておりますが、常に最新であるとは限りません。予めご了承ください。

効果・効能

次記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解:急性白血病、慢性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、絨毛性疾患(絨毛癌、破壊胞状奇胎、胞状奇胎)。

用法・用量

  1. 白血病:メトトレキサートとして、次の量を1日量として1週間に3~6日経口投与する:幼児1.25~2.5mg、小児2.5~5mg、成人5~10mg。

  2. 絨毛性疾患:1クールを5日間とし、メトトレキサートとして、1日10~30mgを経口投与する。休薬期間は、7~12日間であるが、前回の投与によって副作用が現れた場合は、副作用が消失するまで休薬する。

    なお、いずれの場合でも年齢、症状により適宜増減する。

副作用

メトトレキサート通常療法(本剤の効能・効果及び用法・用量に基づく療法)においては、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。

  1. 重大な副作用(頻度不明)

    1. ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシー(冷感、呼吸困難、血圧低下等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    2. 骨髄抑制:汎血球減少、無顆粒球症(前駆症状として発熱、咽頭痛、インフルエンザ様症状等が現れる場合がある)、白血球減少、血小板減少、貧血等の骨髄抑制、再生不良性貧血が現れることがあるので、頻回に血液検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行う。
    3. 感染症:呼吸不全にいたるような肺炎(ニューモシスティス肺炎等を含む)、敗血症、サイトメガロウイルス感染症、帯状疱疹等の重篤な感染症(日和見感染症を含む)が現れることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、抗生剤、抗菌剤の投与等の適切な処置を行う。
    4. 劇症肝炎、肝不全:劇症肝炎、肝不全、肝組織の壊死・肝組織の線維化、肝硬変等の重篤な肝障害(B型肝炎ウイルスによる肝障害又はC型肝炎ウイルスによる肝障害を含む)が現れることがあるので、頻回に肝機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
    5. 急性腎障害、尿細管壊死、重症ネフロパチー:急性腎障害、尿細管壊死、重症ネフロパチー等の重篤な腎障害が現れることがあるので、頻回に腎機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    6. 間質性肺炎、肺線維症、胸水:間質性肺炎、肺線維症、胸水等が現れ、呼吸不全にいたることがあるので、観察を十分に行い、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状が現れた場合には、速やかに胸部X線等の検査を行い、本剤の投与を中止するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
    7. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群等の重篤な皮膚障害が現れることがあるので、観察を十分に行い、発熱、紅斑、そう痒感、眼充血、口内炎等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    8. 出血性腸炎、壊死性腸炎:出血性腸炎、壊死性腸炎等の重篤な腸炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、激しい腹痛、下痢等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    9. 膵炎:膵炎が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
    10. 骨粗鬆症:骨粗鬆症が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、骨塩量減少等の異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    11. 脳症(白質脳症を含む):脳症(白質脳症を含む)が現れることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
  2. その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。

(メトトレキサート通常療法)

1. **過敏症**:(頻度不明)発疹、蕁麻疹、そう痒、発熱[投与を中止する]。
1. **血液**:(頻度不明)出血、低ガンマグロブリン血症、好酸球増多、リンパ節腫脹。
1. **肝臓**:(頻度不明)黄疸、脂肪肝、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、LDH上昇。
1. **腎臓**:(頻度不明)血尿、BUN上昇、クレアチニン上昇、蛋白尿。
1. **消化器**:(頻度不明)消化管潰瘍・消化管出血、口内炎、腹痛、下痢、食欲不振、嘔気・嘔吐、メレナ、イレウス、舌炎、口唇腫脹。
1. **皮膚**:(頻度不明)光線過敏症[投与を中止するなど適切な処置を行う]、紅斑、皮膚色素沈着、皮膚色素脱出、皮下斑状出血、ざ瘡、脱毛、結節、皮膚潰瘍。
1. **精神神経系**:(頻度不明)頭痛、眠気、目のかすみ、項部緊張、背部痛、しびれ感、味覚異常、意識障害、眩暈、錯感覚。
1. **呼吸器**:(頻度不明)咳嗽、呼吸困難。
1. **生殖器**:(頻度不明)無精子症、卵巣機能不全、月経不全、流産。
1. **その他**:(頻度不明)膀胱炎、倦怠感、耳下腺炎、結膜炎、低蛋白血症、血清アルブミン減少、関節痛、動悸、胸部圧迫感、浮腫、悪寒。

