処方薬
マスーレッド錠25mg
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マスーレッド錠25mgの基本情報

マスーレッド錠25mgの概要

商品名 マスーレッド錠25mg
一般名 モリデュスタットナトリウム錠
薬価・規格 160.3円 (25mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 バイエル薬品
YJコード 3999055F3025
レセプト電算コード 622855101
添付文書PDFファイル

マスーレッド錠25mgの主な効果と作用

  • 貧血を改善するお薬です。
  • 赤血球の形成、成熟を促す働きがあります。

マスーレッド錠25mgの用途

マスーレッド錠25mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

鉄欠乏、めまい、浮動性めまい、回転性めまい、眼出血、糖尿病網膜症、心のう液貯留、高血圧、便秘、下痢、悪心

起こる可能性のある重大な副作用

血栓塞栓症、脳梗塞、間質性肺疾患、呼吸困難、咳嗽、発熱、心筋梗塞、シャント閉塞

上記以外の副作用

嘔吐、腹痛、発疹、皮膚そう痒症、浮腫、不眠症、結膜炎、眼瞼炎、血圧低下

マスーレッド錠25mgの用法・用量

  • 〈保存期慢性腎臓病患者〉赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する
  • 以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする
  • 赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合通常、成人にはモリデュスタットとして1回25mg又は50mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する
  • 以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする
  • 〈透析患者〉通常、成人にはモリデュスタットとして1回75mgを開始用量とし、1日1回食後に経口投与する
  • 以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1回200mgとする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 保存期慢性腎臓病患者で、赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合の開始用量次を参考に、切替え前の赤血球造血刺激因子製剤投与量から本剤の投与量を決定し、切り替えること
  • 1). 保存期慢性腎臓病患者で、ダルベポエチン アルファ2週に1回15μg以下・4週に1回30μg以下、エポエチン ベータ ペゴル4週に1回25μg以下、エポエチン アルファ又はベータ週に1回1500IU以下・2週に1回3000IU以下から切り替える場合の開始用量:本剤25mg
  • 2). 保存期慢性腎臓病患者で、ダルベポエチン アルファ2週に1回15μg超・4週に1回30μg超、エポエチン ベータ ペゴル4週に1回25μg超、エポエチン アルファ又はベータ週に1回1500IU超・2週に1回3000IU超から切り替える場合の開始用量:本剤50mg
  • 7.2. 投与量調節投与量調節が必要な場合には、次を参考に1段階ずつ投与量を増減すること
  • 1). 段階1:本剤投与量5mg
  • 2). 段階2:本剤投与量12.5mg
  • 3). 段階3:本剤投与量25mg
  • 4). 段階4:本剤投与量50mg
  • 5). 段階5:本剤投与量75mg
  • 6). 段階6:本剤投与量100mg
  • 7). 段階7:本剤投与量150mg
  • 8). 段階8:本剤投与量200mg
  • 赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合、本剤投与開始4週後は[4週時投与量増減]を、それ以降は[投与量増減]を参考に投与量を増減すること
  • 赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合、[投与量増減]を参考に投与量を増減すること
    • なお、増量は原則として4週間以上の間隔をあけて行うこと
  • 休薬した場合は、1段階低い用量で投与を再開すること
  • [4週時投与量増減(赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合)]1). 保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者①. 4週間のHb値上昇0.5g/dL未満:a. Hb値10.5g/dL未満:1段階増量
  • b. Hb値10.5g/dL以上:同じ用量を維持
  • ②. 4週間のHb値上昇0.5g/dL以上1.0g/dL未満:すべてのHb値:同じ用量を維持
  • ③. 4週間のHb値上昇1.0g/dL以上2.0g/dL以下:a. Hb値11.0g/dL以下:同じ用量を維持
  • b. Hb値11.0g/dL超:1段階減量
  • ④. 4週間のHb値上昇2.0g/dL超:すべてのHb値:1段階減量
  • 2). 血液透析患者①. 4週間のHb値上昇0.5g/dL未満:a. Hb値9.5g/dL未満:1段階増量
  • b. Hb値9.5g/dL以上:同じ用量を維持
  • ②. 4週間のHb値上昇0.5g/dL以上1.0g/dL未満:すべてのHb値:同じ用量を維持
  • ③. 4週間のHb値上昇1.0g/dL以上2.0g/dL以下:a. Hb値10.0g/dL以下:同じ用量を維持
  • b. Hb値10.0g/dL超:1段階減量
  • ④. 4週間のHb値上昇2.0g/dL超:すべてのHb値:1段階減量
  • [投与量増減]1). 保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者①. Hb値11.0g/dL未満:1段階増量
  • ②. Hb値11.0g/dL以上12.5g/dL未満:同じ用量を維持*
  • ③. Hb値12.5g/dL以上13.0g/dL未満:1段階減量
  • ④. Hb値13.0g/dL以上:休薬※
  • 2). 血液透析患者①. Hb値10.0g/dL未満:1段階増量
  • ②. Hb値10.0g/dL以上12.0g/dL未満:同じ用量を維持*
  • ③. Hb値12.0g/dL以上13.0g/dL未満:1段階減量
  • ④. Hb値13.0g/dL以上:休薬※
  • *)血栓塞栓症(心筋梗塞、肺血栓塞栓症、出血性脳卒中を除く脳卒中、及び急性下肢虚血)の既往のある患者では、Hb値が12g/dLを超えた場合、投与量を1段階減量してもよい
  • ※)休薬後の再開の目安は、Hb値が保存期慢性腎臓病患者及び腹膜透析患者で12.5g/dL未満、血液透析患者で12.0g/dL未満になった時点とする
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

