ダオニール錠1.25mg - 添付文書 | MEDLEY(メドレー)
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ダオニール錠1.25mg
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効果・効能

インスリン非依存型糖尿病(但し、食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る)。

用法・用量

1日量グリベンクラミドとして1.25mg~2.5mgを経口投与し、必要に応じ適宜増量して維持量を決定する。但し、1日最高投与量は10mgとする。

投与方法は、原則として1回投与の場合は朝食前又は後、2回投与の場合は朝夕それぞれ食前又は後に経口投与する。

副作用

承認時までの調査及び承認後の調査症例8,348例(昭和51年5月15日まで)において、副作用は357例(4.28%)に認められた。主な副作用は、低血糖又は低血糖症状210件(2.52%)、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇57件(0.68%)、発疹8件(0.10%)、そう痒感7件(0.08%)、倦怠感7件(0.08%)、心窩部痛7件(0.08%)、眩暈5件(0.06%)、下痢5件(0.06%)、悪心5件(0.06%)等であった(再評価終了時)。

  1. 重大な副作用

    1. 低血糖:低血糖(初期症状:脱力感、高度空腹感、発汗等)が現れることがある(なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意する)。また、本剤の投与により低血糖症状(脱力感、高度空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が認められた場合には通常はショ糖を投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与する。また、低血糖は投与中止後、臨床的にいったん回復したと思われる場合でも数日間は再発することがある。
    2. 無顆粒球症、溶血性貧血:無顆粒球症、溶血性貧血が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
    3. 肝炎、肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ-GTP上昇等を伴う肝炎、肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
  2. その他の副作用

    1. 血液:(頻度不明)血小板減少、(0.1%未満)白血球減少。
    2. 肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇(GOT上昇)・ALT上昇(GPT上昇)。
    3. 消化器:(0.1%未満)下痢、心窩部痛、便秘、悪心、食欲不振、胃部膨満感。
    4. 過敏症:(0.1~5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒感、光線過敏症等[投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    5. 精神神経系:(0.1%未満)眩暈、倦怠感、眠気。
    6. その他:(頻度不明)流涙、視力低下、浮腫、(0.1%未満)アルコール耐性低下、脱毛。

使用上の注意

(警告)

重篤かつ遷延性の低血糖症を起こすことがあるので、用法及び用量、使用上の注意に特に留意する。

(禁忌)

  1. 重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は糖尿病性前昏睡、インスリン依存型糖尿病(若年型糖尿病、ブリットル型糖尿病等)の患者[インスリンの適用である]。

  2. 重篤な肝機能障害又は重篤な腎機能障害のある患者[低血糖を起こす恐れがある]。

  3. 重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリンの適用である]。

  4. 下痢、嘔吐等の胃腸障害のある患者[低血糖を起こす恐れがある]。

  5. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。

  6. 本剤の成分又はスルホンアミド系薬剤に対し過敏症の既往歴のある患者。

  7. ボセンタン投与中の患者。

(慎重投与)

  1. 肝機能障害又は腎機能障害のある患者。

  2. 次に掲げる低血糖を起こす恐れのある患者又は状態。

    1. 肝機能障害又は腎機能障害。
    2. 脳下垂体機能不全又は副腎機能不全。
    3. 栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量不足又は衰弱状態。
    4. 激しい筋肉運動。
    5. 過度のアルコール摂取者。
    6. 高齢者。
    7. 「相互作用」2.の1)に示す血糖降下作用を増強する薬剤との併用。

(重要な基本的注意)

  1. 糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮する。糖尿病以外にも耐糖能異常・尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意する。

  2. 適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮する。

  3. 投与する場合には、少量より開始し、血糖、尿糖を定期的に検査し、薬剤の効果を確かめ、効果が不十分な場合には、速やかに他の治療法への切り替えを行う。

  4. 投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合や、減量する必要がある場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分となる場合があるので、食事摂取量、体重の推移、血糖値、感染症の有無等に留意のうえ、常に投与継続の可否、投与量、薬剤の選択等に注意する。

  5. 重篤かつ遷延性の低血糖を起こすことがあるので、高所作業、自動車の運転等に従事している患者に投与するときには注意する。また、低血糖に関する注意について、患者及びその家族に十分徹底させる。

(相互作用)

本剤は主に肝代謝酵素CYP2C9及びCYP3A4により代謝される。

  1. 併用禁忌:ボセンタン(トラクリア)[本剤との併用により、肝酵素値上昇の発現率が増加したとの報告がある(本剤及びボセンタンは胆汁酸塩の排泄を阻害し、肝細胞内に胆汁酸塩の蓄積をもたらす)]。