使用上の注意

(禁忌)

  1. 本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者。

  2. 肝障害のある患者[肝障害を増悪させる恐れがある]。

  3. 腎障害のある患者[本剤の排泄遅延により副作用が強く現れる恐れがある]。

  4. 胸水、腹水等のある患者[胸水、腹水等に長時間貯留して毒性が増強されることがある]。

(慎重投与)

  1. 骨髄機能抑制のある患者[骨髄機能抑制を増悪させる恐れがある]。

  2. 感染症を合併している患者[骨髄機能抑制により感染を増悪させる恐れがある]。

  3. 水痘患者[致命的全身障害が現れることがある]。

(重要な基本的注意)

  1. 骨髄機能抑制、肝機能障害・腎機能障害等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査、尿検査等)を行うなど、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行う。また、使用が長期間にわたると副作用が強く現れ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行う。

  2. 出血性腸炎、消化管潰瘍・消化管出血等の消化管障害が現れることがあるので、口内炎、激しい腹痛、嘔吐、下痢等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。また、患者に対し、口内炎が現れた場合には、直ちに連絡するよう注意を与える。

  3. 感染症の発現又は感染症増悪、出血傾向の発現又は出血傾向増悪に十分注意し、異常が認められたときには投与を中止し、適切な処置を行う。また、患者に対し発熱、倦怠感が現れた場合には、直ちに連絡するよう注意を与える。

  4. 小児及び高齢者に投与する場合には、副作用の発現に特に注意し、慎重に投与する。

  5. 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮する。

  6. 本剤と放射線療法の併用により軟部組織壊死及び骨壊死の発現頻度が高まるという報告があるので、併用治療を行う場合には当該症状の発現を考慮する(また、併用治療後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う)。

  7. 副作用が発現した場合には、適切な処置を行いながら、本剤の拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する。

  8. 免疫機能が抑制された患者への生ワクチン接種により、ワクチン由来の感染を増強又は持続させる恐れがあるので、本剤投与中に生ワクチンを接種しない。

  9. B型肝炎ウイルスキャリア又はC型肝炎ウイルスキャリアの患者に対する本剤の投与により、重篤な肝炎や肝障害の発現が報告されており、死亡例が認められている。また本剤投与終了後にB型肝炎ウイルスが活性化することによる肝炎等の発現も報告されている。本剤投与に先立って、肝炎ウイルス感染の有無を確認し、B型肝炎ウイルスキャリアの患者及びB型肝炎既往感染者(HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又はHBs抗原陰性かつHBs抗体陽性)又はC型肝炎ウイルスキャリアの患者に対し本剤を投与する場合、投与期間中及び投与終了後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型又はC型肝炎ウイルス増殖の徴候や症状の発現に注意する。

(相互作用)

併用注意:

  1. サリチル酸等の非ステロイド性抗炎症剤[メトトレキサートの副作用(骨髄抑制・肝・腎・消化管障害等)が増強されることがあるので、頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行い、また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する(主として、非ステロイド性抗炎症剤の腎におけるプロスタグランジン合成阻害作用による腎血流量の低下及びナトリウム、水分貯留傾向のためメトトレキサートの排泄が遅延するためと考えられている)]。

  2. スルホンアミド系薬剤、テトラサイクリン、クロラムフェニコール、フェニトイン、バルビツール酸誘導体[メトトレキサートの副作用(骨髄抑制・肝・腎・消化管障害・血液障害等)増強されることがあるので、頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行い、また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する(併用薬剤が血漿蛋白と結合しているメトトレキサートを競合的に置換遊離し、メトトレキサートの濃度を上昇させ、その毒性を増強させる)]。

