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パナルジン細粒10%
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パナルジン細粒10%の基本情報

パナルジン細粒10%の概要

商品名 パナルジン細粒10%
一般名 チクロピジン塩酸塩細粒
薬価・規格 33.0円 (10%1g)
薬の形状
内用薬 > 散剤 > 細粒
内用薬 > 散剤 > 細粒のアイコン
製造会社 クリニジェン
ブランド パナルジン細粒10% 他
YJコード 3399001C1027
レセプト電算コード 613390007
添付文書PDFファイル

パナルジン細粒10%の主な効果と作用

  • 血を固まりにくくし、血液の流れをよくするお薬です。
  • 血小板の働きをおさえ、血液が固まるのを防ぎ、血管がつまらないようにする働きがあります。

パナルジン細粒10%の用途

  • TIA血栓塞栓の治療
  • 虚血性脳血管障害の血栓・塞栓の治療
  • クモ膜下出血術後の脳血管攣縮に伴う血流障害の改善
  • 血液体外循環の血栓・塞栓の治療
  • 血液体外循環の血流障害の改善
  • 血管手術の血栓・塞栓の治療
  • 血管手術の血流障害の改善
  • 脳梗塞の血栓・塞栓の治療
  • 慢性動脈閉塞症の潰瘍の改善
  • 慢性動脈閉塞症の阻血性諸症状の改善
  • 慢性動脈閉塞症の疼痛の改善
  • 慢性動脈閉塞症の冷感の改善
  • 一過性脳虚血発作の血栓・塞栓の治療

パナルジン細粒10%の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

貧血、AST上昇、ALT上昇、白血球減少、顆粒球減少、過敏症、発疹、じん麻疹、γ-GTP上昇、Al-P上昇、黄疸

起こる可能性のある重大な副作用

血栓性血小板減少性紫斑病、血小板減少、紫斑、TTP、破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血、動揺する精神・神経症状、精神・神経症状、発熱、腎機能障害、倦怠感、食欲不振、出血症状、意識障害、無顆粒球症、咽頭痛、頭痛、重篤な肝障害、悪心、嘔吐、そう痒感、眼球黄染、皮膚黄染、褐色尿、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいビリルビン上昇、著しい総コレステロール上昇、肝機能障害、劇症肝炎、胆汁うっ滞型肝障害、再生不良性貧血、汎血球減少症、赤芽球癆、血小板減少症、脳出血、頭蓋内出血、消化管出血、重篤な出血、片麻痺、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形滲出性紅斑、紅皮症、剥脱性皮膚炎、消化性潰瘍、急性腎障害、間質性肺炎、SLE様症状、関節痛、胸部痛、胸水貯留、抗核抗体陽性

上記以外の副作用

嘔気、胃不快感、下痢、鼻出血、皮下出血、歯肉出血、ビリルビン上昇、総コレステロール上昇、LDH上昇、味覚障害、膵酵素上昇、眼底出血、結膜出血、紅斑、好酸球増多、発赤、浮腫、クレアチニン上昇、BUN上昇、口内炎、腹痛、めまい、易疲労感、心悸亢進、全身倦怠感、血尿

パナルジン細粒10%の用法・用量

  • 〈血管手術および血液体外循環に伴う血栓・塞栓の治療ならびに血流障害の改善〉チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日200~300mg(細粒:2~3g)を2~3回に分けて食後に経口投与する
  • 〈慢性動脈閉塞症に伴う潰瘍、疼痛および冷感などの阻血性諸症状の改善〉チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日300~600mg(細粒:3~6g)を2~3回に分けて食後に経口投与する
  • 〈虚血性脳血管障害に伴う血栓・塞栓の治療〉チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日200~300mg(細粒:2~3g)を2~3回に分けて食後に経口投与する
    • なお、1日200mg(細粒:2g)の場合には1回に投与することもできる
  • 〈クモ膜下出血術後の脳血管攣縮に伴う血流障害の改善〉チクロピジン塩酸塩として、通常成人1日300mg(細粒:3g)を3回に分けて食後に経口投与する
  • 〈効能共通〉年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)投与開始後2ヵ月間は、原則として1回2週間分を処方すること(本剤による重大な副作用を回避するため、患者を来院させ、定期的な血液検査を実施する必要がある)〔1.1-1.4、8.1、11.1.1-11.1.3参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

パナルジン細粒10%の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 喀血
    • 過敏症
    • 硝子体出血
    • 血友病
    • 重篤な肝機能障害
    • 重篤な肝障害
    • 出血
    • 消化管潰瘍
    • 尿路出血
    • 白血球減少症
    • 毛細血管脆弱症
    • 高血圧が持続する脳梗塞
    • 肝機能障害
    • 月経期間中
    • 高血圧
    • 手術を予定
    • 出血傾向
    • 出血傾向素因

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

パナルジン細粒10%の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
バルビツール酸誘導体 作用を増強
テオフィリン 作用を増強
チザニジン塩酸塩 作用を増強
フェニトイン 中毒症状<運動失調等>
血液凝固阻止剤 出血傾向が増強
ワルファリン 出血傾向が増強
血小板凝集抑制作用を有する薬剤 出血傾向が増強
アスピリン 出血傾向が増強
血栓溶解剤 出血傾向が増強
ウロキナーゼ 出血傾向が増強
アルテプラーゼ 出血傾向が増強
シクロスポリン 作用が減弱
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 出血を助長
フルボキサミンマレイン酸塩 出血を助長
塩酸セルトラリン 出血を助長

パナルジン細粒10%と主成分が同じ薬

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パナルジン細粒10%に関係する解説

ADP阻害薬(抗血小板薬)

  • パナルジン細粒10%は、ADP阻害薬(抗血小板薬)に分類される。
  • ADP阻害薬(抗血小板薬)とは、ADP(アデノシン二リン酸)という物質の働きを阻害し、血小板の活性化に基づく血小板凝集を抑え、血栓の形成を抑え血管をつまらせないようにする薬。

ADP阻害薬(抗血小板薬)の代表的な商品名

  • プラビックス
  • エフィエント
  • パナルジン
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