  2. 併用注意

    1. 血糖降下作用を増強する薬剤
      1. インスリン製剤(ヒトインスリン等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(血中インスリン増大)]。
      2. ビグアナイド系薬剤(メトホルミン塩酸塩、ブホルミン塩酸塩)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(肝臓での糖新生抑制、腸管でのブドウ糖吸収抑制)]。
      3. チアゾリジン系薬剤(ピオグリタゾン)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(インスリン作用増強)]。
      4. α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を投与する(糖吸収抑制)]。
      5. DPP-4阻害薬(シタグリプチンリン酸塩水和物等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(インスリン分泌促進、グルカゴン濃度低下)]。
      6. GLP-1受容体作動薬(リラグルチド等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(インスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制)]。
      7. SGLT2阻害剤(イプラグリフロジン L-プロリン、トホグリフロジン水和物等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(尿中へのブドウ糖排泄促進)]。
      8. プロベネシド[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(腎排泄抑制)]。
      9. クマリン系薬剤(ワルファリンカリウム)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(肝代謝抑制)]。
      10. サリチル酸剤(アスピリン、サザピリン等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(血中蛋白との結合抑制、サリチル酸剤の血糖降下作用)]。
      11. プロピオン酸系消炎剤(ナプロキセン、ロキソプロフェンナトリウム水和物等)、アリール酢酸系消炎剤(アンフェナクナトリウム水和物、ナブメトン等)、オキシカム系消炎剤(ロルノキシカム等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(血中蛋白との結合抑制[これらの消炎剤は蛋白結合率が高いので、血中に本剤の遊離型が増加して血糖降下作用が増強する恐れがある])]。
      12. β-遮断剤(プロプラノロール、アテノロール、ピンドロール等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与する(特にβ-遮断剤と併用する場合にはプロプラノロール等の非選択性β-遮断剤は避けることが望ましい)、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(糖新生抑制、アドレナリンによる低血糖からの回復抑制、低血糖に対する交感神経症状抑制)]。
      13. モノアミン酸化酵素阻害剤[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(インスリン分泌促進、糖新生抑制)]。
      14. クラリスロマイシン[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(機序不明、併用薬剤が本剤の血中濃度を上昇させる可能性がある)]。
      15. サルファ剤(スルファメトキサゾール等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制)]。
      16. クロラムフェニコール[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(肝代謝抑制)]。
      17. テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン塩酸塩、ミノサイクリン塩酸塩等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(インスリン感受性促進)]。
      18. シプロフロキサシン、レボフロキサシン水和物[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(機序不明)]。
      19. フィブラート系薬剤(クロフィブラート、ベザフィブラート等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(血中蛋白との結合抑制、肝代謝抑制、腎排泄抑制)]。
      20. アゾール系抗真菌剤(ミコナゾール、フルコナゾール等)[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(肝代謝抑制、血中蛋白との結合抑制)]。
      21. シベンゾリンコハク酸塩、ジソピラミド、ピルメノール塩酸塩水和物[(臨床症状)血糖降下作用の増強による低血糖症状(脱力感、高度の空腹感、発汗、動悸、振戦、頭痛、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、意識障害、痙攣等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察し、必要に応じて本剤又は併用薬剤の投与量を調節するなど慎重に投与し、低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を投与する(インスリン分泌促進が考えられている)]。
    2. 血糖降下作用を減弱する薬剤
      1. アドレナリン[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(末梢でのブドウ糖の取り込み抑制、肝臓での糖新生促進)]。
      2. 副腎皮質ホルモン(コルチゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン等)[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(肝臓での糖新生促進、末梢組織でのインスリン感受性低下)]。
      3. 甲状腺ホルモン(レボチロキシンナトリウム水和物、乾燥甲状腺等)[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(腸管でのブドウ糖吸収亢進、グルカゴンの分泌促進、カテコールアミンの作用増強、肝臓での糖新生促進)]。
      4. 卵胞ホルモン(エストラジオール安息香酸エステル、エストリオール等)[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(機序不明、コルチゾール分泌変化、組織での糖利用変化、成長ホルモンの過剰産生、肝機能の変化等が考えられる)]。
      5. 利尿剤(トリクロルメチアジド、フロセミド等)[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(インスリン分泌の抑制、末梢でのインスリン感受性の低下)]。
      6. ピラジナミド[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(機序不明、血糖値のコントロールが難しいとの報告がある)]。
      7. イソニアジド[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(糖質代謝の障害による血糖値上昇及び耐糖能異常)]。
      8. リファンピシン[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(肝代謝促進)]。
      9. ニコチン酸[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(肝臓でのブドウ糖の同化抑制)]。
      10. フェノチアジン系薬剤(クロルプロマジン、フルフェナジン等)[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(インスリン遊離抑制、副腎からのアドレナリン遊離)]。
      11. フェニトイン[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(インスリンの分泌阻害)]。
      12. ブセレリン酢酸塩[(臨床症状)血糖降下作用の減弱による高血糖症状(嘔気・嘔吐、脱水、呼気のアセトン臭等)が起こることがある;(措置方法)併用する場合には、血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与する(機序不明、ブセレリン酢酸塩投与により、インスリン非依存型糖尿病患者が依存型になったとの報告が海外である)]。

(高齢者への投与)

高齢者では、生理機能が低下していることが多く、低血糖が現れやすいので、少量から投与を開始し定期的に検査を行うなど慎重に投与する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[スルホニルウレア系薬剤は胎盤を通過することが報告されており、新生児の低血糖、巨大児が認められている(また、動物実験(ラット)で催奇形性作用が報告されている)]。

  2. 授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせる[他のスルホニルウレア系薬剤(トルブタミド)で母乳へ移行することが報告されている]。

(過量投与)

  1. 過量投与時の徴候、症状:低血糖が起こることがある。

  2. 処置

    1. 過量投与時で飲食が可能な場合:ブドウ糖(5~15g)又は10~30gの砂糖の入った吸収のよいジュース、キャンディなどを摂取させる。
    2. 過量投与時で意識障害がある場合:ブドウ糖液(50%20mL)を静注し、必要に応じて5%ブドウ糖液点滴により血糖値の維持を図る。
    3. その他:過量投与時には、血糖上昇ホルモンとしてのグルカゴン投与もよい。

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

(その他の注意)

  1. スルホニルウレア系薬剤(トルブタミド1日1.5g)を長期間継続使用した場合、食事療法単独の場合と比較して心臓・血管系障害による死亡率が有意に高かったとの報告がある。

  2. インスリン又は経口血糖降下剤の投与中にアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与することにより、低血糖が起こりやすいとの報告がある。