メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
下痢、悪心、食欲不振、腹痛、嘔吐、乳酸上昇、空腹感、消化不良、腹部膨満感、便秘、胃炎
起こる可能性のある重大な副作用
低血糖、低血糖症状、脱力感、高度空腹感、発汗、乳酸アシドーシス、血中乳酸値上昇、乳酸/ピルビン酸比上昇、血液pH低下、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸、肝機能障害、黄疸、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいALP上昇、著しいγ-GTP上昇、著しいビリルビン上昇、横紋筋融解症、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇
上記以外の副作用
胃腸障害、放屁増加、貧血、白血球増加、好酸球増加、白血球減少、過敏症、発疹、そう痒、肝機能異常、BUN上昇、クレアチニン上昇、血中カリウム上昇、血中尿酸増加、めまい、ふらつき、全身倦怠感、眠気、動悸、味覚異常、頭重、頭痛、浮腫、ビタミンB12減少、ビタミンB12の吸収不良、血小板減少、代謝異常、ケトーシス
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」の用法・用量
- 〈2型糖尿病〉通常、成人にはメトホルミン塩酸塩として1日500mgより開始し、1日2~3回に分割して食直前又は食後に経口投与する
- 維持量は効果を観察しながら決めるが、通常1日750~1500mgとする
- なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最高投与量は2250mgまでとする
- 通常、10歳以上の小児にはメトホルミン塩酸塩として1日500mgより開始し、1日2~3回に分割して食直前又は食後に経口投与する
- 維持量は効果を観察しながら決めるが、通常1日500~1500mgとする
- なお、患者の状態により適宜増減するが、1日最高投与量は2000mgまでとする
- 〈多嚢胞性卵巣症候群における排卵誘発〉他の排卵誘発薬との併用で、通常、メトホルミン塩酸塩として500mgの1日1回経口投与より開始する
- 患者の忍容性を確認しながら増量し、1日投与量として1500mgを超えない範囲で、1日2~3回に分割して経口投与する
- 〈多嚢胞性卵巣症候群の生殖補助医療における調節卵巣刺激〉他の卵巣刺激薬との併用で、通常、メトホルミン塩酸塩として500mgの1日1回経口投与より開始する
- 患者の忍容性を確認しながら増量し、1日投与量として1500mgを超えない範囲で、1日2~3回に分割して経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)中等度腎機能障害のある患者(eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満)では、メトホルミンの血中濃度が上昇し、乳酸アシドーシスの発現リスクが高くなる可能性があるため、次の点に注意すること[1)投与は、少量より開始すること、2)投与中は、より頻回に腎機能(eGFR等)を確認するなど慎重に経過を観察し、投与の適否及び投与量の調節を検討すること、3)効果不十分な場合はメトホルミン塩酸塩として1日最高投与量を次の目安まで増量することができるが、効果を観察しながら徐々に増量する[中等度腎機能障害患者における1日最高投与量の目安]①45≦eGFR<60:1500mg、②30≦eGFR<45:750mg(eGFR:推算糸球体濾過量(mL/min/1.73㎡))、また、投与にあたっては、1日量を1日2~3回分割投与すること]
- 特に、eGFR30mL/min/1.73㎡以上45mL/min/1.73㎡未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること〔8.1、9.2.2、11.1.1、16.6.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」の注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
アルコール常用 |
乳酸アシドーシス |
ヨウ素造影剤 |
乳酸アシドーシス |
腎毒性の強い抗生物質 |
乳酸アシドーシス |
ゲンタマイシン |
乳酸アシドーシス |
利尿剤 |
脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、血糖降下作用が減弱 |
SGLT2阻害剤 |
脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、低血糖 |
糖尿病用薬 |
低血糖 |
インスリン製剤 |
低血糖 |
スルホニルウレア系薬剤 |
低血糖、低血糖のリスクが増加 |
速効型食後血糖降下剤 |
低血糖 |
α-グルコシダーゼ阻害剤 |
低血糖 |
チアゾリジン系薬剤 |
低血糖 |
DPP-4阻害剤 |
低血糖 |
GLP-1アナログ |
低血糖 |
イメグリミン塩酸塩 |
低血糖、消化器症状 |
蛋白同化ステロイド |
低血糖 |
サリチル酸製剤 |
低血糖 |
アスピリン |
低血糖 |
β-遮断剤 |
低血糖 |
プロプラノロール |
低血糖 |
モノアミン酸化酵素阻害剤 |
低血糖 |
ACE阻害剤 |
低血糖 |
エピネフリン |
血糖降下作用が減弱 |
副腎皮質ホルモン剤 |
血糖降下作用が減弱 |
甲状腺ホルモン剤 |
血糖降下作用が減弱 |
卵胞ホルモン |
血糖降下作用が減弱 |
ピラジナミド |
血糖降下作用が減弱 |
イソニアジド |
血糖降下作用が減弱 |
ニコチン酸製剤 |
血糖降下作用が減弱 |
フェノチアジン系薬剤 |
血糖降下作用が減弱 |
OCT2を阻害する薬剤 |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
MATE1を阻害する薬剤 |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
MATE2-Kを阻害する薬剤 |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
シメチジン |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
ドルテグラビル |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
ビクテグラビル |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
バンデタニブ |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
イサブコナゾニウム硫酸塩 |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |
ピミテスピブ |
本剤の血中濃度が上昇し作用が増強 |