処方薬
アザニン錠50mg

アザニン錠50mgの基本情報

アザニン錠50mgの概要

商品名 アザニン錠50mg
一般名 アザチオプリン錠
薬価・規格 85.1円 (50mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 田辺三菱製薬
YJコード 3999005F1040
レセプト電算コード 620004279
識別コード TA101
添付文書PDFファイル

アザニン錠50mgの主な効果と作用

  • 腸の炎症による腹痛、下痢、血便などの症状を改善するお薬です。
  • 移植における拒絶反応をおさえるお薬です。
  • ステロイド剤の効果を補い、クローン病などの腸の炎症の進展をおさえる働きがあります。
  • リウマチ性疾患を治療するお薬です。
  • 異常な免疫反応をおさえる働きがあります。
  • 免疫の働きをおさえ、移植された臓器が攻撃されるのを防ぐ働きがあります。
  • 自己免疫性肝炎を治療するお薬です。

アザニン錠50mgの用途

アザニン錠50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、発疹、血管炎、過敏症、腎機能障害、膵炎、食欲不振、悪心、嘔吐、心悸亢進、全身倦怠感

起こる可能性のある重大な副作用

血液障害、再生不良性貧血、貧血、汎血球減少、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、無顆粒球症、血小板減少、出血、ショック様症状、悪寒、戦慄、血圧降下、肝機能障害、黄疸、悪性新生物、悪性リンパ腫、皮膚癌、肉腫、子宮頸癌、急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、感染症、肺炎、敗血症、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎、C型肝炎悪化、間質性肺炎、発熱、咳嗽、呼吸困難、捻髪音、胸部X線異常、動脈血酸素分圧低下、重度下痢、重度下痢が再発、進行性多巣性白質脳症、PML、意識障害、認知障害、麻痺症状、片麻痺、四肢麻痺、言語障害

上記以外の副作用

筋痛、関節痛、脱毛、口内炎、舌炎、めまい

アザニン錠50mgの用法・用量

  • 〈移植〉通常、成人及び小児において、次記量を1日量として経口投与する
  • しかし、本剤の耐薬量及び有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い増減が必要である
  • ・ 腎移植初期量としてアザチオプリン2~3mg/kg相当量
  • 維持量としてアザチオプリン0.5~1mg/kg相当量
  • ・ 肝、心及び肺移植初期量としてアザチオプリン2~3mg/kg相当量
  • 維持量としてアザチオプリン1~2mg/kg相当量
  • 〈ステロイド依存性のクローン病の寛解導入及び寛解維持並びにステロイド依存性の潰瘍性大腸炎の寛解維持〉通常、成人及び小児には、1日量としてアザチオプリン1~2mg/kg相当量(通常、成人には50~100mg)を経口投与する
  • 〈全身性血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、結節性多発動脈炎、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症、高安動脈炎等)、全身性エリテマトーデス(SLE)、多発性筋炎、皮膚筋炎、強皮症、混合性結合組織病、及び難治性リウマチ性疾患〉通常、成人及び小児には、1日量として1~2mg/kg相当量を経口投与する
    • なお、症状により適宜増減可能であるが1日量として3mg/kgを超えないこと
  • 〈自己免疫性肝炎〉通常、成人及び小児には、1日量としてアザチオプリン1~2mg/kg相当量(通常、成人には50~100mg)を経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉肝機能障害又は腎不全のある患者では、投与量を通常投与量の下限とすることが望ましく、臨床検査値(血液検査、肝機能、腎機能検査等)を慎重に観察し、異常を認めた場合さらに減量を考慮すること〔8.1、9.2腎機能障害患者、9.3肝機能障害患者の項参照〕
  • 7.2. 〈ステロイド依存性のクローン病及びステロイド依存性の潰瘍性大腸炎〉2年程度を目安に本剤の投与継続の要否を検討し、なお、臨床的な治療効果は3~4ヵ月の投与ではあらわれない場合がある
  • 7.3. 〈治療抵抗性リウマチ性疾患〉本剤の治療効果が認められた際には効果を維持できる最低用量まで減量することを検討すること
  • 7.4. 〈自己免疫性肝炎〉本剤の治療効果が認められた際には効果を維持できる最低用量まで減量することを検討すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

アザニン錠50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 白血球数3000/mm3以下
    • フェブキソスタット投与中
    • トピロキソスタット投与中
    • 肝炎
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • 骨髄機能抑制
    • 出血性素因
    • 腎不全
    • 水痘
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • TPMT活性の低い
    • C型肝炎ウイルスキャリア
    • 肝炎ウイルスキャリア
    • HBs抗原陰性
    • TPMTが遺伝的に欠損
    • TPMT活性が遺伝的に欠損している患者にTPMTを阻害する薬剤を併用
    • TPMT活性が遺伝的に欠損している患者にアミノサリチル酸誘導体を併用
    • Nudix hydrolase 15 Arg139Cys遺伝子多型
    • NUDT15 Arg139Cys遺伝子多型

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

アザニン錠50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
免疫抑制剤 感染に対する感受性の上昇、悪性リンパ腫、悪性腫瘍、非ホジキンリンパ腫、カポジ肉腫
生ワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
麻疹ワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
風疹ワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
BCGワクチン 免疫抑制下で生ワクチンを接種すると発症
フェブキソスタット 骨髄抑制等の副作用を増強
トピロキソスタット 骨髄抑制等の副作用を増強
アロプリノール 骨髄抑制等の副作用を増強
ワルファリン 抗凝血作用が減弱
不活化ワクチン 作用を減弱
B型肝炎ワクチン 作用を減弱
インフルエンザワクチン 作用を減弱
細胞障害作用のある薬剤 骨髄抑制、二次性白血病や骨髄異形成症候群の発現リスクが上昇
骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤 骨髄抑制
ペニシラミン製剤 骨髄抑制
カプトプリル 骨髄抑制
エナラプリル 骨髄抑制
アミノサリチル酸誘導体 骨髄抑制、骨髄抑制が増強
メサラジン 骨髄抑制
サラゾスルファピリジン 骨髄抑制
リバビリン 骨髄抑制
TPMTを阻害する薬剤 骨髄抑制が増強

アザニン錠50mgと主成分が同じ薬

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    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 田辺三菱製薬
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    薬価 78.8円 (50mg1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 サンドファーマ
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アザニン錠50mgに関係する解説

免疫抑制薬

  • アザニン錠50mgは、免疫抑制薬に分類される。
  • 免疫抑制薬とは、免疫反応において中心的な役割を担う細胞の働きやその細胞の増殖などを抑え免疫抑制作用をあらわす薬。

免疫抑制薬の代表的な商品名

  • プログラフ
  • グラセプター
  • ネオーラル
  • サーティカン
  • セルセプト
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