処方薬
アルケラン静注用50mg
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アルケラン静注用50mgの基本情報

アルケラン静注用50mgの概要

商品名 アルケラン静注用50mg
一般名 メルファラン静注用
薬価・規格 8511.0円 (50mg1瓶(溶解液付))
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 静注用
注射薬 > 散剤 > 静注用のアイコン
製造会社 サンドファーマ
ブランド アルケラン錠2mg 他
YJコード 4219403F1023
レセプト電算コード 640451006
添付文書PDFファイル

アルケラン静注用50mgの主な効果と作用

  • 造血幹細胞移植の前に用いるお薬です。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。
  • 腫瘍の増殖や骨髄の働きをおさえることにより、移植した造血幹細胞が骨髄中で正常に働くのを助ける働きがあります。

アルケラン静注用50mgの用途

アルケラン静注用50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

皮疹、斑状丘疹性皮疹、蕁麻疹、腎機能障害、BUN上昇、クレアチニン上昇、食欲不振、乏尿、過敏症、そう痒、浮腫

起こる可能性のある重大な副作用

感染症、悪心、嘔吐、下痢、口内炎、粘膜炎、粘膜障害、AST上昇、ALT上昇、ビリルビン値上昇、直腸潰瘍、肝機能障害、Al-P上昇、LDH上昇、心筋症、不整脈、間質性肺炎、出血、重度骨髄抑制、致命的、ショック、アナフィラキシー、心停止、重篤な肝機能障害、黄疸、急激な体重増加、有痛性肝腫大、肝中心静脈閉塞、肝中心静脈閉塞症、肺線維症、溶血性貧血

上記以外の副作用

脱毛、温熱感、刺痛感、卵巣機能不全、月経異常、痙攣

アルケラン静注用50mgの用法・用量

  • 造血幹細胞移植時の前処置として次記のとおり静脈内投与する
  • ただし、移植は本剤の投与終了から24時間以上あけて行うこととする
  • 成人(白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫):メルファランとして1日1回60mg/㎡を3日間投与(メルファラン3日間総量180mg/㎡)する
  • 多発性骨髄腫に対してはメルファランとして1日1回100mg/㎡を2日間投与(メルファラン2日間総量200mg/㎡)も可とする
  • 小児(白血病、小児固形腫瘍):メルファランとして1日1回70mg/㎡を3日間投与(メルファラン3日間総量210mg/㎡)する
    • なお、メルファラン総量及び1日投与量は、患者の状態、併用する薬剤、全身放射線照射併用により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 肥満患者では投与量が過多にならないように、標準体重に基づいた体表面積から換算した投与量を考慮すること
  • 7.2. 本剤の投与前日から投与終了後24時間は、水分補給及び利尿剤の投与を行い十分な尿量を確保すること(なお、補液量は2000mL/日以上、確保すべき尿量は100mL/h以上を目安とし、患者の年齢及び状態を勘案し調整すること)
  • 7.3. 本剤の用法及び用量は、患者の成熟リンパ球や骨髄細胞を除去し移植する造血幹細胞を生着させること、及び腫瘍性疾患において体内に残存する腫瘍細胞の除去を目指している、したがって、本剤投与後は重度の骨髄抑制状態となることから、致命的感染症及び致命的出血等を引き起こすことがあるので、用法及び用量に定められている投与量を超えて投与しないこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

アルケラン静注用50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

アルケラン静注用50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
シクロスポリン 腎不全等の腎障害
タクロリムス水和物 腎不全等の腎障害
ナリジクス酸 下痢<血便>を発現し死亡

アルケラン静注用50mgと主成分が同じ薬

  • 注射薬 > 散剤 > 静注用のアイコン
    薬価 8511.0円 (50mg1瓶(溶解液付))
    薬の形状 注射薬 > 散剤 > 静注用
    製造会社 サンドファーマ
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アルケラン静注用50mgに関係する解説

アルキル化剤

  • アルケラン静注用50mgは、アルキル化剤に分類される。
  • アルキル化剤とは、細胞増殖に必要なDNAに作用しDNA複製阻害作用やDNAの破壊作用により抗がん作用をあらわす薬。

アルキル化剤の代表的な商品名

  • エンドキサン
  • ダカルバジン
  • テモダール
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