マスーレッド錠25mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 悪性腫瘍
    • 高血圧症
    • 心筋梗塞
    • 脳梗塞
    • 肺塞栓
    • 黄斑浮腫
    • 網膜静脈閉塞症
    • 中等度以上の肝機能障害<Child-Pugh分類B又はC>
    • 増殖糖尿病網膜症
    • 滲出性加齢黄斑変性症

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

マスーレッド錠25mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
HIVプロテアーゼ阻害剤 本剤の作用が増強
アタザナビル 本剤の作用が増強
リトナビル 本剤の作用が増強
ロピナビル・リトナビル配合剤 本剤の作用が増強
チロシンキナーゼ阻害剤 本剤の作用が増強
ソラフェニブ 本剤の作用が増強
エルロチニブ 本剤の作用が増強
ニロチニブ 本剤の作用が増強
トラニラスト 本剤の作用が増強
多価陽イオン含有製剤<服用> 本剤の吸収が低下し効果が減弱
カルシウム経口剤 本剤の吸収が低下し効果が減弱
鉄剤<服用> 本剤の吸収が低下し効果が減弱
マグネシウム製剤経口剤 本剤の吸収が低下し効果が減弱
アルミニウム<服用> 本剤の吸収が低下し効果が減弱

飲食物との組み合わせ注意

  • アルミニウムを含むもの
  • カルシウム・マグネシウム・鉄などを含むもの<牛乳、乳製品、バジル、海苔、ひじき など>

マスーレッド錠25mgと主成分が同じ薬

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マスーレッド錠25mgに関係する解説

HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)

  • マスーレッド錠25mgは、HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)に分類される。
  • HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)とは、低酸素誘導因子ープロリン水酸化酵素(HIF-PH)という物質の働きを阻害することで、低酸素誘導因子(HIF)によるエリスロポエチン(EPO)産生を誘導し、赤血球産生を促進させることで慢性腎臓病(CKD)などによる貧血(腎性貧血)を改善する薬。

HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)の代表的な商品名

  • エベレンゾ
  • ダーブロック
  • バフセオ
  • エナロイ
  • マスーレッド
HIF-PH阻害薬(腎性貧血治療薬)についての詳しい解説を見る