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エフィエント錠3.75mg
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エフィエント錠3.75mgの基本情報

エフィエント錠3.75mgの概要

商品名 エフィエント錠3.75mg
一般名 プラスグレル塩酸塩錠
薬価・規格 254.3円 (3.75mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 第一三共
ブランド エフィエント錠3.75mg 他
YJコード 3399009F1020
レセプト電算コード 622336601
識別コード エフィエント3.75
添付文書PDFファイル

エフィエント錠3.75mgの主な効果と作用

  • 血を固まりにくくし、血液の流れをよくするお薬です。
  • 血小板の働きをおさえ、血液が固まるのを防ぎ、血管がつまらないようにする働きがあります。

エフィエント錠3.75mgの用途

  • 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される急性冠症候群
  • 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される虚血性心疾患
  • 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用されるST上昇心筋梗塞
  • 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される安定狭心症
  • 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される陳旧性心筋梗塞
  • 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される非ST上昇心筋梗塞
  • 経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される不安定狭心症
  • 虚血性脳血管障害<小血管の閉塞に伴う>後の再発抑制
  • 虚血性脳血管障害<大血管アテローム硬化に伴う>後の再発抑制

エフィエント錠3.75mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

出血傾向、皮下出血、貧血、血小板数減少、好酸球数増加、白血球数減少、鼻出血、血尿、血管穿刺部位血腫、血腫、皮下血腫

起こる可能性のある重大な副作用

出血、頭蓋内出血、頭痛、悪心、嘔吐、片麻痺、消化管出血、心嚢内出血、意識障害、血栓性血小板減少性紫斑病、血小板減少、紫斑、TTP、倦怠感、食欲不振、出血症状、精神・神経症状、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、発熱、腎機能障害、過敏症、血管浮腫、肝機能障害、黄疸、無顆粒球症、再生不良性貧血、汎血球減少症

上記以外の副作用

穿刺部位出血、歯肉出血、結膜出血、創傷出血、便潜血、痔出血、処置による出血、喀血、胃腸出血、網膜出血、上部消化管出血、口腔内出血、カテーテル留置部位出血、硝子体出血、出血性腸憩室、下部消化管出血、点状出血、血管偽動脈瘤、不正子宮出血、γ-GTP上昇、ALP上昇、ALT上昇、AST上昇、尿蛋白増加、浮動性めまい、味覚障害、しびれ、回転性めまい、下痢、便秘、胃食道逆流性疾患、腹痛、腹部不快感、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、発疹、紅斑、蕁麻疹、期外収縮、血圧上昇、狭心症、尿酸上昇、末梢性浮腫、背部痛、血管穿刺部位腫脹、血中甲状腺刺激ホルモン増加、尿糖上昇

エフィエント錠3.75mgの用法・用量

  • 〈経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患〉通常、成人には、投与開始日にプラスグレルとして20mgを1日1回経口投与し、その後、維持用量として1日1回3.75mgを経口投与する
  • 〈虚血性脳血管障害(大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う)後の再発抑制〉通常、成人には、プラスグレルとして3.75mgを1日1回経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される虚血性心疾患〉抗血小板薬二剤併用療法期間は、アスピリン(81~100mg/日、なお初回負荷投与では324mgまで)と併用すること(抗血小板薬二剤併用療法期間終了後の投与方法については、国内外の最新のガイドライン等を参考にすること)
  • 7.2. 〈経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される虚血性心疾患〉PCI施行前に本剤3.75mgを5日間程度投与されている場合、初回負荷投与(投与開始日に20mgを投与すること)は必須ではない(本剤による血小板凝集抑制作用は5日間で定常状態に達することが想定される)
  • 7.3. 〈経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される虚血性心疾患〉経皮的冠動脈形成術(PCI)が適用される虚血性心疾患の場合、初回負荷投与を除き空腹時の投与は避けることが望ましい(空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加する)〔16.2.1、17.1.1、17.1.3参照〕
  • 7.4. 〈経皮的冠動脈形成術<PCI>が適用される虚血性心疾患〉低体重<体重50kg以下>の患者では、出血の危険性が増大するおそれがあるので、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮すること〔9.1.4、17.1.4参照〕
  • 7.5. 〈虚血性脳血管障害<大血管アテローム硬化又は小血管閉塞に伴う>後の再発抑制〉虚血性脳血管障害(大血管アテローム硬化又は小血管の閉塞に伴う)後の再発抑制の場合、空腹時の投与は避けることが望ましい(空腹時は食後投与と比較してCmaxが増加する)〔16.2.1、17.1.5、17.1.6参照〕
  • 7.6. 〈虚血性脳血管障害<大血管アテローム硬化又は小血管閉塞に伴う>後の再発抑制〉低体重<体重50kg以下>の患者では、出血の危険性が増大するおそれがあるので、必要に応じて1日1回2.5mgへの減量も考慮すること〔9.1.4参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

エフィエント錠3.75mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 喀血
    • 過敏症
    • 硝子体出血
    • 血友病
    • 出血
    • 消化管出血
    • 頭蓋内出血
    • 尿路出血
    • TIA
    • 高度腎機能障害
    • 出血傾向
    • 高度肝機能障害
    • 脳梗塞
    • 出血傾向素因
    • 一過性脳虚血発作
    • 血小板凝集抑制が問題となるような手術
    • 高血圧が持続

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

エフィエント錠3.75mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
血液凝固阻止剤 出血の危険性を増大
ワルファリン 出血の危険性を増大
ヘパリン製剤 出血の危険性を増大
エドキサバン 出血の危険性を増大
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 出血の危険性を増大
アスピリン 出血の危険性を増大
血栓溶解剤 出血の危険性を増大
ウロキナーゼ 出血の危険性を増大
アルテプラーゼ 出血の危険性を増大
非ステロイド系抗炎症剤 出血の危険性を増大
ロキソプロフェン 出血の危険性を増大
ナプロキセン 出血の危険性を増大

エフィエント錠3.75mgと主成分が同じ薬

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    薬価 254.3円 (3.75mg1錠)
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エフィエント錠3.75mgに関係する解説

ADP阻害薬(抗血小板薬)

  • エフィエント錠3.75mgは、ADP阻害薬(抗血小板薬)に分類される。
  • ADP阻害薬(抗血小板薬)とは、ADP(アデノシン二リン酸)という物質の働きを阻害し、血小板の活性化に基づく血小板凝集を抑え、血栓の形成を抑え血管をつまらせないようにする薬。

ADP阻害薬(抗血小板薬)の代表的な商品名

  • プラビックス
  • エフィエント
  • パナルジン
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