オルミエント錠2mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
帯状疱疹、AST上昇、ALT上昇、悪心、腹痛、上気道感染、鼻炎、上咽頭炎、咽頭炎、副鼻腔炎、急性副鼻腔炎
起こる可能性のある重大な副作用
肺炎、重篤な感染症、日和見感染症、好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少、肝機能障害、静脈血栓塞栓症、肺塞栓症、深部静脈血栓症、致死的経過、好中球数が継続して500~1000/mm3、リンパ球数が500/mm3未満、リンパ球数が200/mm3未満、ヘモグロビン値が8g/dL未満、黄疸、ニューモシスティス肺炎、敗血症、結核、消化管穿孔、間質性肺炎、発熱、咳嗽、呼吸困難、呼吸器症状
上記以外の副作用
慢性副鼻腔炎、口腔咽頭痛、頭痛、咽頭扁桃炎、扁桃炎、喉頭炎、喉頭蓋炎、気管炎、単純ヘルペス、ヘルペス性状湿疹、性器ヘルペス、カポジ水痘様発疹、眼部単純ヘルペス、口腔ヘルペス、尿路感染、LDLコレステロール上昇、血小板増加症、トリグリセリド上昇、CK上昇、ざ瘡、体重増加、発疹、顔面腫脹、蕁麻疹
オルミエント錠2mgの用法・用量
- 〈関節リウマチ、アトピー性皮膚炎〉通常、成人にはバリシチニブとして4mgを1日1回経口投与する
- 〈SARS-CoV-2による肺炎〉通常、成人にはレムデシビルとの併用においてバリシチニブとして4mgを1日1回経口投与する
- なお、SARS-CoV-2による肺炎の場合、総投与期間は14日間までとする
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉プロベネシド併用時には本剤を2mg1日1回に減量するなど用量に注意すること〔10.2、16.7.1参照〕
- 7.2. 〈関節リウマチ、アトピー性皮膚炎〉本剤4mg1日1回投与で治療効果が認められた際には、本剤2mg1日1回投与への減量を検討すること〔17.1.3-17.1.8参照〕
- 7.3. 〈関節リウマチ、アトピー性皮膚炎〉中等度の腎機能障害のある患者には、2mgを1日1回経口投与する〔2.6、9.2.1、9.2.4、9.2.5、16.6.1参照〕
- 1). 〈関節リウマチ、アトピー性皮膚炎〉正常又は軽度腎機能障害(eGFR≧60mL/分/1.73㎡):4mgを1日1回投与
- 2). 〈関節リウマチ、アトピー性皮膚炎〉中等度腎機能障害(30mL/分/1.73㎡≦eGFR<60mL/分/1.73㎡):2mgを1日1回投与
- 3). 〈関節リウマチ、アトピー性皮膚炎〉関節リウマチで重度腎機能障害、アトピー性皮膚炎で重度腎機能障害(関節リウマチでeGFR<30mL/分/1.73㎡、アトピー性皮膚炎でeGFR<30mL/分/1.73㎡):投与しない
- eGFR:推算糸球体ろ過量
- 7.4. 〈関節リウマチ〉免疫抑制作用が増強されると感染症のリスクが増加することが予想されるので、本剤と抗リウマチ生物製剤や他の経口ヤヌスキナーゼ<JAK>阻害剤との併用はしないこと(本剤とこれらの薬剤との併用経験はない)
- 7.5. 〈アトピー性皮膚炎〉免疫抑制作用が増強されると感染症のリスクが増加することが予想されるので、本剤と免疫調整生物製剤、他の経口JAK阻害剤、シクロスポリン等の強力な免疫抑制剤<感染症のリスクが増加>との併用はしないこと(本剤とこれらの薬剤との併用経験はない)
- 7.6. 〈アトピー性皮膚炎〉本剤による治療反応は、通常投与開始から8週までには得られるため、8週までに治療反応が得られない場合は、投与中止を考慮すること
- 7.7. 〈SARS-CoV-2による肺炎〉SARS-CoV-2による肺炎に対するレムデシビル以外の薬剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない
- 7.8. 〈SARS-CoV-2による肺炎〉中等度の腎機能障害のある患者には、2mgを1日1回経口投与する
- 重度の腎機能障害(15≦eGFR<30mL/分/1.73㎡)がある患者に対して治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合には、次を参考に投与することができる〔2.9、9.2.2-9.2.5、16.6.1参照〕
- 1). 〈SARS-CoV-2による肺炎〉正常又は軽度腎機能障害(eGFR≧60mL/分/1.73㎡):4mgを1日1回投与
- 2). 〈SARS-CoV-2による肺炎〉中等度腎機能障害(30mL/分/1.73㎡≦eGFR<60mL/分/1.73㎡):2mgを1日1回投与
- 3). 〈SARS-CoV-2による肺炎〉重度腎機能障害①. 〈SARS-CoV-2による肺炎〉SARS-CoV-2による肺炎で15≦eGFR<30mL/分/1.73㎡:2mgを48時間ごとに1回投与(投与回数は最大7回)
- ②. 〈SARS-CoV-2による肺炎〉SARS-CoV-2による肺炎でeGFR<15mL/分/1.73㎡:投与しない
- eGFR:推算糸球体ろ過量
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
抗リウマチ生物製剤 |
感染症のリスクが増加 |
経口ヤヌスキナーゼ<JAK>阻害剤 |
感染症のリスクが増加 |
免疫調整生物製剤 |
感染症のリスクが増加 |
シクロスポリン |
感染症のリスクが増加 |
強力な免疫抑制剤<感染症のリスクが増加> |
感染症のリスクが増加 |
生ワクチン |
感染症 |
プロベネシド |
本剤の血中濃度が上昇、本剤のAUCが2倍に増加 |