  3. スルファメトキサゾール・トリメトプリム[メトトレキサートの副作用(骨髄抑制・肝・腎・消化管障害・血液障害等)増強されることがあるので、頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行い、また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する(両薬剤の葉酸代謝阻害作用が協力的に作用するためと考えられている)]。

  4. ペニシリン(ピペラシリンナトリウム等)、プロベネシド[メトトレキサートの副作用(骨髄抑制・肝・腎・消化管障害・血液障害等)増強されることがあるので、頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行い、また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する(併用薬剤がメトトレキサートの腎排泄を競合的に阻害するためと考えられている)]。

  5. シプロフロキサシン[メトトレキサートの副作用(骨髄抑制・肝・腎・消化管障害・血液障害等)増強されることがあるので、頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行い、また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する(発現機序の詳細は不明であるが、メトトレキサートの腎尿細管からの排泄が阻害されるためと考えられている)]。

  6. レフルノミド[メトトレキサートの副作用(骨髄抑制・肝・腎・消化管障害・血液障害等)増強されることがあるので、頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行い、また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する(併用により骨髄抑制等の副作用を増強するためと考えられている)]。

  7. プロトンポンプ阻害剤[メトトレキサートの副作用(骨髄抑制・肝・腎・消化管障害・血液障害等)増強されることがあるので、頻回に臨床検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、メトトレキサートの減量、休薬等適切な処置を行い、また、メトトレキサートの拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与する(機序は不明であるが、メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある)]。

  8. ポルフィマーナトリウム[光線過敏症を起こすことがある(ポルフィマーナトリウムは光感受性を高める作用があるため、光線過敏症を起こしやすい薬剤の作用を増強する)]。

(高齢者への投与)

高齢者では腎機能等生理機能が低下していることが多く、メトトレキサートの排泄遅延により副作用が現れやすいので、腎機能検査値に十分注意し、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[催奇形性を疑う症例報告があり、また、動物実験(マウス、ラット及びウサギ)で催奇形作用が報告されている]。

  2. 母乳中への移行が報告されているので、授乳中の婦人には投与しない。

(小児等への投与)

低出生体重児、新生児、乳児(1歳未満)に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

(臨床検査結果に及ぼす影響)

トリメトプリム(スルファメトキサゾール・トリメトプリム配合剤)を併用した場合、DHFRを用いたメトトレキサート濃度の測定で見かけ上高値を呈することがあるので注意する(DHFR(dihydrofolate reductase:2水素葉酸還元酵素))。

(過量投与)

  1. 徴候・症状:外国で過量投与時に報告された主な症状は血液障害及び消化管障害であった(また、重篤な副作用を発現し、致命的経過をたどった症例が報告されている)。

  2. 処置:過量投与したときは、すみやかに本剤の拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)を投与するとともに、本剤の排泄を促進するために水分補給と尿のアルカリ化を行う(本剤とホリナートカルシウムの投与間隔が長いほど、ホリナートカルシウムの効果が低下することがある)。

(その他の注意)

  1. 本剤を長期使用した患者あるいは本剤と他の抗悪性腫瘍剤を併用した患者に、悪性リンパ腫、急性白血病、骨髄異形成症候群(MDS)等の二次発癌が発生したとの報告がある。

  2. 免疫機能が抑制された患者にワクチンを接種した場合、抗体反応の欠如が報告されている。

  3. メトトレキサート通常療法で副作用が発現した場合には、適切な処置を行いながら、本剤の拮抗剤であるホリナートカルシウム(ロイコボリンカルシウム)をロイコボリンとして、通常、成人1回6~12mgを6時間間隔で4回筋肉内注射、あるいはロイコボリンとして、通常、成人1回10mgを6時間間隔で4回経口投与する。なお、過剰投与した場合には、投与した本剤と同量のロイコボリンを投与する。

(保管上の注意)

遮光保存、密閉容器。